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ディズニー&ピクサー最新作、“ときどきレッサーパンダになってしまう女の子”を描く『私ときどきレッサーパンダ』が、「ディズニープラス」にて独占配信中です。
主人公のときどきレッサーパンダになってしまう女の子・メイ役の佐竹桃華さん、メイを愛するあまり過保護になってしまう母親・ミン役の木村佳乃さんに本作の魅力について、思い出のピクサー作品について、お話を伺いました!
――佐竹さんは本作の主人公メイの日本版で、声優初挑戦となりました。とても素敵な声でメイの魅力が際立っていました。
佐竹:ありがとうございます! こんな大役をいただいて緊張しっぱなしだったのですが、こんな素敵な機会は一生に一回と言っても過言ではないと思ったので、思い残す所なくやりきろうと思いました。
――木村さんは『ジャングル・クルーズ』(2021)に続いて、立て続けのディズニー作品での日本版声優となりましたね。
木村:そうなんですよ!本当にありがたいですし、ディズニー&ピクサー作品大好きなのでとても嬉しかったです。
――アフレコは別々ですか?
木村:バラバラにやって、私は佐竹さんの収録した声を聞きながらアフレコさせていただきました。吹替演出監督が「佐竹さんはすごくストイック」と言っていて。アフレコって結構体力を使うんですよね。顔の表情や体を使わないで、声で感情を伝えないといけないから。でも佐竹さんは隙間の時間も全然座らないで頑張っていたそうで。
佐竹:頭がものすごく疲れてしまって、へとへとにはなっていたのですが、一度座ってしまうと集中が切れてしまう気がして…。なので、休憩中もストレッチしたり、体を少し動かしたりして、収録がスタートしたらエンジン全開で頑張れる様にしていました。
木村:素晴らしいですよね。私は一言発するごとに座っていました(笑)。実写とは息の使い方が全然違って、すごく疲れるんです。テンポも速いですし、生身の人間が発さない様な字数を入れてくるというか。
――特に本作のメイとミンはかなり感情豊かですしね。
佐竹:メイの落書きがお母さんにバレて、そこから色々あって…自分の部屋で猛反省するシーンがありますが、かなり落ち込んでいるかと思えば、「へっちゃら〜」という感じで強がってみたり、その次の瞬間には「ごめんなさあい」って泣いてしまったり。感情が行ったり来たりするので、自分の感情と声が追いつかなくて大変でした。
――たくさんあるとは思うのですが、特に好きなシーンを教えていただけますか?
佐竹:メイのシーンではないのですが、おばさん4人組が登場するシーンが大好きで!登場の仕方、映像のアングルも最高で。個性の強い4人が集まった“最強”感がたまりませんでした。
木村:私はメイが成長してく過程が好きです。最初はミンに反抗していたりもしますけれど、最後にはミンのことを助けてくれるというか、優しく包み込んでくれる。メイは13歳ですけれど、少女から大人になる様が完璧に描かれていて。ドミー・シー監督が30代前半の女性ということで、だからこんなに女性の物語が素晴らしく描けるんだと感動しました。
――女の子たちの「推し」に対する興奮の描写も最高でしたよね!
木村:5人なのに「4★TOWN」!最高ですよね。彼らを見ていて、私が中学生くらいの頃に流行っていた、アメリカのアイドルの「ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロック」のことを思い出しました。みんなでキャー!って熱狂して、雑誌に彼らが出ていたら切り抜きを集めたり。
――「4★TOWN」って世代によって「これっぽい!」というのが違ってすごく面白いですよね。私は「バック・ストリート・ボーイズ」をすぐ連想しました。
木村:その後に「イン・シンク」が来て!
――10,20代の方は「BTS」を連想する方も多いみたいで。
佐竹:私もボーイズ・グループというと「BTS」とか「BIGBANG」をイメージしていました!
木村:なんと!今の方はそうなんですね。「ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロック」とか言ってて恥ずかしい(笑)
――本作はディズニー&ピクサーの新しい魅力を見せてくれましたが、佐竹さんが他に好きなディズニー&ピクサー作品を教えてください!
佐竹:とても迷うのですが、私の中でのピクサーの原体験は『モンスターズ・インク』なんです。
木村:若い!最近ですよ!(笑)。
佐竹:雪男のシーンが特に大好きで。私は2歳とかだったのですが、そのシーンを見ると大喜びするので、お母さんも1日に何度もDVDをかけていたそうです。
木村:東京ディズニーランドに『モンスターズ・インク』のアトラクションあるじゃないですか。あれ、私すっごく下手なんです。
佐竹:(笑)。でも難しいですよね!私も好きです。
――木村さんは特に好きな作品はありますか?
木村:『カールじいさんの空飛ぶ家』です。私、すっごくおばあちゃん子だったんですよ。なので、映画の冒頭でおじいさんとおばあちゃんの若い時の出会いから、おばあちゃんが亡くなるまでのシーンが音楽と共に紡がれていきますが、すごく悲しいけれど、すごく好きなんです。台詞も無いのに感動してしまって。
――悲しいけれど、好きなシーン分かります。
木村:後はやっぱりピクサーといえばの『トイ・ストーリー』も好きです。所ジョージさんの声が素敵でした。子供がバズ・ライトイヤーが大好きで、バズのおもちゃがお気に入りだったのですが、何かの拍子に勝手にボタンが押されちゃって声が出ると、「あれっ!所さん?!」ってビックリしていました(笑)。
佐竹:『トイ・ストーリー』も本当に面白いですよね! お母さんがディズニー&ピクサーが大好きなので、その影響で色々観て大好きになりました。
――佐竹さんがメイの声に抜擢されて、お母さんもとても喜ばれたのではないでしょうか。
佐竹:すごく喜んでくれました。私がメイ役に決定してすぐ、日本版の予告編が完成していない時に、英語版の動画を私の声が当てはまった所を想像しながら、1日に何度も見てくれていたみたいです。その期待に応える様に頑張らなきゃ!と思いました。
木村:素敵なお母さん! 親孝行が出来ましたね。私も子供孝行が出来ました。
――本作ではメイが自分の気持ちを押し込めすぎて、レッサーパンダ化してしまいますが、お2人が思わず感情を爆発してしまう瞬間、そしてそうならない様に気をつけていることはありますか?
佐竹:普段から我慢しない様に気をつけてはいるのですが、時々家で「わーん!」と思い切り泣いてしまうことがあります。やっぱり溜めてしまってはダメだから、ただただ延々に泣いてスッキリするということは1ヶ月に1回くらいはあります。
木村:すごくいいこと!泣くのってストレス解消に良いって言いますもんね。私はしょっちゅうレッサーパンダ化しています。何なら巨大なレッサーパンダになりたいくらいです。
佐竹:(笑)。
木村:どうしてもカッとする時ってありますよね。皆さんそうだと思うので、この映画に共感出来るじゃないかなって。ミンはメイのことを愛しているからこそ心配してしまうのですが、客観的に見ると過干渉なんですよね。そう言っておきながら自分の胸も痛いのですが…。そういった家族同士のやりとりもすごくリアルですごいなと思います。
――今回アフレコは別々だったと思うのですが、佐竹さんが俳優の先輩である木村さんとご一緒して、何か影響を受けたことはありますか?
佐竹:声だけのお芝居なのに、ミンの強い部分、弱い部分を表現されているのがすごいなと感動していました。ご本人を前にして言うのは恥ずかしいのですが…。私はこのお仕事をはじめて1年なのですが、最初に目標を立てていて。「10年後にはディズニー作品の声優をやりたい」「20年後には木村佳乃さんの様な女優さんになりたい」と書いていました。
木村:ええっ!
佐竹:木村さんのドラマもずっと観ていて、こんな素敵な女性になりたいという憧れがありました。本作で1つ夢を叶えて、1つの夢である木村さんとご一緒出来て、本当に夢の様でした。たくさん好きな作品があるのですが、特に『僕のヤバイ妻』や『後妻業』での木村さんのインパクトのあるお芝居が大好きです。
木村:そんな風に言っていただけて、ありがたいです。
――こうして素敵なご縁でご一緒されたレッサーパンダチームが、また集結する日が楽しみです!
木村:本当に、2を切望しています!
佐竹:やりたいです!
木村:おばさんたちが主役でも、お父さんが主役でも、メイが大きくなって娘を産むことだってあるかもしれませんし、色々なシチュエーションでぜひ観てみたいです。
佐竹:本当に笑って感動して楽しめる作品ですし、自分の意見がなかなか言えない子であったり、つい我慢してしまって悩んでいる方に観ていただいて、たくさん元気になってもらえたら嬉しいです。
――今日は素敵なお話をどうもありがとうございました!
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