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カップ麺やスナック菓子、ファストフードなどのアレンジレシピを研究する“B級フード研究家”としても活動している、ノジーマこと野島慎一郎です。
いつもガジェット通信ではアレンジレシピを紹介する記事を中心に執筆していますが、普段から研究としてカップ麺をよく食べているので、1か月で食べたカップ麺のなかから個人的に美味しいと感じたカップ麺ベスト5をご紹介しています。
今回は2022年9月のランキングです。新旧問わずに美味しいと感じたものを選んだ個人的なランキングではありますが、皆さまのカップ麺選びの参考にしていただければ幸いです。
5位にはエースコックのカップ焼きそば「モッチッチ」の期間限定品「韓国旨辛ヤンニョムだれ」を選びました。
モッチッチ、麺がすごく美味しいんですよ。その名の通りもっちりとした食感の麺は唯一無二。ただ、これまでにもいろいろな味のモッチッチが売り場に並びましたが、基本的にどれもあっさりテイストで麺のインパクトに味が負けちゃってる気がしていたんですよね。
もっとジャンク系なモッチッチが出たらきっとハマるんじゃないかなと常々思っていたんですが、ついに僕にとって理想のモッチッチが誕生しました。
使用されている「韓国旨辛ヤンニョムだれ」はほぼそのまんまヤンニョムチキンで使われている甘辛ソース。ゆえにかなり甘ったるさも感じられますし、具もキャベツがちょっと入って入るくらい。好みはものすごく分かれると思います。
でもやっぱり濃厚でどっぷり絡んでくるタレはモッチッチの麺との相性抜群。非常にわんぱくなカップ焼きそばに仕上がっているんです。これはいい。ファミチキとかを片手に食べればヤンニョムチキンっぽさも味わえて一石二鳥かも。
サンポー食品といえば九州を中心に販売されている「焼豚ラーメン」が有名なんですが、実は豚骨ラーメン以外も作っているんですよね。4位にはそんなサンポー食品のカップうどん「ごぼう天うどん」を選びました。
おつゆはいりこ・昆布・焼きあごの合わせだしなんですが、このスープがなにより美味しい! 粉末スープだけで作るんですが変なクセがなく、骨身に沁みる優しい味に仕上がっています。
うどんは細いフライ麺なんですが油の風味が繊細なスープを台無しにしてしまうこともなく、歯ごたえもバッチリ。そして天ぷらは先入れでお湯を注いでもグチャグチャにならず、ごぼうの食感がいいアクセントになっていて、全体的に完成度の高い一杯に仕上がっていました。
ごぼう天うどんも九州の名物ですし、サンポー食品の九州愛は素晴らしいですね!
3位には日清食品から「どん兵衛 京風あんかけうどん」を選出。あんかけうどんなんてどちらかというと冬っぽいイメージがあるのに、まだ暑さが厳しい季節に発売されたもんだなあと思いましたが、これがまた抜群に美味しかったです。
あんかけスープは昆布だしのあっさりテイストで生姜の香りが強く、ふわっとした食感の麺にどっぷりと絡みついてツルツル感が加速。この麺とあんかけスープの相性の良さは暑いとか寒いとか関係なかったですね。真夏日に食べてもウマい!
どん兵衛のきつねうどんも天ぷらそばも大きな具が主役みたいなところがあるので、スープに力を注いだ系のどん兵衛は寂しさを感じてしまうことが多いんですが、サイズこそ小さめながら油揚げやネギもいい仕事をしていましたし、とろみ効果で具の寂しさが紛れるところも素敵。
久しぶりに新作のどん兵衛で「期間限定とか数量限定じゃなくてずっと売ってよ!」と思えるものと出会えました!
2位は埼玉県中心に展開しているスーパー「ヤオコー」限定で販売されているニュータッチのカップラーメン「新潟長岡生姜醤油ラーメン オランダ軒」を選びました。
ニュータッチといえば「凄麺」シリーズでおなじみですが、今作もこだわりが随所に感じられる名作。もっちりとした生麺に近い食感のノンフライ麺はもちろん、かやくにはフリーズドライのほうれん草が採用されていたり、生姜が強烈に香る液体スープなど、作る段階からワクワクが止まりません!
実際に食べてみても生姜の存在感は抜群で、キレのいい醤油と一体になったスープが圧巻のウマさ!
そして脇を固めるかやくも存在感バッチリ。こだわりのほうれん草だけでなくネギもシャキシャキの生っぽい食感でメンマは柔らか。チャーシューは厚さこそそこまでないもののホロホロと柔らかく、めちゃくちゃ高い次元でバランスが整っています。
これをヤオコーでしか買えないのはもったいないなあと思えてしまう逸品ですね。いつかぜひ全国販売を……!
2022年9月の1位は同じくニュータッチから「凄麺 肉汁うどんの逸品」を選びました。こちらはちゃんと全国で発売されている商品になりますが、いやあ~すごかった!
現在販売されているカップうどんの多くはフライ麺が採用されているんですが、こちらはノンフライ麺を採用。この麺が実に衝撃的で、つるつるシコシコとしたのど越しにふわりと漂う小麦の香りはもはや完全に生のうどん!
カップうどんもここまで進化してしまったのかと驚愕する美味しさでした。
そんな麺を迎え撃つつゆは関東風の醤油にカツオ、さば、昆布のだしと肉汁の旨味やネギの甘味が加わって独特の甘じょっぱさに。これまた絶品!
肉汁うどんというくらいだからもうちょっと肉が入っていたら嬉しかったけど、つゆにはちゃんと肉汁の旨味が溶け込んでいたし、200円台という販売価格を考えたら十分。大きめに切られたネギで肉が少ない寂しさをしっかりフォローしているところもバランスがいいなと感じました。
これは本当に革命的なカップうどん。ぜひ一度ご賞味いただきたいですね!
以上、2022年9月の美味しかったカップ麺ベスト5でした。珍しくカップうどんが3品もランクインしましたが、それぞれまったく違うアプローチのカップうどんなのが面白いですね。奥が深いです。
次回は11月上旬頃に2022年10月のランキングを発表予定です。どうぞお楽しみに!
動画でも解説しています。こちらもよろしくお願いします!
https://youtu.be/Ngyo4SGuDVA [リンク]
(執筆者: ノジーマ)