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世代を超えて人々を魅了し続ける〈伝説の〉ミュージカルを、巨匠スティーブン・スピルバーグが念願の映画化。エンターテイメント界に新たな歴史を刻む奇跡のプロジェクトとなる映画『ウエスト・サイド・ストーリー』が大ヒット上映中です。
第79 回ゴールデングローブ賞では主要3 部門で受賞を果たし最多3 冠を獲得。第94 回アカデミー賞でも作品賞・監督賞を含む主要7 部門でノミネートされるなど、今大きな話題を呼んでいる本作。巨匠スピルバーグ監督が「キャリアの集大成」と意気込む本作だが、そんな彼の撮影中の意外なエピソードを、アリアナ・デボーズを始めとするキャスト陣が次々と告白。監督技術も撮影技術も兼ね揃える名監督だが、実は〈自身もキャストも“撮影を楽しむこと”を一番大事にしていた〉という、スピルバーグ流のこだわりが明かされました。そしてその結果、これまで手掛けてきた数々の名作の中でも、トップレベルで充実した映画作りになったことを本人が語っています。
先日発表された第94 回アカデミー賞の監督賞にノミネートされたスピルバーグは、1978 年の映画『未知との遭遇』以来10年ごとにアカデミー賞監督賞を受賞し、60年間に渡りアカデミー賞監督賞を受賞した初めての監督となりました。そんな映画界の巨匠スピルバーグ監督がキャリア史上初めて手掛けるミュージカル映画となる本作。
物語にも深い想いを抱いており並々ならぬ熱量で挑んだ作品となったが、主演を務めるトニー役のアンセル・エルゴートは「スティーブンが最初に言っていた『感情的にヘビーになるような日であってさえ、常に楽しもうとしなければならない。私たちは映画を作っているんだ。だからそれを楽しもうじゃないか』という言葉を僕は心に留めていたよ。撮影現場のエネルギーがポジティブになり、全員が胸を躍らせていると、全員のスピリットが高まる。スティーブンはそういうものを育みたいと思っているんだ。この撮影現場では全員がとてもハッピーなんだよ」と、スピルバーグ監督が〈楽しむこと〉を何よりも優先していたことで、撮影中は常にポジティブなエネルギーで溢れていたことを話します。
1950年代のニューヨークを舞台に、異なる立場に立つトニーとマリアの”禁断の恋“や、分断への若者の葛藤が、実力を誇る素晴らしいキャストの圧巻の歌とダンスで描かれる本作ですが、そんな若き出演者のひとり、トニーの仲間リフ役を演じたマイク・ファイストは「スティーブンは毎日オープンな心を携えて撮影現場にやってくるから、そこにいる全員が<不安を持っていても大丈夫、やりながらどうすべきか見出していこう>と思えるんだ。これ以上ないほど純粋な形で、自分がやろうと思ったことを、とにかく楽しんでやる人なんだ」と、実際に触れ合うことで感じた巨匠監督の人となりを語っています。
さらに、本作でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたアニータ役のアリアナ・デボーズはスピルバーグについて「スティーブンは役者を重視する監督よ…並外れた成功を収めている卓越した芸術性を持つ人物だけれど、親切さや他者に与える気持ちをまるで失っていないわ。彼には今でも子供のようなエネルギーや強烈なイマジネーションがあるの。役者もそういう資質を保ち続けることがとても大切だわ。彼はそういうクオリティを体現していて、自分で例を示して導いているのよ」と、御年75歳にも関わらず自らのエネルギッシュさでキャストを楽しい撮影へ導いていたことを伝えます。
そして、キャストが明かすようにスピルバーグ自身も本作の撮影を楽しんでいたことを語り、「撮影が終わってほしくないと思っていました。『ウエスト・サイド・ストーリー』の撮影で、私はとても素晴らしい時間を過ごしました。私がこれほどのレベルで最高な映画作りを過ごしたのは1981 年の『E.T.』以来です」と、楽しんで撮影した結果、これまで手掛けてきた数々の名作の中でもトップレベルの充実した映画作りになったことを明かした。キャスト陣やスタッフも含め〈楽しむこと〉を意識し、自身も楽しむことで“最高の映画作りになった”とまで語るほど、スピルバーグの自信が溢れる本作。ぜひ劇場で!
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