カップ麺やスナック菓子、ファストフードなどのアレンジレシピを研究する“B級フード研究家”としても活動している、ノジーマこと野島慎一郎です。

いつもガジェット通信ではアレンジレシピを紹介する記事を中心に執筆していますが、普段から研究としてカップ麺をよく食べているので、1か月で食べたカップ麺のなかから個人的に美味しいと感じたカップ麺ベスト5をご紹介しています。

今回は2022年1月のランキングです。新旧問わずに美味しいと感じたものを選んだ個人的なランキングではありますが、皆さまのカップ麺選びの参考にしていただければ幸いです。

第5位:マルタイ 長崎ちゃんぽん

「棒ラーメン」でおなじみのマルタイが出しているカップラーメン「長崎ちゃんぽん」を5位に選出。こちらは昨年熊本に取材で出かけた際にお土産で買ってきたカップラーメン。なかなか九州以外では見かけることが少ないカップラーメンなのではないでしょうか。

長崎ちゃんぽんといえば野菜がたっぷりのっているイメージがありますが、さすがにそれをカップラーメンで表現するのは至難の業。量は少なくてもカラフルな具材を使用することで寂しさを紛らわしているんですが、それ以上にスープの美味しさが際立っていました。

ポークや魚介の旨味がきいたスープはコクがあり、胡椒が存在感を発揮。麺は昔ながらのフライ麺という感じではあるんですけど、もっちりと弾力があり、なによりパンチのきいたスープとの相性がいい。味が強いのでここにお好みの具材をトッピングすることで完全体になりそうな印象を受けました。

最近はコンビニでも冷凍温野菜を買えたりしますし、カスタムありきで食べたらかなり最高なカップラーメンですね。

第4位:明星 湯切ってお湯足し!とろっとあんかけ 蝋燭屋監修シビレまぜそば

4位には明星の新商品「湯切ってお湯足し!とろっとあんかけ 蝋燭屋監修シビレまぜそば」を選びました。こちらはその名前の通りではあるのですが、一回湯切りをしたあとに再びお湯を入れ、そこに液体スープを混ぜることでとろみを作るという斬新なアプローチの一杯となっています。

最後は1分くらいかき混ぜないととろみが出ないですし、まあ作るのは面倒くさい(笑)。カップラーメンはお湯を注いですぐ食べられることこそが重要と考えている人にとってはブチギレ案件になり得るかもしれません。

とはいえ、それだけ面倒な手順を経て作るからなのかはわかりませんが、味の方は個人的にはかなりハマりました。例えるなら豆腐の代わりに麺が入った本格麻婆豆腐。シビレや辛さ以上に味の深み、旨味を感じることができました。

そしてあんかけの量が多いので、麺に絡んでくる量も半端ない。あんかけはそこまでシビレも辛さも強くはない気がするんですけど、とにかく大量に口の中に入ってくるのでインパクトは強烈。気がつけば汗がダラダラになっていました。かなりジャンクな味わいですが、好きな人はとことんハマるカップ麺だと思います。

第3位:日清食品 赤鬼どん兵衛 紅生姜天そば

3位には日清どん兵衛の節分に合わせた新作「赤鬼どん兵衛 紅生姜天そば」を選出。こちらはいつものどん兵衛天ぷらそばの天ぷらが紅生姜天になっただけ……と思わせて、さりげなくいろいろな違いを感じられる一杯に仕上がっていました。

どん兵衛のつゆは北海道、東日本、西日本で味が違うのですが、こちらは同じものが全国展開されているのでつゆの味が共通化。なんとなく3種類のつゆの中間を目指しているように感じられる味わいで、東日本版と比べると醤油の存在感が抑えられた口当たりの優しいつゆになっていると感じました。

そして紅生姜天はいつものどん兵衛の天ぷらよりも食感がハード! お湯を入れて5分待ち、あとのせしてから食べ始めましたが、普通なら少しずつつゆを吸収してドロドロになってしまうのに最後までバリバリとした食感がキープされていました。

紅生姜のさっぱりと刺激的な風味もどん兵衛のフライ麺と相性がよく、独特の油っぽさを引き締めてくれる効果も。天ぷらそばの天ぷらはバリバリ派とビタビタ派に二分されると思いますが、バリバリ派の人にはたまらないカップ蕎麦ですね。

第2位:日清食品 カップヌードル ガーリックチーズフォンデュ味

日清カップヌードルの冬の新作として登場した「ガーリックチーズフォンデュ味」もすごく美味しかったです。こちらは2位に選出しました。

チーズフォンデュといってもスープはただチーズを溶かしただけではなく、土台となっているのは野菜や鶏肉の旨味。ちゃんとラーメンのスープに寄せたチーズフォンデュになっているんですよね。

この味がカップヌードルの平打ち麺にベストマッチ。スープにはとろみもあるので、まるでチーズフォンデュに麺をディップしたかのような感覚で食べられます。ガーリックの香りもいいアクセントになっていますね。

また、カップヌードルシリーズは一般的なカップ麺よりも具材が多めに入っているんですが、それもまたチーズフォンデュ感を加速。こちらもお好みで野菜や肉をトッピングしたら幸福度が上がるでしょうし、最後にご飯を入れてリゾット風にするのもアリ。

先日「冷えたポテトをカップヌードルガーリックチーズフォンデュ味に入れるとウマい」というような記事も書きましたが(これは本当におすすめ)、とにかくいろいろな食材を入れて食べてみたくなるスープですね。

第1位:明星 麺神 濃香鶏白湯

2022年1月の1位には明星麺神シリーズの新作「濃香鶏白湯」を選びました。麺神シリーズは麺蜜もっちり製法で作られた、とにかく極太で無骨なノンフライ麺が特徴で、カップ麺とは思えないほど唯一無二の食感を味わえるんですよね。

でもこの麺を生かすも殺すもスープ次第。過去作にはスープとの相性がもうひとつで惜しいなあと思うものもありましたが、「濃香鶏白湯」のスープは見事にマッチ。若干とろみがあるのでゴワゴワの麺にどっぷりと絡み、麺の美味しさを完璧に引き立てていました。。やっぱり麺神シリーズには濃い目の味付けがハマりますね!

そして鶏の旨味が濃厚でコク深いスープの表面には背脂的なものがプカプカと浮かび、仕上げにガーリックのきいた鶏油を垂らすと香りのインパクトも抜群。口から鼻にその香りが突き抜けていく感覚も味わえます。

かやくの鶏肉もささみのような食感でいい味をしていましたし、大きめのネギも存在感あり。スープと麺だけでなく具とのバランスも良好なのも最高でした。

総評

以上、2022年1月の美味しかったカップ麺ベスト5でした。

次回は2月上旬頃に2022年2月のランキングを発表予定です。どうぞお楽しみに!


動画でも解説しています。こちらもよろしくおねがいします!
https://youtu.be/WXkm99KyQzQ [リンク]

(執筆者: ノジーマ)

情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 B級フード研究家・野島慎一郎の美味しかったカップ麺 月間ベスト5(2022年1月)