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今は昔、近江国(現在の滋賀県)をベースに全国を駆ける商人たちがいた――。大坂、伊勢と並ぶ「日本三大商人」“近江商人”の活躍を描く、痛快ビジネス時代劇『近江商人、走る!』が12月30日より公開となります。
本作で、お茶屋の看板娘の「お仙」を演じる田野優花さんにお話を伺いました!劇中の衣装がとっても素敵です。
――本作楽しく拝見させていただきました!初の時代劇の出演になりましたね。
芸能界でお仕事をさせていただく、女優をやらせていただく上で、時代劇に出るということは一つの憧れでした。その為にピアスも開けてこなかったので、25歳で夢が叶ってすごく嬉しいです。時代劇ということもそうですし、筧利夫さんなどすごい俳優さんと共演させていただくことも、両親が喜んでくれて。おじいちゃんも喜んでくれると思うので、ぜひ一緒に観に行きたいです。
――お仙というキャラクターを演じる上でどの様なことを意識しましたか?
男勝りでハツラツとした感じを演じられたら楽しいなと思いました。強いんだけど可愛げがあって、芯のある女の子で。私は可愛げがないタイプなので、お仙がお願いをするシーンは少し苦労しました。監督からもアドバイスをもらって、「良かったよ」と言っていただけて嬉しかったです。
あと、「あ、歌って踊るんだ!」って(笑)。予告編でダンスをしているシーンがあるので、ファンの方も喜んでくださりました。ウィンクするのも監督の要望で、アイドル全開という感じなので、「田野ちゃんがアイドルしている時よりもアイドルだ!」と。
――着物でダンスするのは大変そうですね。
今日着ている衣装は大丈夫なのですが、最初に着た衣装がとにかく重くて、つけているポニーテールも重かったので、ダイナミックな振り付けに苦労しました。着物で動く体の動かし方がすごく勉強になりました。実はこの衣装は、AKB48時代にお世話になっていた衣装さんが作ってくれたんです。衣装合わせの時も久しぶりにお会い出来て嬉しかったです。
――撮影で印象に残っていることはありますか?
大自然の中での撮影だったので、虫問題がありました。ブヨがたくさんいて、撮影は一年以上前なのですがまだ跡が残っていて。衛生班の方が、市販の塗り薬ではなくて、自然に生えているドクダミを刻んで塗ってくださって! 治療法までこの時代(作品の)にしなくてもいいのに!(笑)って。すごく印象に残っています。虫は苦手ですけれど、大自然は好きなので、空が広くて、琵琶湖も綺麗でとても気持ち良かったです。
――刻んだドクダミ!すごいご経験ですね(笑)。私は勉強不足で、近江国でビジネスが盛んだったということをこの映画で知りました。
私も歴史はすっごく弱くて、台本を読んだ時は理解に時間がかかりました。でも完成した作品を観たら、歴史に詳しくない方でも楽しめるエンターテイメントになっていたので素晴らしいなって。監督の演出の仕方が面白くて、楽しい内容になっているのでぜひ多くの方に観ていただきたいです。
――本作での経験は今後どの様に活きていきそうですか?
私はふだん舞台に出させてもらうことが多いので、映像の現場ってまた全然雰囲気が違って。表情もアップでしっかりと映るので、眉毛の動かし方や視線の使い方なども難しいなと。本作でもたくさんの俳優さんに学ばせてもらいました。舞台は舞台で難しい部分もたくさんありますが、やはり“クセ”というものはついてしまうものなので、これからは舞台も映像も両方活躍出来る様な俳優になっていきたいです。
――今日は楽しいお話をありがとうございました!
撮影:オサダコウジ
『近江商人、走る!』
<あらすじ>ある近江商人との出会いから、大津の米問屋大善屋で丁稚奉公することとなった銀次。それから5年…商才を発揮する銀次は、店の仕事だけではなく、職人の互助組合作りや茶屋の看板娘お仙のアイドル化計画などを手掛け、町の人々を助ける。そんな彼の元には先輩の丁稚・蔵之介や、同じ店で働く楓、眼鏡職人の有益や大工の佐助など仲間が集まるようになった。そんな中、悪辣な奉行の罠によって大善屋が千両もの借金を背負うことになってしまい、この悪企みから店を守るため、銀次は大津と15里=60km離れた堂島の米の価格差を利用した裁定取引を思いつく。電話もネットもない時代、飛脚でも半日掛かる距離を越え、情報を迅速に入手するため、銀次たちが仕掛けた壮大な作戦とは?
<作品情報>
出演:上村 侑 森永悠希
真飛 聖 黒木ひかり 前野朋哉 田野優花 村田秀亮(とろサーモン)
鳥居功太郎 たむらけんじ 大橋彰(アキラ100%) 高梨瑞樹 徳江かな 落合亜美 半田周平 コウメ太夫
矢柴俊博 堀部圭亮 渡辺裕之(特別出演) 藤岡弘、(特別出演)/筧 利夫
監督:三野龍一 脚本:望月 辰 製作:新谷ゆっちー タケモトナオヒロ
撮影:川口諒太郎 照明:西山竜弘 美術:佐々木健一 録音:古川裕志 編集:川島章正 音楽:RIO
衣裳:真柴紀子 ヘアメイク:塚原ひろの VFX:鹿角 剛 助監督:鹿川裕史
制作担当:三浦義信 ラインプロデューサー:奥田順一 宣伝プロデューサー:鷲谷 一
主題歌:「non standard」 AMAEBI 製作プロダクション:KCI 配給:ラビットハウス 劇場公開日:2022年12月30日
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