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カップ麺やスナック菓子、ファストフードなどのアレンジレシピを研究する“B級フード研究家”としても活動している、ノジーマこと野島慎一郎です。
いつもガジェット通信ではアレンジレシピを紹介する記事を中心に執筆していますが、普段から研究としてカップ麺をよく食べているので、1か月で食べたカップ麺のなかから個人的に美味しいと感じたカップ麺ベスト5をご紹介しています。
今回は2021年11月のランキングです。新旧問わずに美味しいと感じたものを選んだ個人的なランキングではありますが、皆さまのカップ麺選びの参考にしていただければ幸いです。
5位にはテーブルマークの昔ながらのノンフライカップラーメン「ホームラン軒」シリーズから「信州みそ仕立てみそラーメン」を選びました。
最近は生活圏のスーパーであまり見かけなくなってしまったホームラン軒ですが、ノンフライ麺のカップラーメンの先駆けだったイメージが強いですね。幼少期からホームラン軒はほかのカップ麺とは別物だと思っていた記憶がありますもの。
そんなホームラン軒の長野県で限定販売されているレア商品を、たまたま地元のスーパーの信州物産展で買うことができました。
麺はノンフライ麺とはいえど、昨今の生麺に限りなく近づいているノンフライ麺とは別物。カップラーメン用の麺を揚げずに仕上げたという感じです。
スープの“信州みそ仕立て”という要素はそこまでインパクトがなかったものの、しょっぱさが前面にくる味噌スープは麺と見事に一体化。そこにキャベツやコーンなどの具が絡んでくるのですが、細かく刻まれた野沢菜が入っているのがファインプレイ。柔らかい食感のキャベツの中で埋もれることなく、シャキシャキと歯切れのいい食感で存在感を発揮しています。
1杯150円前後というコスパの良さも最高。これはなかなか入手しにくいかと思いますが、長野旅行のお土産に抜擢するのも大いにアリ! というレベルですね。おいしかった!
4位はエースコックのJUNKFULLというコンセプトを掲げて新登場した「濃厚チーズまぜそば」を選びました。いや、選んでしまったと言ってもいいかもしれません……。
エースコックさんはありとあらゆるジャンルのカップ麺を怒涛の勢いで発売し続けているのですが、その中でも特にジャンクなまぜそばや焼きそばは得意にしているイメージを持っています。そういう意味で今作はエースコックらしすぎる一品。濃厚なチーズだれを使ったカップまぜそばなのですが、もう見た目からして本当に頭が悪すぎ!
なんでしょう、このチーズの量は。調味たれを麺に混ぜたあと、仕上げの「おいチーソース」とふりかけをかけたら、カップ焼きそばを作ってる途中みたいなビジュアルになりましたが、これが完成形です。しかもかやくは乾燥ネギがちょびっと入っているだけ。本当に名前の通りジャンクの極みすぎますね。
でも本当に頭が悪い見た目なのに、チーズ好きにはたまらない味になっているんですよね。ただのチーズではなく、ちゃんとフライ麺に合う味に調整したチーズソース。これがなんだか悔しいけどウマい……!
麺もきれいなストレート麺で、チーズソースをまとってツルツルと気持ちよく食べられるのもいいし、麺量は90gと多すぎないというのも結構ありがたかったり。この手のジャンクなカップ麺は麺量も130gとかあることが多いですからね。好き嫌いは完全に分かれる商品だと思いますが、好きな人はドハマリすること間違いなし。僕もほんと悔しいけど好きでした!
札幌の人気味噌ラーメン店「信玄」監修のカップ麺が明星から登場。カップ麺限定メニューの「なまらまろやかなコク味噌まぜそば」を3位に選出しました。
これまたわりかしジャンク系のカップまぜそばなのですが、こちらはとにかく麺の食べごたえが最高! 超極太のフライ麺は弾力が強く、ワシワシとかっ食らう感覚はまるで二郎系ラーメンを食べているときのようでした。
そして味は“なまらまろやかなコク味噌”とのことなのですが、主張が強いのは味噌以上に豚骨。ガッツリと豚の存在が感じられます。極太ワシワシ麺も相まって余計に二郎系ラーメンが頭に浮かんでくるんですよね。
麺はたっぷり130gも入っていますが、かやくのキャベツが割とたくさん入っているので食べ進めていても食感が単調にならず、一気にペロリと食べられます。こちらも好き嫌いは分かれそうですが、ハマる人は間違いなくハマる味ですね。もやしとニンニクをガッツリとブーストして二郎系に寄せるアレンジをするのもアリ!
2位にはサンポー食品の九州ご当地カップ麺「焼豚ラーメン」シリーズから「博多辛ダレとんこつ」を選びました。
先月、ガジェット通信のクロスレビュー企画で焼豚ラーメン4品の食べ比べをしたのですが、その中でも評価が高かった一品で、3人が各10点満点で採点し26.5点の高得点を叩き出しました。個人的にはこの「博多辛ダレとんこつ」がナンバーワンでしたね!
九州ご当地カップ麺「焼豚ラーメン」を食べ比べたら現地調達したレア品が激ウマすぎた!|ガジェ通クロスレビュー https://t.co/FVaD08DAZd#getnews#ガジェット通信pic.twitter.com/xPktazckDp—ガジェット通信(公式) (@getnewsfeed) November 23, 2021
「博多辛ダレとんこつ」の味をわかりやすく例えると、まさに“ジェネリック一蘭”。クリーミーな豚骨スープに細い麺、そして真紅の辛ダレという、博多ラーメンの超人気店「一蘭」を彷彿とさせる内容となっていました。
クリーミーな豚骨スープはすごくまろやかで優しい味。豚骨独特のクセは少なく、万人受けしやすい豚骨ラーメンに仕上がっています。
そして「焼豚ラーメン」のアイデンティティであるどでかい焼豚は実にいい味付けで、スープとも完全に調和。このクオリティのカップ麺がスーパーだと200円もしないで買えてしまうんですから素晴らしい……! 今年は一蘭の具なしカップラーメンが500円で発売されて話題になりましたが、こちらは安い店なら500円で3個買えてしまいますからねえ……。
ちなみにクロスレビュー企画で1位に輝いたのは先日発売になったばかりの「こってり豚骨推し」でした。
こちらは一転して豚骨独特のクサみなどもあえて残した本格派。ラーメンライターの井手隊長が興奮して10点満点をつけるほどのクオリティでした。
ほかの月だったら「こってり豚骨推し」も間違いなく月間ベスト5に入ってきたと思います。焼豚ラーメンの豚骨愛はすごい! 九州以外で購入するのはなかなか難しいですが、こちらも機会があればお土産にぜひ!
2021年11月の1位にはサンヨー食品から発売された「名店の味 天下一品 京都濃厚鶏白湯」を選びました。超人気店のカップ麺が初登場ってことで注目されまくった商品を1位に選ぶのはベタな感じでいやだなあ、と思いながらも選んでしまいましたよ。だって、それだけ美味しかったんですもの!
天下一品のこってりラーメンはドロッとした超濃厚スープが特徴ですが、さすがにカップ麺でそこまでの濃厚さは表現できていないかもしれません。しかし味自体の再現度はかなり高めで、天下一品という名前にとらわれすぎなければ純粋にメチャクチャ美味しい鶏白湯ラーメンとして食べられるはず……!
しかも今作はスープ以外の完成度がかなり高め。麺は縮れもうねりも少ない超ストレート麺になっていて、まるで生麺のようにツルツル。麺をすすっていて気持ちいいんですよ。さらにコシもしっかり強く、濃厚なスープの中でもちゃんと小麦の風味も感じられます。
かやくは細かくカットされた豚肉とメンマにネギという構成なのですが、さりげなくメンマのクオリティもかなり高かったのも素晴らしい。本当にお湯を注ぐまで乾燥していたメンマだったのかと疑いたくなるほどに柔らかくていい味をしていました。
一蘭のカップ麺を思えば価格も非常に良心的ですし、一度試しておいて絶対に損はしないと思いますよ。大満足でした!
以上、2021年11月の美味しかったカップ麺ベスト5でした。
今回は5位が長野限定ホームラン軒、2位が九州の焼豚ラーメンと結果的にご当地ラーメンが多くランクインしました。1位の天下一品も京都のイメージが強いですしね。
ようやくコロナ禍も落ち着いてきそうですし、地方に行かないと買えないカップ麺をいろいろ食べられるようになってくるといいなあと思います。
次回は来年1月上旬頃に2021年12月のランキングを発表予定です。どうぞお楽しみに!
(執筆者: ノジーマ)