カップ麺やスナック菓子、ファストフードなどのアレンジレシピを研究する“B級フード研究家”としても活動している、ノジーマこと野島慎一郎です。

いつもガジェット通信ではアレンジレシピを紹介する記事を中心に執筆していますが、普段から研究としてカップ麺をよく食べているので、1か月で食べたカップ麺のなかから個人的に美味しいと感じたカップ麺ベスト5をご紹介しています。

今回は2021年5月のランキングです。新旧問わずに美味しいと感じたものを選んだ個人的なランキングではありますが、皆さまのカップ麺選びの参考にしていただければ幸いです。

第5位:日清食品 麺屋雪風 札幌濃厚味噌らーめん

5位は札幌の人気ラーメン「麺屋雪風」が監修した、日清食品の札幌濃厚味噌らーめんを選びました。こちらはローソンでの限定販売となっています。

容器を開封すると黄金色の平打ノンフライ麺のほかに、液体スープ、粉末スープ、かやく、焼豚、香味油と5袋も小袋が入っている豪華なラインアップ。手順をしっかり読んで丁寧に作ってみると、もう見た目は完全に札幌味噌ラーメンそのものでテンション爆上がり!

ノンフライ麺の味噌ラーメンって麺とスープがいまいち噛み合わず、麺もスープも単体で食べたら絶品なのに麺にそこまで味が乗ってこないということがよくあるのですが、こちらはニンニクを利かせた豚骨ベースの味噌スープが麺に見事にマッチ! パンチのあるいい味です。

麺自体は若干柔らかく仕上がりやすい印象を受けましたが、それは少し早めに食べ始めれば回避可能。最後にごはんを入れて食べても抜群に合う味です!

第4位:日清食品 東京油組総本店 油そば

ファミリーマート限定で販売されている日清食品のカップ油そば「東京油組総本店 油そば」を4位に選出。

カップ油そばって極太のフライ麺をたっぷり使用し、濃いめの味を付けたガッツリとしたものが多いのですが、こちらはノンフライの細麺を使用した珍しいタイプの油そばとなっています。

味付けは醤油と酢をベースとしたベーシックな油そばで、たまごダレを混ぜるとまろやかな口当たりに。麺は生麺のようにツルツルとしていて歯ごたえがあり、実に完成度が高い一杯です。

ガッツリ系ではなくお上品で洗練された油そば。ゆえにツルツルッと食べられてしまうので、量に物足りなさを感じてしまうかもしれませんが、お好みで具などをトッピングするのが大正解。ベーシックな味なので何を入れても合うはず。お店の油そばのように酢やラー油で味を自分好みにカスタマイズするのもアリ!

第3位:セブンプレミアム 一風堂 鶏とんこつ 柚子胡椒仕立て

豚骨ラーメンの超人気店「一風堂」のカップラーメンはセブン-イレブン限定で発売されていますが、たまーに期間限定の縦型カップ麺も発売されます。3位にはそんな一風堂の限定カップ麺「鶏とんこつ 柚子胡椒仕立て」を選びました。

こちらは一風堂の豚骨スープと最近流行りの鶏白湯スープのハイブリッドで、スープがもうびっくりするほどまろやか。麺も生麺のように繊細で、一口食べるたびにホッと癒やされるような優しい味わいに仕上がっていました。

もうこれだけで十分に満足感を得られるのですが、フタにくっついている柚子胡椒を追加すると味の印象が一変。適度な刺激とさわやかな香りで味が一気に引き締まります。まるでサウナのあとに水風呂に入ったような感覚。一瞬にしてととのう!

心配事があるとすればスープが美味しすぎて最後の一滴まで飲みたくなってしまうこと。食塩相当量は7.8gとかなり高めなので、健康に気を遣っている方はある程度のところで我慢をしたほうがいいかもしれません。

第2位:日清食品 セブン&アイプレミアム 蒙古タンメン中本 北極焼そば

2位にはセブン&アイプレミアムの言わずとしれた旨辛カップ麺シリーズ「蒙古タンメン中本」「北極焼そば」を選びました。

北極ラーメンは蒙古タンメン中本でも最高峰の辛さを持ち合わせた一品で、こちらはそのカップ焼そば版。辛い食べ物が苦手な方は一口で、いや立ち上るニオイだけでもノックアウトされてしまうほどに辛いです! 本当に最近は激辛系のカップ麺が流行ってますね……!

ですが、そんな激しい辛さの中にも愛があるのが蒙古タンメン中本シリーズ。辛さの奥底にはしっかりと旨味が潜んでいて、激辛成分はその旨味を引き立てるために使われていることがよくわかります。

美味しさを追求した結果必要だと判断されて投入された激辛成分。これはただただ辛いだけのチャレンジメニューやリアクションフードとはまったく別物です!

「激辛マヨファイヤー」の量を調整して辛さをある程度調整できるのも良心的。麺の量が130gと多いですが、かやくもたっぷり入っているので最後までおいしく食べられます!

第1位:ニュータッチ 凄麺 名古屋 THE・台湾まぜそば

2021年5月の1位にはニュータッチの凄麺シリーズから「名古屋 THE・台湾まぜそば」を選びました。いやあ、凄麺シリーズは本当にレベルが高くて毎回感動してしまうのですが、こちらもレベルが非常に高かった!

お店で食べる台湾まぜそばには肉ミンチ、ネギ、卵黄、ニラ、海苔、魚粉、にんにくなどが麺を覆うように盛り付けられていることが多いので、それと比べてしまうとさすがに見た目の物足りなさを感じてしまいます。

でもそれを「カップ麺だから仕方ないか」と受け入れることができれば、そのパンチのきいた味の秀逸さに心を打たれること間違いないでしょう。具材は少ないけど、激ウマな台湾まぜそばの土台として見事に完成されているのです!

そしてやっぱり素晴らしいのはなんといっても麺。凄麺シリーズの麺はどちらかというと繊細な感じのノンフライ麺が多い印象なのですが、この台湾まぜそばで採用されているのは珍しく極太のノンフライ麺。生麺のような繊細さを持ち合わせながらも食感はかなりワイルドに仕上がっていて、ジャンクな味付けとガッチリハマってます。

これもお好みで具材をトッピングして、自分好みの完全体に仕上げてから食べたいところですね。

総評

以上、2021年5月の美味しかったカップ麺ベスト5でした。

実は現在左脚のアキレス腱を断裂してしまっていまして、5月は最寄りのコンビニでカップ麺を調達することが多かったため、コンビニ限定販売のものが多くランクインする結果となっていますね。

そしてたまたま5品中4品が日清食品が製造しているという結果に。改めて日清食品のコンビニ限定カップ麺はレベルが高いと感じました。

次回2021年6月のランキングは6月上旬頃に発表予定です。どうぞお楽しみに!

(執筆者: ノジーマ)

情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 B級フード研究家・野島慎一郎の美味しかったカップ麺 月間ベスト5(2021年5月)