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カップ麺やスナック菓子、ファストフードなどのアレンジレシピを研究する“B級フード研究家”としても活動している、ノジーマこと野島慎一郎です。
いつもガジェット通信ではアレンジレシピを紹介する記事を中心に執筆していますが、普段から研究としてカップ麺をよく食べているので、1か月で食べたカップ麺のなかから個人的に美味しいと感じたカップ麺ベスト5をご紹介しています。
今回は2022年5月のランキングです。新旧問わずに美味しいと感じたものを選んだ個人的なランキングではありますが、皆さまのカップ麺選びの参考にしていただければ幸いです。
「焼豚ラーメン」シリーズで知られる九州のカップ麺メーカー「サンポー食品」がなぜか埼玉を中心に展開するスーパーマーケット「ヤオコー」とコラボして開発したオリジナルカップ麺「鬼豚骨」を2022年5月の5位に選びました。
サンポー食品のカップ麺はほとんど九州でしか見かけないのですが、まさか埼玉のスーパーで限定コラボ商品を見かけるとは。しかもお値段は138円と良心価格。これはヤオコーの中に猛烈な豚骨愛を持っている人がいるとしか考えられませんねえ。
しかも味は超本格派の豚骨ラーメン。大量の粉末スープで作る豚骨スープは非常に濃厚でコク深く、一蘭や一風堂のような食べやすさもありつつも、豚骨独特のクサみやクセの強さも感じられる極上の一品。
90秒で湯戻しするフライ麺はインスタントらしさこそあるけど、濃厚なスープと見事にマッチ。大量のネギも生の紅生姜もいいアクセントになっていますし、値段を考えたらものすごい満足度です。
麺の量は60グラムと多くはないので、このスープで替え玉も食べられたら最高なのにと思うこと間違いなし!
4位にはセブンプレミアムゴールドから新登場の「らぁ麺飯田商店 しょうゆらぁ麺」をランクインさせました。
セブンプレミアムゴールドの商品って本当に何を食べても美味しいんですよねえ。ここのところセブンイレブンからは飯田商店のチルド麺やカップまぜそばなどが出ていましたが、ついに満を持して「セブンプレミアムゴールド」として看板商品の「しょうゆらぁ麺」がカップラーメン化したわけです。いやあ、これは貫禄のウマさでした……!
鶏の旨味を凝縮させた醤油スープはシンプルでありながらもゴージャス。そこにもっちりとした食感の細麺が絡んでいくのですが、その繊細な食感はまるで茹でたての麺。スープとの相性も抜群で、この麺とスープのコンビネーションだけでも満足させられるくらいの説得力があります。
チャーシューも肉厚ですし、300円という価格にも納得。醤油系カップラーメンの最高峰といっても過言ではないでしょう。
3位には日清食品のノンフライカップ麺「麺職人」の「沖縄風そば」を選びました。NHKの連続テレビ小説「ちむどんどん」の影響なのか、今年は沖縄そばのカップ麺をよく見かけます。
沖縄そば風の味は粉末スープで表現しやすいのか、カップ沖縄そばは平均点が高めな印象を持っているのですが、こちらもダシのきいたあっさりスープと全粒粉入りでもっちりしたノンフライ麺の相性が抜群に美味しかったです。
あっさりとしたスープだけでなく、麺もノンフライ麺なので脂質がわずか1.2gと少ないのも超優秀。脂質制限をしている人でも安心して食べられますし、朝から食べたって胃もたれしにくいはず。
しかもぶっちぎりで安い。購入したときの価格は100円前後。4位で紹介した「飯田商店」の3分の1です。安いだけあって麺は少なめですし、かやくもシンプルですが、それでも生の紅生姜が入っているのはナイス。「ごちそうノンフライ麺」というキャッチコピーに偽りなしです。
2位にはニュータッチの「凄麺」シリーズから「サンマーメン」を選びました。
こちらは最近発売になった新商品というわけではありませんが、「凄麺」シリーズはとにかく種類が豊富。ゆえにスーパーの売場では一部の商品しか扱われないことがほとんどで、このサンマー麺はずっと気にしていたけどやっと手に取ることができたという一品でした。
サンマー麺は横浜発祥(神奈川発祥とする場合もある)のラーメンで、もやし入りのあんをかけていることが特徴。
もちろんこちらのサンマー麺にももやしが入っていましたが、乾燥のもやしではなく調理済の生タイプになっているのがポイント。ほかにもにんじん、たけのこ、きくらげなどの具材が入っているのですが、そのシャキシャキの食感が幸せすぎる!
スープはニラとごま油の強烈な香りが食欲を刺激してくるうえ、オイスターソースの旨味を活かしたとろみのある醤油味。日本のラーメン屋のスープではなく、中華料理屋で食べるようなラーメンのスープが頭に浮かんできます。
つるんとした麺、とろりとしたスープ、シャキシャキとした具材という食感が絶妙なハーモニーを奏でる名作。もっと早くに出会いたかった!
2022年5月の1位にはマルちゃんから発売された「珍々亭 濃厚油そば」を選出。これも最高にウマかった!
珍々亭は東京・武蔵境にある油そばの有名店で、その店主が監修した一品とのことですが、まさにこれぞ王道の油そば。油そばを食べたことがない人に「これが油そばだよ」と教えられるような、油そばの答えのような味だなと感じました。
タレは醤油がベースで力強さがあり、そこにラードの風味が加わり、仕上げに卓上のラー油と酢を一周回し入れたかのような濃厚な味。これをベースにマヨネーズを入れたり、チーズを入れたり、自分好みのトッピングやカスタマイズを楽しみたくなっちゃうような、どんな方向にも導けるベーシックな味わいに仕上がっています。
そして素晴らしいのはもっちりと弾力のある食感をした麺の完成度。茹でたての生麺にそのタレを絡めて食べているような感覚を味わえますし、なんならちゃんと丼に盛り付けたらカップ麺だと気づけないんじゃないかと思えるレベル。
さらに麺だけでなくメンマもちゃんと柔らかいし、肉もインスタント感が薄くていい味付け。もはやナルトくらいしかカップ麺らしさを感じられません。いやあ、最近のカップ麺は本当にすごい!
以上、2022年5月の美味しかったカップ麺ベスト5でした。
次回は7月上旬頃に2022年6月のランキングを発表予定です。どうぞお楽しみに!
動画でも解説しています。こちらもよろしくお願いします!
https://youtu.be/DzoEuSaLcTo[リンク]
(執筆者: ノジーマ)