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今年4月3日に77歳でこの世を去った俳優・田村正和さんを偲び、BSフジにて田村さんへの追悼の意を込め、田村さん主演の連続ドラマ『総理と呼ばないで』を放送します。5月31日(月)から月~金曜16:00(初回拡大)6月1日放送の第2話以降は1日2話ずつ放送予定です。
■番組公式ページ:https://www.bsfuji.tv/souritoyobanaide/pub/index.html [リンク]
この「総理と呼ばないで」は、1997年4月8日~6月17日にフジテレビで放送された田村さん主演の連続ドラマ。田村さん主演の「古畑任三郎」で大成功を収めた脚本家の三谷幸喜さんが、内閣支持率の低下に頭を痛める内閣総理大臣を主人公に書き下ろした、笑いと感動いっぱいのストーリーです。1997年というと、96年の古畑のシーズン2と99年のシーズン3の間に誕生した、隠れた名作と言ってもよいかも知れません。
【第1話】
落ち込む一方の内閣支持率に総理(田村正和)や、首席秘書官(西村雅彦)、副総理(藤村俊二)、事務副長官(仲本工事)、政務副長官(田山涼成)ら内閣官房チームは頭を痛めていた。
家庭でも夫人(鈴木保奈美)や、お嬢さん(佐藤藍子)は総理に理解を示さず、不人気のせいかメイド(鶴田真由)もようやく見つける始末。
支持率の低下は内閣人事にも影響を与え、官房長官のなり手もない。内閣不信任案が可決され不名誉なそしりを受けるよりはと国会解散を決意した総理だが、お嬢さんの家庭教師に呼んだ青年(筒井道隆)を見てあるアイディアが浮かぶ。
総理の夢は、超短命内閣という汚名から逃れることだが…。三谷さんと言うと後の映画『記憶にございません!』(19)でも最低の総理を描いており、政界モノとして通じるものがありますが、このドラマでは登場人物の氏名がなく、内閣総理大臣を筆頭に全員が“肩書”で呼ばれ、連ドラでじっくりとキャラクターの感情を描くため、回を増すごとに変化する総理や周辺の人々に感情移入してしまい、最終回は大いに感動します。視聴率はふるわなかったものの、ファンも少なくない名編です。
<出演者>
田村正和
鈴木保奈美
筒井道隆
鶴田真由
西村雅彦
佐藤藍子
藤村俊二
小松政夫
松金よね子
仲本工事
田山涼成
ほか
<スタッフ>
脚本:三谷幸喜
企画:石原隆 小川泰
プロデューサー:関口静夫
演出:鈴木雅之
音楽:服部隆之
制作:共同テレビ フジテレビ
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(執筆者: ときたたかし)