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「ゲッサン」(小学館)にて好評連載中、コミックスのシリーズ累計1,100万部を突破した山本崇一朗原作の青春コメディ『からかい上手の高木さん』。いよいよ中学3年生になった高木さんと西片の、中学最後の夏休みを描いた劇場版「からかい上手の高木さん」が6月10日(金)より全国公開となりました。
とある中学校、隣の席になった女の子・高木さんに何かとからかわれる男の子・西片が、高木さんをからかい返そうと策を練るも、いつも高木さんに見透かされてしまう日常を描いた本作。映画では、2人の中学最後の夏を描きます。
シリーズを通して、高木さんを演じている高橋李依さんにお話を伺いました!
――待望の映画化となりました!まず、今回の決定を聞いた時にお気持ちを聞かせてください。
ついにここまで来たか…!と。毎クール、毎クール何か発表がある度に喜んでいたのですが、今回は第三期と劇場版の制作が一緒に発表されたので、すごく驚きました。劇場版ということで、何か長い時間で描くトピックスがあると思っていたので、勝手に修学旅行かな?と予想していました。みんなで3泊、4泊の時間を過ごすという。気が早いですが、劇場版の第二弾はぜひ修学旅行を期待しています(笑)。
――それはぜひ私も期待したいです(笑)。実際に台本を読んでいかがでしたか?
まず台本を読んだ時には、楽しみ、ワクワク!というよりは、この劇場版という長い時間を演じきることが出来るだろうかという不安もありました。お気に入りのシーンはたくさんあるのですが、高木さんが初めて見せる表情が多いなと思います。また、エンディングの最後の最後まで観て欲しいなと思っております!
――体力的に不安があったということでしょうか?
これまでのシリーズも大変で、過去のインタビューでは“将棋と卓球を一緒にやっている様な感じ”とお話させていただいたこともあるのですが、劇場版が一番大変でした。「ロール」(撮影から納品されるデータのまとまり)の長さが、テレビシリーズだとAパート、Bパート、それぞれ長くても10分くらいの区切りです。劇場版だと1パートがもう少し長くて、それが何パートもあって、集中力をずっと保ち続けることが体力的に大変でした。
――声のコンディションももちろんですが、へとへとになりそうですね…!
自分の中で「あ、今頭まわってないな」と思う瞬間が何度かあって。梶さんとよく「いったんコーヒー飲もう」とか、切り替えをしながら、励まし合って頑張りました。
――予告編や公式サイトを見ていると、気になるワードも多く、2人の関係性にも少し変化がありそうですね。
どちらかというと、変化があるのは西片の方かなと思います。高木さんはもともと「好きだよ」って言っていたり。西片が「うん」と言わないだけで、高木さんはちゃんと伝えているんですよね。三期では嫉妬の様な感情が出てきてしまったり、本作でもちょっと泣いているんじゃないか?という表情が予告編でも見ることが出来ます。でも、高木さん自体に大きな変化があるわけではないので、声のお芝居も変化をつけない様に今まで通り演じています。
――劇場版ということで、映像の綺麗さも期待出来ますよね。
テレビシリーズでは絵がかなり完成された状態で収録をさせていただいていました。劇場版に関してはほぼ同時進行だったので、私も予告編を見て、すごく綺麗だなと感激して。普段は教室内でのシーンが多いので、本作では教室を飛び出して中山千枚田を大きなスクリーンで観れることが楽しみです。そして、夏の音もたくさん聴けるので、これからの季節にピッタリな映画だと思います。
――映画館ならではの音はすごく楽しみです。
音がすごく良いので、教室の中でのみんなの声が細かく聞こえるんじゃないかと思います。私もまだ劇場で音を聞いていないのですが(取材時)、クラスメイトの皆に細かいセリフがあって、夏休みのワクワク感の会話が色々な所から聞こえるはずです。「大人数の中の高木さんと西片」という、主線以外にも注目していただければ!
――クラスメイトがいる教室の中で“からかわれている”というニヤキュンがより強調されそうですね!
そうそう、そうなんです! 予告編にもあるのですが、写真撮影のシーンの後ろの方でからかっている感じというのが、すごく2人っぽくて。劇場版だからこそ出来た、奥行きだと思います。
――4週連続入場者プレゼントの配布も、豪華ですね。
第一弾が、山本先生描き下ろしの小冊子「からかい上手の高木さん “映画”巻」ということで、私も見させてもらったのですが、本当に素敵な内容になっています。山本先生への一問一答のコーナーがあるのですが、そこでは初めての情報がたくさん出てくるので、私もビックリしたり嬉しいことがたくさんありました。
――高橋さんと高木さんのお付き合いも長くなってきたと思いますが、改めて「からかい上手の高木さん」の魅力をどんな所に感じますか?
自分でも時々考えたりするのですが、やはり“没入感”でしょうか! 高木ワールドに入れるというか、登場してくるキャラクターも全員大好きなので、「ずっとこの場所にいたい空気のおいしさ」というか「心地良さ」が魅力だなあと思います。キャラクターたちがのびのびと過ごしている空気感が大好きです。本作では、小豆島の新しい魅力、聖地的な場所が出てきますので、劇場でたっぷり良い空気を味わって欲しいです。
――高橋さんも最近は小豆島に行かれていないかと思うのですが、今度行ったらどこに行きたいですか?
数年行けていないんですよね…、すごく行きたいです! 一度行ったことがあって、聖地めぐりもしたことがあるんです。今度行けた時は、タブレットを持ってホテルや旅館で高木さんを観たいです。一日観光して、その後宿に行ってアニメを観るとまた格別です!
――それはぜひ私もやってみたいです! 高橋さんご自身の“中3の夏の思い出”ってありますか?
その頃私は高校受験生でした。しかも長女で、高橋家初の高校受験ということだったので、父がすごく気合を入れてくれたんです。なので、中3の夏はほとんど父と過ごしていたんじゃないかというくらい(笑)。受験当日、早朝から頭がまわるように本番と同じスケジュールで生活もしていて、とにかく早起きでした。
――では高木さんと西片のこの夏の感じはうらやましいかもしれませんね…!
本当にそうです〜!私が受験勉強しかしていない間に(笑)。でもこの作品をとおして、中3の夏の思い出を追体験させていただいています。
――その他、高橋さんにとって夏ならではの思い出はありますか?
地元のお祭りが何ヶ所かあって、お祭りが大好きでした。浴衣を着た時もあったと思うんですけど、浴衣を着ていると「型抜き」がやりづらいので、結局普通の洋服に戻っていた気がします。
――それこそ、この劇場版「からかい上手の高木さん」もたくさんの人の夏の思い出になりそうですよね!
そうなんですよね。実際に、私は「『からかい上手の高木さん』深夜のニヤキュンラジオ」という番組をやらせていただいているのですが、「思い切って好きな子を高木さんの映画に誘ってみました」というお便りを下さった方もいて。毎回「ずっと見守ってるからね!」って感じでご紹介しているんです(笑)。そんな夢の様な状況が、現在進行形であるのか!と。でもチラホラいらっしゃるんですよね。たまらないなぁ。みなさんのご報告お待ちしています!
――私も勝手に楽しみが増えてしまいました(笑)。ラジオも楽しみにしております。今日は素敵なお話をどうもありがとうございました!
劇場版「からかい上手の高木さん」大ヒット上映中!
キャスト
高橋李依(高木さん)、梶 裕貴(西片)、小原好美(ミナ)、M・A・O(ユカリ)、小倉 唯(サナエ)、
落合福嗣(木村)、岡本信彦(高尾)、内山昂輝(浜口)、悠木 碧(北条)、内田雄馬(中井)、
小岩井ことり(真野)、田所陽向(田辺先生)、水瀬いのり(ハナ)、戸松 遥(太田)
スタッフ
原作:山本崇一朗『からかい上手の高木さん』『あしたは土曜日』(小学館「ゲッサン」刊)
監督:赤城博昭
構成:福田裕子
脚本:福田裕子 伊丹あき 加藤還一
キャラクターデザイン:髙野 綾
美術設定:池田祐二
美術監督:笠原由紀
色彩設計:横井未加
撮影監督:牧野真人
編集:中葉由美子
音響監督:えのもとたかひろ
音楽:堤 博明
アニメーション制作:シンエイ動画
主題歌 :大原ゆい子「はじまりの夏」(TOHO animation RECORDS)
製作:劇場版からかい上手の高木さん製作委員会
配給:東宝映像事業部
(C)2022 山本崇一朗・小学館/劇場版からかい上手の高木さん製作委員会