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百田夏菜子・玉井詩織・佐々木彩夏・高城れにの4名によるガールズユニット「ももいろクローバーZ」。彼女たちに「TBS DOCS」が密着したドキュメンタリー映画『ももいろクローバーZ~アイドルの向こう側~〈特別上映版〉』が全国の劇場で大ヒット上映中です。
これまでもアイドルの常識を覆し続け、日本の芸能界で前人未到の境地を切り拓こうとしているももクロの“いま”に迫り、メンバー4 人だけの空間で普段あまり語ることのなかった人生観や将来などについて赤裸々に語る姿も。等身大の4人の姿や本音が詰まったドキュメンタリー映画。
本作は、今年 3 月に開催された「TBS ドキュメンタリー映画祭 2022」にて限定上映され、大きな反響を呼んだもの。特別上映版では新バージョンとして、映画祭版には入りきらなかったインタビューや新たに撮影された追加映像も多数。ももクロの魅力がさらに満載の作品に仕上がっています。映画公開前に、ももいろクローバーZの4人のお話を伺いました。
――本作は「TBS ドキュメンタリー映画祭 2022」で上映され、Twitterトレンド入りするほど大きな話題となりました。皆さんも反響を感じたのではないでしょうか?
玉井 「解放区」で放送していただいた時は、深夜だったのに、たくさんの方が観てくださって。ファンの方はもちろん、芸能界の先輩方とか、友達とか、身近な人の反応も多かったです。「良かったよ」ってたくさん言ってもらえて。ドキュメンタリーって、出ている自分たちはどこが使われているのか把握できていないので、ちょっと恥ずかしかったけど嬉しかったです。
百田 松崎しげるさんとか、「ALFEE」の坂崎幸之助さんとか、お世話になってる先輩方が連絡くださって。「若い時の自分たちを思い出した」とか、自分を重ねるように見てくださって、先輩方は、カメラに写ってない時の私たちとも仲良くしてくださっているので、改めて等身大の私たちが映像に写ってることは新鮮だったんじゃないかなって。「これからも、こんな風に、ももいろクローバーZを続けていって欲しいな」とか、色々な言葉をくださったので嬉しかったです。
高城 インタビューで聞かれる内容が「結婚感」とか「自分が思うアイドル像」とか、すごく深い話で……これまで私たちの中でもしていなかった会話ですし、それこそモノノフさん(ももいろクローバーZファンの愛称)の前で、そういう会話をしないので。モノノフさんは、「このドキュメンタリーを見てどう思うのかな?」って気になっていたんですけど、反響を見て、私たちの全てを受け入れてくれているんだな…って。アイドルファンの方ってアイドルの恋愛観は、あんまり聞きたくないと思うんです。でも、そういうところも引っくるめて受け入れてくださっている感じかして。より信頼関係が築けたと思います。
――全てを包み込んでくれるモノノフさん達との絆ですね。
高城 みんながみんな、そうじゃないと思うのですが、受け入れてくれる意見が沢山あったので、すごく嬉しかったです。
佐々木 ライブのBlu-ray/DVD特典用にカメラが回ってることは日常的にあるシチュエーションなんですけど、それは、あくまでファンの方に向けての映像なので。「ファンの皆だったら許してくれるよね?」って甘えちゃってる部分もあって。そんな、いつものメイキングみたいな気分でこの密着もやっていたので、モノノフじゃない方のツイートや反響を見て本当に恥ずかしかったです。
一同 あはは(笑)
――やっぱり照れるというか?
佐々木 モノノフさんからしたら、私たちが裏でワチャワチャしている光景とか、いつも通りだったと思うんですけど、ももクロの方を知らない方が、たまたま見た時にどう感じてくださったのかな?って不安になっちゃいました。あ、こんなにたくさんの人が見てくれるんだって、びっくりしました。
――アーティストとして、アイドルとして、女性としても「カッコいい」という意見がたくさんありました。素晴らしかったです。
一同 嬉しい!
――すごく自然体の皆さんが写っていますが、カメラの存在は意識せずに?
高城 今回撮影・監督してくださった酒井さんは、昔から知っていて、ずっとよくしてくれている方なので。私たちのことをナチュラルに違和感なく撮る方法を把握してらっしゃるので、あんまり気にならなかったです。本当に自然体なわたしたちが写っていると思います。
百田 だから、ちょっと怖かったですよね。自然すぎて大丈夫かな?って。
高城 そうそう。鼻とかほじってないかなって…。
玉井 それは、(映像から)取ってくれると思うよ(笑)
――(笑)
佐々木 いつものメイキングだったりライブの裏側の密着は(酒井監督とは違う)同じ方が担当してくれていて。酒井さんとは身内すぎず、初対面すぎずっていう距離感で…。昔から知っているけど、事務所の方ではないし、めっちゃ頻繁に会うわけではないので。絶妙な距離感で撮ってくださったので、私たちも気負いすぎずにできました。
――そして、新映像が追加された特別上映版が映画館で公開となりますね。
玉井 私たちも数々のアーティストさんのドキュメンタリー映画を観てきました。(ドキュメンタリー映画って)歴史がないとできないことだと思うので、今年15年目になる活動があったからこそ、こうやって映画にしてもらえるくらいのものを皆さんにお届けできるのかなと思います。私たちの姿が10代の幼い頃のイメージで止まっている方も多いと思うんです。そういう方にも、今の私たちの姿を知っていただけたら嬉しいと思います。
――昔のイメージが強い方は、可愛い皆さんがこんな綺麗なお姉さんになっていて、ビックリすると思います。
百田 ビックリして欲しい!
高城 ジャンルとしてドキュメンタリー映画が好きな方もたくさんいらっしゃると思うので、そういう方にも少しでも私たちに興味を持ってもらえたらいいなと思います。これから、ももいろクローバーZを知っていただきたいです。
――完成した映像を観て驚いた部分ありましたか? 自分に対してでも、他のメンバーに対してでも良いです。
百田 基本的に、みんなが真面目にインタビューを受けてる顔ってなかなか見ないので…(笑)
高城 なかなか見ない、確かに。
百田 ソロインタビューは出来あがりを見て初めて、みんながその時どういう受け答えをしたのか知ったので、そういうのは新鮮でした(笑)
――凛々しい姿を見れましたね。
百田 そうですね。「しっかり答えてるなあ……」って。
玉井 むず痒かったです(笑)
高城 それを(映画館で)より大画面で見るって恥ずかしいなって。
――映画館には観に行かないですか?
佐々木 どうする?
玉井 ドキュメンタリー映画を自分で観に行くって恥ずかしいよね?
佐々木 超ナルシストっぽいよね。
玉井 みんなで観たいよね。観るならね。
百田 そうだね。
高城 (映画館を)4人だけで貸切にしてもらいたい!
百田 いちばん恥ずかしくない?(笑) 自分たちしかいない空間、落ち着かない。
――ぜひ、その時の様子も映像にしていただきたいですね!
高城・百田・玉井 あはは(笑)
佐々木 喋っちゃいそう(笑)
――皆さんは「ももいろクローバーZでいること」について、“楽しさとプレッシャー”どの様に感じられていますか?
高城 本当に良いバランスでやってこられたと思います。プレッシャーがあるからこそ、楽しめるんだなって。一つの目標が出来ると、メンバーそれぞれが責任を持ちながら、活動していくじゃないですか。その時の心がギュッと一つになる瞬間が楽しいんだなって。仕事へのやりがいを感じます。
――目標があるからこそ、一致団結できるんですね。
佐々木 楽しいこともプレッシャーも4人で分け合えてきました。一人一人の活動も全部グループの評価とかイメージに返ってくると思うので。それが良いプレッシャーというか。もちろん「ももクロの一員だから頑張らないと」って気負うこともあるけど、ももクロだからこそ堂々としていられるとか。一人でテレビに出た時も「ももクロの佐々木彩夏です!」って言うことで自信が持てたり。これからも楽しいことを4人で分け合っていけたらなと。
百田 みんなが言ってくれたように、楽しさとプレッシャーどっちもあると思います。でも、基本的には楽しみながらやってきたのと…楽しもうと心がけてきた部分もあります。どんな時も、みんなで楽しもう!と気持ちをもっていって。あと、その時は大変だったことも振り返ったら笑い話になっていたりして。今だからこそ過去を楽しめるというか。こうして続けていることで、たくさんの経験をさせてもらっているので。
玉井 今、メンバーが、それぞれ「楽しもう」って言ったように、私たちは向いている方向が同じで。それが、私にも合っていると思います。色々なお仕事をさせていただく中で、緊張する場面もあるんですけど、逆に、緊張を感じられなくなってしまったら、ダメだと思っています。それは、グループとしての活動する中で、プレッシャーが大きな軸になってきていると思うので。プレッシャーって、自分たちにとって挑戦的なことをする時だったり、少し困難なことを乗り越えないといけない時だと思っていて。そういうプレッシャーをメンバーと分け合いながら進んでいったら結果的に「楽しかったね」っていう印象に終わることが多かったので。プレッシャーと楽しさ、両方なくてはならなかったなと思います。
――4人で分けあえる関係性、本当に本当に素敵ですね。5年後、10年後、またドキュメンタリー映画を観れることを楽しみにしています。
一同 あはは(笑)ぜひ!
――今日は楽しいお話を本当にありがとうございました!
撮影:山口真由子
『ももいろクローバーZ~アイドルの向こう側~〈特別上映版〉』大ヒット上映中!
出演:百田夏菜子 玉井詩織 佐々木彩夏 高城れに
監督:酒井祐輔
撮影:中島純 酒井祐輔 編集:伊藤圭汰 MA:飯塚大樹
サウンドデザイン:松下俊彦
企画:大久保竜 チーフプロデューサー:藤井和史
プロデューサー:松原由昌 津村有紀/樋江井彰敏
2022 年/DCP/ステレオ 製作:TBS テレビ 配給:SDP
(C)TBS テレビ
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