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元プロ野球選手のイチロー氏(48歳)。彼が日本に帰国するたび通っている食堂がある。JR有楽町駅前の食堂『交通飯店』(東京都千代田区有楽町2-10-1 東京交通会館B1F)だ。交通会館のビル内にありながらも、昭和的な昔ながらの雰囲気を残す、激しく狭い食堂だ。
ランチタイムには行列ができる人気店だったが、2022年3月31日のランチタイム営業を最後に閉店する事が判明してから、いつも以上に行列が長くなっている。2022年3月上旬現在、開店前から客が並ぶ状態となっている。
交通飯店でイチローが愛した料理はチャーハンだ。このチャーハンを食べるために交通飯店に通っていたといわれており、交通飯店を訪れる多くの客が「イチローが愛したチャーハン」をオーダーし、その味を堪能している。
プロ野球のカリスマが求めた味なのだから、興味が湧いて当然だ。
しかし、交通飯店の名物はチャーハンだけではない。実は餃子も人気メニューのひとつで、チャーハンと一緒にオーダーしている人は少なくない。
ミニチャーハンと餃子のセットが1000円なので、どちらも味わいたい客はそれをオーダーしている。そもそもチャーハン単品は量が多いので、日本人の平均的な量を食べる人ならばミニチャーハンぐらいがベストだ。
ちなみに、餃子をオーダーすると他の料理よりも5~10分ほど長く時間がかかるため、待つことになる。
餃子は粒が大きめで、ぷっくりと膨れているのが特徴。皮は若干厚めで、片面がパリッとしっかり焼かれている。全体的に柔らかい部分は少なく、硬めな仕上がり。
食べればやや粗めに刻まれた野菜が広がり食感を楽しませてくれる。ニンニクは不使用だ。
交通飯店の餃子は、醤油、酢、ラー油をミックスさせたオーソドックスなタレで食べるのがウマイ。たっぷりと餃子にタレを染み込ませたほうが、より旨味が引き立つようにも感じた。もしくは、大量の酢と少量の醤油でタレを作り、浸して食べるのも美味。炒飯との相性も良く、餃子を食べながらチャーハンを食べ、中華スープをすすると絶品だ。
イチローが愛した交通飯店。ここのチャーハンは確かに絶品だが、もし行く機会があれば、餃子も食べてみてほしい。どうしてイチローが愛した店なのか、その味から何かわかるかもしれない。
(執筆者: クドウ@食べ歩き)