アダルトビデオ、いわゆるAV。セクシーな女優や男優らが出演するAV作品。その出演者が契約を無条件で解除できるAV出演被害防止救済法(AV新法)が成立し、AVファンや映像業界に激震が走った。

AV新法で突如として仕事が全部なくなった

そもそも望まないAV出演による被害者をなくすためのAV新法だが、仕事に悪影響が出るのではないかと不安に思う女優らが「いったいどうなるのか」とTwitterなどのSNSに投稿。その影響は、思ったよりも早く訪れたようだ。ある女優は、突如として仕事がまるまるなくなったという。人気女優の金苗希実さんや、多数の人たちが以下のようにコメントしている。

<女優・金苗希実さんのTwitterコメント>

「7月決まってたAVの撮影が全部中止… AV新法で女優が守られるどころか仕事が無くなって現役の女優たちが苦しむ構図って誰得なん。。」(引用ここまで)

<参議院議員・塩村あやかさんのTwitterコメント>

「決まっていた撮影が中止に?なぜ?救済法は施行日以前に交わした契約は有効です。まだ施行日ではないし、7月の撮影を中止にできる法律ではありません。特にこれまで継続していた女優さんであれば信頼関係もできているはずなので、中止にする理由を確認したほうがいいと思います」(引用ここまで)

<女優・月島さくらさんのTwitterコメント>

「決まっていた撮影、といっても以前は「撮影内容、ギャラ、拘束時間、日にち」までしか決めていません。契約書を書くのは当日です。呼び出して今書かせるという手を取るメーカーもありますが、遠方組の女優もいたり自分のスケジュールをあけられなかったり様子見したいからと取りやめにするケースが多いです。この先作品の幅も狭まり、共演ものがリスク回避のために減るとなると、起用される女優数が減るので必然的に一人一人の仕事が減ります。あなたは私たちを苦しめているだけです。せめて賃金補償してください」(引用ここまで)


<ひろゆきさんのTwitterコメント>

「AV撮影が前もって契約してから撮影すると信じてた素人政治家が「女優は契約をキャンセル出来るし掛かった費用を払わなくていい」法律を作ったので、AV撮影がキャンセルになりまくりAV女優が困っている図。障がい者の過剰保護で、善意で小人プロレスのレスラーを失業させたのと同じ構図」(引用ここまで)


<作家・中山美里さんのTwitterコメント>

「適正AVという仕組みを作った時に、とても画期的だったのがオムニバスなど撮影した作品を再利用した場合、二次利用料が女優に支払われる。その際、プロダクションの取り分はなく、メーカーから直で女優に支払うというシステムがある。この二次利用料は年2回支払われ、女優さんにとっては大きな収入源になっていた人も多い。だが、AV新法により、オムニバスをメーカーが自由に作れない状況に陥っている。きっと、女優さんの二次利用料も今後は減ってしまうのだろう。なんだ、この法律。仕事と収入がなくなる一方じゃないか!」(引用ここまで)


<女優・宝田もなみさんのTwitterコメント>

「AV新法のせいでカフェで勉強する女子高生の横でアダルトビデオ出演承諾書書く羽目になって勝手に気まずい…」(引用ここまで)

<女優・野咲美桜さんのTwitterコメント>

「この間お会いした男優さんが、AV新法は「草野球で起きた問題でプロ野球を抑制して草野球は放置するようなもの」と凄く分かり易い例えをしていました。バイトを含めたら色んな仕事をしてきたけど適正AVの現場ほどクリーンで働きやすい場はありませんでした。やっと見つけた居場所を壊さないでほしいです」(引用コメント)

<女優・大槻ひびきさんのTwitterコメント>

「AV新法の対応に追われとてつもなく大変な日々でした。メーカーさんや事務所さんが対応に追われ皆さん疲労で顔が青ざめていました 私も仕事の合間に沢山の契約書に判子を押したりバタバタで 可決して今後本当に日本のAVが消えてしまいそうで怖いです 私達から大切なものを奪わないで下さい」(引用コメント)

<女優・須崎美羽さんのTwitterコメント>

「AV新法によって仕事が急激に減る人もたくさん出てくるんだろうなぁ…私たちの仕事って悪いことしてるのかな。税金もちゃんと払って、仕事してるだけで他の仕事と違うのかな。AVや風俗をやってるだけで「そんな仕事…」って言われることあるけど、でもどの仕事にも仕事って人の為にあるんじゃないかな」(引用コメント)

AV業界で活躍している女優らが悲鳴を上げる状態

冒頭でも述べたが、そもそも、望まないAV出演による被害者をなくすためのAV新法。事実として望まないAV出演により、被害を受けている女性たちがいるのは事実だ。しかし、AV新法が成立したばかりの現時点では、AV業界で活躍している女優らが悲鳴を上げる状態となっている。

極めてセンシティヴな問題

誰かを救う法が、誰かを不幸にする状態が今、といえるかもしれない。極めてセンシティヴな問題であり、そして女優らにとって死活問題ともいえるこの件。皆さんはどのようにお思いだろうか。


※冒頭画像はフリー素材サイト『写真AC』のイメージ画像です

(執筆者: クドウ@地球食べ歩き)

情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 AV新法で女優が悲鳴「やっと見つけた居場所壊さないで」「私達の仕事って悪い事してるのかな」「賃金補償して」