日本で1872年(明治5年)に鉄道が開業されてから150年を迎えて、JRグループがキャンペーンを実施中ですが、Twitterで2022年10月14日〜25日の間にユーザーから募集していた「推し駅」12駅が発表されています。

※参考記事 10月14日は「鉄道の日」! JRグループがデジタルスタンプになる「推し駅」をTwitterで募集中
https://getnews.jp/archives/3349592 [リンク]

Webアプリ『TRAIN TRIP』内のデジタルスタンプ『STATION STAMP』として採用される12駅は以下の通り。

音威子府駅(北海道):100年近くの歴史があった、今はなき音威子府そばをSTATION STAMPのデザインに採用。
函館駅(北海道):「特別な景色として10年後、20年後にも残ってほしい」と投稿いただいた、弓形にカーブしたホームの景色を表現。
田浦駅(神奈川県):明治大正昭和と時代が異なる3つのトンネルに挟まれた駅の風景と、ホームが短いため駅に入りきらず一部ドアが開かない様子を表現。
姨捨駅(長野県):スイッチバックの駅名標と、駅のホームから見ることができる善光寺平の美しい夜景と千曲川を表現。
定光寺駅(愛知県):愛岐トンネル群は、知る人ぞ知る紅葉の名所。廃線跡を歩き、紅葉を楽しむ様子を表現。
三河三谷駅(愛知県):三谷祭で、山車が氏子に引かれて海を進んでいく様子が圧巻の「海中渡御」。大好きだったお祭りの思い出を再現。
武田尾駅(兵庫県):「面白くて電車を何本か見送った」と投稿いただいた、半分がトンネルのなか、半分が橋の上にあるユニークな駅舎を表現。
箕島駅(和歌山県):原材料の除虫菊もあしらいながら、蚊取線香誕生の地であることを表現。
市坪駅(愛媛県):坊っちゃんスタジアムや、駅名標など、愛称「の・ぼーる(野球)駅」にちなんだ野球推しの駅であることを表現。
石鎚山駅(愛媛県):特急「いしづち」の愛称にもなった西日本最高峰の石鎚山と特急「いしづち」で活躍しているJR四国8000系車両を表現。
千綿駅(長崎県):「またいつか行けたら」と投稿いただいた、駅舎の向こうに見える海と夕日の風景を表現。
西大山駅(鹿児島県):JRにおける日本最南端の駅。ホームから臨む開門岳を表現。

JR北海道・宗谷本線の音威子府駅のような過去の交通の要衝や、JR東日本・篠ノ井線の姥捨駅のような鉄道ファンに人気が高い駅から、JR九州・長崎本線の市坪駅のような絶景駅、日本最南端にある指宿枕崎線の西大山駅とバラエティに富んだ駅が選出されている印象。レトロな雰囲気のデザインになっているスタンプを是非とも活用したいところです。

首都圏でラインナップされた横須賀線の田浦駅は、両側をトンネルで挟まれているため、七釜トンネル側で11両編成の場合ドアカットされることで知られています。2006年までは在日米軍の田浦送油施設への貨物専用線があり、現在ではほとんどの線路が撤去されていますが、トンネルは往時のまま。付近の港までには遺構が残されており、海上自衛隊の基地も近いので軍事マニア的にも散策する価値がある駅です。

また、関西圏ならば武田尾駅、中京圏ならば定光寺駅・三河三谷駅と、中心部から1時間程度でたどり着ける駅が選ばれているのも今回の特徴といえそう。スタンプの図象になった景色を見に行くというのも楽しいのではないでしょうか。

なお、Twitterキャンペーンに参加し、選ばれた12駅を「推し駅」として応募した人から抽選で12名に当たる「ガチ鉄分」の正体は、『ディアナチュラ ヘム鉄』とのこと。特別デザインのパッケージが趣深いです。

鉄道開業150年キャンペーン(JRグループ)
https://railway150.jp/ [リンク]

情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 デジタルスタンプを押して旅に出るのもアリ!? JRグループがTwitter募集の「推し駅」12駅を発表