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カップ麺やスナック菓子、ファストフードなどのアレンジレシピを研究する“B級フード研究家”としても活動している、ノジーマこと野島慎一郎です。
いつもガジェット通信ではアレンジレシピを紹介する記事を中心に執筆していますが、普段から研究としてカップ麺をよく食べているので、1か月で食べたカップ麺のなかから個人的に美味しいと感じたカップ麺ベスト5をご紹介しています。
今回は2021年9月のランキングです。新旧問わずに美味しいと感じたものを選んだ個人的なランキングではありますが、皆さまのカップ麺選びの参考にしていただければ幸いです。
5位にはローソンで限定販売されていた「行列の絶えない東京の名店 多賀野 ごまの辛いそば」(日清食品)を選びました。
こちらは東京・品川にある人気店の人気メニューを再現した一品とのことですが、残念ながら実店舗で食べたことがないので再現度の評価はできません。でもただ純粋に、担々麺のカップラーメンとしてものすごく美味しかったです。
コンセプトは「和風担々麺」とのことですが、スープの味はまさにそんな感じ。ラー油の辛さも、花椒のシビれも結構な強さなんですが、それを下支えしている魚介系のスープがすごくいい味。あっさりしているのにパンチはある、そのバランスが絶妙でした。
全粒粉入りの細打ちストレートノンフライ麺はツルツルで、食感はもっちり。麺をすすっていて気持ちがいいし、スープとの相性もバッチリ。麺とスープのコンビネーションだけでも満足できるレベルですね。
具材は少なめでしたが、ミンチ肉にはいい味がついていましたし、刻みたまねぎのシャキッとした歯ごたえもいいアクセントになってました。これはいつかお店でも食べてみたくなりますね!
2021年9月の4位には寿がきやの「逸品素材 伊勢志摩あおさラーメン貝だし塩味」を選出しました。あおさが入ったカップラーメンなんて珍しい!
いざ作ってみると、予想していたよりあおさの量が少なかったりしたのですが、食べてみたらその瞬間、口の中が海!
あおさのほかにも茎わかめやめかぶが入っているのですが、貝の旨味が凝縮された透明感のある塩スープが磯の風味をグーンと引き立ててくれているんですよね。スープを一口飲むだけでほっこりと幸せな気分になり、脳内にぼんやりと伊勢湾が浮かんできました。こりゃあ、伊勢海老とかも食べたくなっちゃうな!
もっちりとした中太のノンフライ麺もそんなスープによく合ってました。量は少なめだけど、満足度は高め。外飲みから帰ってきたあとにシメで食べたいカップラーメンです。
3位にはカップヌードル生誕50周年を記念して登場した話題作「スーパー合体シリーズ」から、「欧風チーズカレー&チリトマト」を選びました。
実はこちらが発売される前の7月に、ガジェット通信で「カップヌードルのカレーヌードルとチリトマトヌードルを混ぜるとウマい!」なんていう記事が掲載されてましたが、それ、僕です!
カップヌードルのカレーヌードルとチリトマトヌードルを混ぜると激しくウマい! 2人前食べることになるけど! https://t.co/TY1aFm8T4T#getnews#ガジェット通信pic.twitter.com/EPVdMgILZZ—ガジェット通信(公式) (@getnewsfeed) July 7, 2021
チーズカレーとチリトマトを組み合わせたほうが間違いなく美味しいけど、チーズカレーはカレーヌードルと比べたらそんなに売っていないので、このときはカレーヌードルとチリトマトを使ってネタにしたんですよね。まさか程なくして公式から同じような商品が発売されるとは!笑
適当にカレーヌードルとチリトマトを混ぜてもバッチリ美味しくなるのに、そこにチーズの要素がプラスされ、細かく味が調整されているのですから、そりゃあ一段と美味しくなること間違いなし! しかもこれなら無駄に2人前を食べずに済む!!
チーズトマトカレーということで、味の方はまさに横綱相撲。意外性は薄いけど予想通りに美味しい、抜群の安定感を堪能できる一杯に仕上がっています。
特に仕上げで入れる粉末チーズがいい仕事をしていて、トマトの酸味とカレーのスパイシーさの橋渡し役を完璧にこなしているように感じました。トマトキューブも謎肉もチーズも入っているというオールスター感も最高!
日清食品のカップうどんといえばもちろん「どん兵衛」が圧倒的に有名。ほかにも「デカうまきつねうどん」とか「京うどん」とかがあったりするのですが、カップヌードルにもうどんがあることはご存知でしたでしょうか。
その「おだしがおいしいカップヌードル 肉だしうどん」は最近プチリニューアルされたのですが、これがもうべらぼうに美味しく仕上がっていたので2位に選出してしまいましたよ。その名の通り、おだしがおいしい!
カップヌードルのブランドから発売されていますが、もちろん麺はいつものカップヌードルとは別物。そしてどん兵衛ともデカうまとも違う柔らかめな麺は、なんとなくマルちゃんの赤いきつねが近いのかもしれません。
その麺はたっぷりと牛肉と鰹だしのおつゆを吸収しているので、口に運ぶとその旨味がいっぱいに広がっていきます。これが実に幸せな味!
麺はいつものカップヌードルとは別物ですが、玉子や謎肉などカップヌードルのDNAがしっかりと刻まれているところもナイス。日清のカップうどんはどん兵衛だけじゃないところをポテンシャルの高さで示しているのが素晴らしい~!
そして2021年9月の1位にはまたしてもカップヌードルのスーパー合体シリーズから「旨辛豚骨&みそ」を選んでしまいました。なんとトップ3がすべてカップヌードルになってしまった!
さすがにこの結果はガッツリ忖度しているように思われそうでイヤだなあ~とも思ったんですが、正直に順位をつけていったらこうなってしまったんだから仕方がない。特に「豚噌(とんそ)」の略称で親しまれている「旨辛豚骨&みそ」は大好きな味に仕上がっていました。
豚骨と味噌のまろやかさ、旨辛なラー油と味噌のピリ辛さが見事に調和して深みのある味にまとまったスープは、カップヌードルの平打ち麺と相性がぴったり。旨辛豚骨ヌードルもみそヌードルも、どっちも単体だと割とジャンク寄りな味なのに、両者のいいとこ取りをすると不思議と繊細に感じられるのがおもしろいですね。ちゃんと1+1が2以上になっているのがすごい!
もちろんきくらげ、コーン、謎肉などがゴロゴロと入って贅沢感もあり、カップヌードルらしさをしっかりと堪能できる一品となっていました。これは期間限定で終わらせちゃうんじゃなく、ぜひそのまま「豚骨味噌ヌードル」という新商品として発売してほしいなあ。いくらでも飽きずに食べられる味。本当においしかった!
以上、2021年9月の美味しかったカップ麺ベスト5でした。本物のラーメンに寄せたカップ麺もすごいけど、やっぱりカップヌードルは唯一無二の美味しさがありますね。
次回は11月上旬頃に2021年10月のランキングを発表予定です。どうぞお楽しみに!
(執筆者: ノジーマ)