日本中の誰もが知るあの“さかなクン”の半生を、主演・のん×監督・沖田修一がユーモアたっぷりに描く、 沖田作品の集大成とも言える映画『さかなのこ』が、9月1日(木)より公開中です。

子供のように天真爛漫で好きなことに一直線、周囲の人間をいつのまにか幸せにする不思議な魅力にあふれた 主人公“ミー坊”を、のんが性別の垣根を越え生命力いっぱいに演じる本作。今回は、原作者であるさかなクンに作品への想いや、現場でのお話などを伺いました!

――本作とても楽しく拝見させていただきました!『さかなのこ』の映画化が決まった時の気持ちを教えてください。

もう本当に、ギョえ〜嬉しい!もう夢じゃないかなって思いました。自分の話がまさか映画になるという想像が出来なかったので、本当に嬉しくて嬉しくて楽しみな気持ちでいっぱいでした。しかも、のんさまが、ミー坊役をやってくれて、嬉しい〜!って。やったー!って飛びあがる思いでした。

――制作側に何か希望やリクエストを出しましたか?

いくつかアイデアは出させていただきました!お魚とずっと過ごしていて。朝、起きてまずお魚たちに挨拶して声をかけたり、歯磨きしている間もお話をしたりしているので、大人になったミー坊にもそういったシーンを入れてみてはどうでしょうか?と、いちばん最初のクランクインの時にお話しいたました。監督さまも、スタッフさまも受け入れてくださってとても嬉しかったです。

――素晴らしい演出のアイデアですよね。

ありがとうギョざいます!!!

――撮影現場にも行かれたそうですが、のんさんとは、どんな話をしましたか?

のんさまがギョ出演されていた『あまちゃん』に出演をさせていただいた事がありまして、その時にお会いさせていただきましたが、以来ものすギョく大好きで、超大ファンでした。だから、ミー坊を演じてもらえるって分かった時は最高に嬉しかったです。撮影が始まって、お会いする機会がなかなか無かったのですが、のんさまの撮影現場を見学させていただけることになって、うわあ、嬉しい!会える!って。全然お変わりなく。元気で素敵で、お優しくて、キラキラしていて。お話出来てすギョく嬉しかったです!

――さかなクンは、映画の中にも出演されていますが、出演することになったきっかけは?

監督さまから出演のお話をいただいて、ギョギョー!って。出演させていただいて良いのかなって躊躇してたら、「ギョギョおじさん」という役柄という事でぜひ!と。お芝居も「自由に、やってください」っておっしゃっていただきました。ものすっギョく楽しかったです。

――お芝居を体験してみていかがでしたか?

映画をどう作るかというのをほとんど知らない状態だったんです。たくさんの方が関わって良いものを作ろうとしている事に心から感動いたしましたし、ミー坊がお魚を大切にしている姿に心が温かくなると同時に、本当に良いなあって思って。

――本当に心が温かくなる作品ですよね。

ミー坊にとっての辛い出来事もある中で、自分の好きなことを大切に持ち続けていて、いろんな仲間や家族や、皆さまが温かく見守ってくれるというか。ミー坊にとってはお魚ですが、皆さまにもそれぞれ好きな事があると思いますので、それを大切にしていただきたいですし、「自分は一人じゃないんだ」って気付いてくださったらとても嬉しいくと思います。

――さかなクンがこれまでも発信されてきた、好きなことを大切にすることや、「自分は一人じゃない」というメッセージって本当に素敵ですよね。

ありがとうギョざいます。「悲しい」は、みんなで共有できると思います。悲しいことがあったとしても、一人ではなくて皆で感じられるっていうのが良いところ。そうやって「喜び」も、みんなで広げていくものだと思います。同じ出来事でもプラスに考えると、喜びとか継続に繋がってきます。嫌だな、辛いなって思うと、それで重くなっちゃったりすると思うので、考え方を変えると、もっと毎日が楽しくなるのではないかと思うんです。

――素晴らしい映画が完成されましたが、次に追う夢とか、まだ実現していない夢はありますか?

もっと本を書いてみたいな!とか、たくさんの場所でお魚の講演をしてみたいな!とか、やりたいことはたくさんギョざいます! でも、今回の様に映画にしてもらえた事も、これまで続けてきたことの結果だと思っているので、これまで続けてこられたことを、さらに続けていくことが大切だと思っております。ぜひ皆さま、映画『さかなのこ』をお楽しみください!

――今日は素敵なお話を本当にありがとうございました!

撮影:山口真由子

映画『さかなのこ』
主演:のん 柳楽優弥 夏帆 磯村勇斗 岡山天音 三宅弘城 井川 遥
原作:さかなクン「さかなクンの一魚一会 〜まいにち夢中な人生!〜」(講談社刊)
監督・脚本:沖田修一
脚本:前田司郎
音楽:パスカルズ
製作:『さかなのこ』製作委員会
制作・配給:東京テアトル
宣伝:ヨアケ
(C)2022「さかなのこ」製作委員会

情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 映画『さかなのこ』原作者・さかなクンにインタビュー「“悲しい”はみんなで共有できて、“喜び”はみんなで広げていくもの」