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ASUS JAPANは、ゲーミングスマートフォンの新製品「ROG Phone 6」と「ROG Phone 6 Pro」を10月7日に発売することを発表しました。2021年5月に発売した「ROG Phone 5」の後継モデルとなる製品で、いずれもCPUにQualcomm Snapdragon 8+ Gen1、リフレッシュレート165GHz、タッチサンプリングレート720Hzの6.78型フルHD+ディスプレイを搭載。ROG Phone 6は16GB RAM・512GBストレージ搭載モデルと12GB RAM・256GBストレージ搭載モデルをラインアップ。上位モデルのROG Phone 6 Proは18GB RAMと512GBストレージを搭載します。発表に合わせてROG Phone 6 Proをお借りしたので、レビューにてご紹介します。
ROG Phone 6がファントムブラックとストームホワイトをラインアップしているのに対して、ROG Phone 6 Proはストームホワイトのみ。すべすべな曲面ガラスを採用した背面は手になじむだけでなく、指紋がつきにくいのも嬉しいポイント。前モデルと比べて、さらに高級感がアップした印象です。ゲーミングスマホには珍しく、本体はIPX4の防水に対応。日常生活で雨や水しぶき程度は問題なく使用できます。
Proのみ搭載する背面ディスプレイの“ROG Vision”には、スクリーンON、着信、充電などのイベントに応じてアニメーションを表示可能。エディターで自分だけのアニメーションを作成してカスタマイズすることもできます。
6.78型のディスプレイサイズと解像度(2448×1080ドット)は前モデルと同様ですが、リフレッシュレートは144Hzから165Hzに、タッチサンプリングレートは300Hzから720Hzにパワーアップ。滑らかな映像と俊敏な反応がゲームプレイを支援します。画面ロックの解除には、従来どおりのディスプレイ上の指紋認証に加えて、マスクをしていても認識する顔認証に対応。いずれも反応は素早く、日常の使い勝手は大幅に向上するのではないでしょうか。
高リフレッシュレートで固定し、CPUとGPUを最大クロックで操作可能にする「Xモード」には、本体を縦持ちにして側面を握る操作で簡単に切り替えられます。
インタフェースは本体下部にUSB2.0 Type-Cポート、左側面にUSB3.1 Type-Cポートを搭載。左側面のUSB-CポートはDP ALT(Display Port Alternate mode)による外部ディスプレイへの画面出力に対応します。本体に直接給電するバイパス充電にも対応。
付属の65W充電器により、Quick Charge 5.0、Power Delivery 3.0+PPS対応のHyperChargeによる急速充電が可能。0%から100%まで約42分と、前モデルと比べてフル充電までの時間を10分短縮しています。バッテリーは3000mAh+3000mAhの分割構造を採用し、CPUへの熱の影響を抑えているのも特徴です。
バッテリーの発熱を抑える低速充電や充電時刻の設定ができる他、バッテリーの状態を確認できる「バッテリーケア」機能を搭載。バッテリーの劣化を防ぎます。
カメラはROG Phone 6とROG Phone 6 Pro共通の仕様で、5000万画素の広角、1300万画素の超広角、500万画素のマクロカメラの3眼構成。インカメラは1200万画素。
両手で横持ちにした際に使えるタッチセンサーのボタンは「AirTrigger 6」に進化。トリガーやスワイプ、スライドといった操作に加えて、新たにトリガーを押すときと離したときに別々の操作がアサイン可能に。本体を傾ける、振るなどのモーション操作では、ジャイロスコープを使った照準操作に対応しています。
別売りの冷却ファンは「AeroActive Cooler 6」に進化。新たにペルチェ素子による冷却機能とCPU温度に合わせて冷却する熱電AI冷却システムを搭載し、本体背面の表面温度を最大約25℃低下させることができます。
前モデル「AeroActive Cooler 5」では2個だった物理ボタンは、4個に増加。AriTrigger 6とモーション操作を組み合わせて、合計18個のタッチポイントをディスプレイ上にマッピングすることができます。
ROGブランドのゲーミングPCでおなじみの「Armoury Crate」アプリを使用して、パフォーマンスやゲームに関する設定が可能。ROG VisionやAeroActive Cooler 6の発光パターンもこちらから設定できます。
ゲーム起動中に通知バーを下にスワイプすると、画面にオーバーレイして使えるゲーム専用の設定ツール「Game Genie」を起動可能。CPUやGPU、バッテリー残量、システム温度などを確認できる他、メモリー開放やリフレッシュレートの変更、AirTriggerに割り当てる操作ボタンのアサイン、接続した外部コントローラーのキーマッピングといった各種設定が行えます。
AeroActive Cooler 6を装着して最高レベルのパフォーマンスを発揮する「Xモード+」に設定し、ベンチマークを実施してみました。結果は「3D Mark」の「Wild Life Extreme」で2794、「Geekbench 5」のシングルコアのスコアが1320、マルチコアのスコアが4427。Snapdragon 8 Gen1搭載のゲーミングスマートフォンやタブレットと比べて良好なスコアを叩き出しています。「NEW STATE Mobile」「原神」といったリッチなゲームアプリも非常に滑らかに動作し、ワンランク上のプレイ感覚を実感できました。
ROG Phone 6専用に、ゲームコントローラー「ROG Kunai 3 Gamepad for ROG Phone 6」も同時に発売。Bluetoothでペアリングしてワイヤレスコントローラーとして使える他、ROG Phone本体にカバーを取り付けることで画面の左右に装着でき、携帯ゲーム機のように遊ぶことができます。マイクロソフトのクラウドゲーミングサービス「Xbox Cloud Gaming」が快適にプレイできました。これはもう、ほぼコンソールゲーム機と言っても過言ではないのでは。AeroActive Cooler 6を装着して、よりパワフルに遊ぶこともできます。
ROG Phone 6シリーズはASUSオンラインストア、Amazon、エディオン、au+1 collection、Joshin、ノジマ、ひかりTVショッピング、ビックカメラ、ヤマダデンキ、ヨドバシカメラ、IIJmio、LinksMateで9月30日から販売を開始。ROG Phone 6 Proは希望小売価格16万9800円(税込)。ROG Phone 6の16GB RAM・512GBストレージ搭載モデルは希望小売価格14万9800円(税込)、12GB RAM・256GBストレージ搭載モデルは希望小売価格12万9800円(税込)。AeroActive Cooler 6はASUSオンラインストアのみの取り扱いで、希望小売価格は1万2480円(税込)。ROG Kunai 3 Gamepad for ROG Phone 6は希望小売価格1万2080円(税込)です。