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その愛らしさで視聴者を虜にしているテレビ東京系放送のパペットアニメ『PUI PUI モルカー』。自作のぬいぐるみやファンアートを作ってSNSに投稿する人が増えていますが、音の出るおもちゃや機材を改造したシンセサイザーの制作をしているmeka cat rat.さん(@meka_nyanchu)が、登場モルカーのポテトをラジコン化。30000以上のRTと約74000の「いいね」を集めて、「すごい!」「欲しい!」といった声が多数寄せられています。
PUI PUI モルカーのポテトを作りました。
リモコンで動かせます。
動作に合わせて足音が鳴って止まった後にプイっと鳴きます。#モルカー#ポテト#リモコンpic.twitter.com/0rnv1cyVuS—meka cat rat. (@meka_nyanchu) March 20, 2021
動作に合わせて足音がして、止まった後に「プイッ」と鳴くのが可愛らしいこのラジコンポテト。『モルカー』について「鳴き声と動きの可愛さ、有り得ない設定を作り込む本気度に魅力を感じています」というmeka cat rat.さんが「この可愛さをなんとかして再現出来ないかなと思って考え始めました」といいます。
meka cat rat.さんによると、使っているのはFanyuengの子ども向けラジコンカーとM5Stackのスマートスピーカー開発キット『ATOM Echo』。「ラジコン部分は3種類ほど購入して、大きさや機能を比較した結果、スピード調節が出来る事、サイズが手頃である事(羊毛フェルトをやりやすいサイズ感)、元々音楽が鳴る機能がありスピーカーが付いている事で決めました。音が鳴るマイコン部分はプログラミングのみで単体でサンプリング音が再生可能で、出来るだけ小さい物を探した結果、ATOM Echoのケースとスピーカー以外を使う事にしました」といいます。
こだわったのは「音が鳴るタイミングと足の動き」と語るmeka cat rat.さん。「まずラジコンにマイコンを簡単な回路で接続して、左右のモーターの回転を検知出来るようにしました。どちらかのモーターが動いている間、足音を鳴らし続けます」といい、『モルカー』ならではの「プイッ」という鳴き声については、「ランダムで鳴らすプログラムを書いたのですが、モルカー的に何もしてないのにプイッっと鳴くのに違和感を感じたので、動いた後に1~2秒止まったらプイッっと鳴くように変更しました」と試行錯誤した結果このような形になり、「コレのおかげで独特の可愛さが再現出来たかなと思っています」と語ります。
また、足の動きは「元々のラジコンのホイールを1箇所だけ地面に着くように切った後に樹脂粘土で形を作っています。この時に羊毛フェルトを付けるとギリギリ走れるぐらいのサイズにしています。コレで独特のバタバタ感が再現出来ました」とのこと。「羊毛フェルト部分は難し過ぎてこだわる余裕がありませんでした。一度作ったものが大き過ぎたので作り直したのですが、その時に羊毛フェルトメーカーの初心者講座の動画を何回も見て勉強しました」といいますが、十分過ぎる可愛らしさです。
ネットでの反応について、「1ヶ月前ぐらいに作ろうと考えて、“最終回前に完成したらみんな見てくれそうだから頑張ろう!”というぐらいだったのですが、予想していた100倍以上の反応がありまた、ほとんど高評価をして頂けたのでビックリしました」と話してくれたmeka cat rat.さん。とりわけ「PUI PUI」と鳴くあたりにハートを奪われたという人が多かった模様です。
「趣味レベルですが、ちょっと新しくて面白いと思えるような物を作りたいといつも考えています。生暖かい目で見守ってください」というmeka cat rat.さん。技術と熱意があればここまで出来るということを示してくれたようにも感じます。『モルカー』は2021年3月23日の第12話でひとまず最終回となりますが、これからもインスピレーションを得た作品が登場してくるのではないでしょうか。
動く!鳴く!モルカー ラジコン!(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=zOtNRb6EB8o [リンク]
meka cat rat.さんのTwitter
https://twitter.com/meka_nyanchu [リンク]