- 週間ランキング
皆さんは、東京湾に無人島があることをご存じでしょうか。東京湾最大級の自然島として知られていて、なんと、船で簡単に行くことができ、観光することが可能。さらに猿島では、猿島わかめを使用した『猿島おにぎり』や、猿島をモチーフに作られた『猿島ビール』などのグルメも堪能できるのです。
東京湾に浮かぶ無人島、猿島に実際に行ってみました。たとえば電車で行く場合、JR東京駅から京急の横須賀中央駅まで約1時間30分ほど。そこから猿島渡船乗船場がある三笠桟橋まで徒歩約15分。駅から桟橋までタクシーを利用しても約1~2メーターほどなので、天候によってはタクシー移動をオススメします。
三笠桟橋にある猿島ビジターセンターでチケットを購入し、船の出発を待ちます。このセンターには横須賀や猿島のお土産がたくさん売られているので、行きでも帰りでも重宝します。
猿島のお酒、海軍カレー、自衛隊限定緑茶、蕎麦など、いろいろなフードが売られていましたよ。
<運賃>
大人 1400円
小学生 700円
小学生未満 無料
<冬期運航時刻 11月1日~2月28日>
猿島行き9:30 帰り9:45
猿島行き10:30 帰り10:45
猿島行き11:30 帰り11:45
猿島行き12:30 帰り12:45
猿島行き13:30 帰り13:45
猿島行き14:30 帰り14:45
猿島行き15:30 帰り16:00
<夏期運航時刻 3月1日~10月31日>
猿島行き9:30 帰り9:45
猿島行き10:30 帰り10:45
猿島行き11:30 帰り11:45
猿島行き12:30 帰り12:45
猿島行き13:30 帰り13:45
猿島行き14:30 帰り14:45
猿島行き15:30 帰り15:45
猿島行き16:30 帰り17:00
※こちらは取材時(2022年2月)の運航表です。時刻や運航が変更となる可能性もありますので必ずご自身でご確認ください
時間になるとスタッフによるチケットの確認がはじまります。船に入ったら、室内の椅子に座っても良いですし、室外で風を受けつつ立ちながらの旅をするのも楽しいです。
今回はあいにくの雨模様でしたが、室外で立ちながら船の旅を楽しんでいる人が複数いました。
三笠桟橋から猿島まで約10分の旅。あまりにも短い! 近い! 行きやすい! 駅から桟橋まで歩くよりも短い時間で猿島に到着してしまいます。猿島の桟橋に到着して最初に驚いたのが、あまりにも海がきれいだということ。
透き通っていて、まるで南国のようなブルーの海! まさか東京湾がこんなにも美しいとは思いませんでした。良い意味で、東京湾に対するイメージが変わります。
猿島はとても小さな島で、道の大半が整備されていることから、徒歩で1周しても約1時間ほど。トイレは猿島桟橋付近の猿島ウエルカムセンターにあるので、観光中にトイレに行きたくならないよう、到着したらすぐに行っておくことを強くオススメします。ここ以外にトイレはありません。
猿島は自然あふれる島ですが、東京湾を守るための要塞が築かれた過去があり、いま現在も要塞跡を猿島で見ることができます。兵舎、弾薬庫、レンガ造りのトンネル、そして砲台など、歴史遺産としていまも保存され続けています。大自然と要塞の融合は、ファンタジー的であり、情緒的であり、強く異世界を感じさせます。
猿島には日蓮洞窟と呼ばれている住居跡があります。そもそも猿島と呼ばれるようになった由来は、ある伝説が元となっています。日蓮上人が房総から鎌倉へと船で移動中に嵐に遭い、島に避難したとのこと。そのとき、白い猿が島の奥へと導いたのだそうです。それから、この島は猿島と呼ばれるようになったのだとか。
そんな猿島の日蓮洞窟ですが、2022年2月現在は立ち入り禁止になっていて、残念ながら先へと進むことはできませんでした。
お腹がすいた。でもお弁当を持ってきてない……。という場合でも猿島なら安心です。猿島ウエルカムセンターの近くにレストラン『猿島オーシャンズキッチン』があります。
今回は猿島に関係するフードを楽しみたいと思っていたので、『猿島ビール』(税込700円)と『ヨコスカフライドポテト』(税込350円)をオーダー。そもそも『猿島ビール』ってどんなビール!? 謎! と思って調べてみたところ、原材料となる水は横須賀の銘水『走水の湧水』を使い、柑橘フレーバーによる爽やかな苦みがおいしさのポイントとのこと。
猿島をイメージして作られたビールとのことでワクワクしながら飲んでみましたが、これ、確かにとっても爽やか! ほろ苦さが心地良く、雑味もなくて後味も良く、ゴクゴク飲めるビールでした。柔らかくもほんのり甘い『ヨコスカフライドポテト』にもバッチリです。これはたまらない。
取材時は寒い2月でしたが、それでも十分楽しいです。春や夏はさらに良い感じの観光島になるのではないでしょうか。
家族でも、カップルでも、友だち同士でも、もちろん一人でも、大自然と歴史とグルメを堪能できる島、それが猿島だと思いました。ちなみに、釣りもできるらしいので、釣り好きな方もチェックしてみてはいかがでしょうか。
(執筆者: クドウ@食べ歩き)