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パナソニックはフランスの検証機関Texcellと共同で、帯電微粒子水「ナノイーX」の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対する抑制効果を検証し、その結果を発表した。
空気中の水に高電圧を加えることで生成される帯電微粒子水は、OHラジカルを含んだ微粒子イオンで、臭気成分を溶かす性質があることから空気浄化に応用されている。同社はこれまで20年以上にわたって帯電微粒子水技術の研究に取り組み、人体へ悪影響を及ぼす病原微生物(細菌、真菌、ウイルス)やアレルゲンの抑制、PM2.5含有成分の分解など、さまざまな効果を確認してきた。
検証方法は、約45Lの密閉空間にウイルス液を滴下したガーゼをシャーレに設置し、ナノイーXを曝露。新型コロナウイルスを対象に、ウイルス感染価を測定し抑制率を算出した。ナノイーXを曝露した場合と曝露しない場合で比較実験をおこなった結果、2時間で99.99%の抑制が確認できたという。
なお、今回の検証はナノイーXの基礎的な研究データであり、生活空間での使用条件と異なるため、ナノイーX搭載製品の性能を評価したものではない。
帯電微粒子水生成技術開発のリーダーを務める、パナソニック アプライアンス社 技術本部 ホームアプライアンス開発センター 中山敏部長は、「空気リスクに向き合う当社が果たすべき使命は大きく、よりよい空気『空質』にこだわりたいという思いはさらに強まっています。より早く、より多くのウイルス抑制に向けた帯電微粒子水の『清浄度向上』に向けた技術開発も欠かせません」と世界から注目を集める研究について語り、「日本発の技術で、世界の人々の健やかで安心できる暮らしに貢献していくため、今後も研究開発を重ねていきたいと思っています」と、引き続きナノイーXの可能性を追求してくとしている。
※トップ画像はパナソニック資料より
※ソース:
https://www.panasonic.com/global/consumer/clean/ja/hydroxyl/210211.html