アンデルセンの童話『マッチ売りの少女』といえば、大晦日の夜に街行く人が皆目もくれずに少女が辛い思いをする様に胸が締め付けられますが、イラストレーターのはこしろさん(@white_cube_work)がそんな『マッチ売りの少女』がマーケティングをして幸せになるというイラストを公開。ビジネス視点で参考になる内容になっています。


※参考記事:肩書きを有効活用&地道な外回り…… 『FF7』クラウドがフリーランスとして稼げるようになった考察イラストがためになる

https://getnews.jp/archives/2528126 [リンク]








まずは、販売場所をマッチも売っている雑貨店の前に移動。年末なので早めに閉店しているところに、マッチを求めてやってくる客をターゲットにします。そして、「マッチいりませんか」という声がけを「年末年始なのでマッチ手に入りにくいですよね」「ここでまとめ買いした方が確実ですよ!」「今日は雪で湿気やすいですね…ご自宅の古いマッチ、買いかえておきませんか?」「このマッチは安全設計!火事になりにくいように設計しています!」とニーズ喚起の言葉に変えます。


そして、「マッチを買ってくれるのって、タバコを吸ってる方が多いわね…」と気づいた少女。次に打つ手はというと……。






マッチ売りだけにマッチングをはじめた少女。「いやぁ、近所の店で好きな銘柄を置かなくなってしまってね」という紳士に、タバコ屋の情報を教えるようになりました。



各店舗の取り扱い銘柄を聞き取るようになった少女。それをお客に教えてマッチも買ってもらえるように!



店舗では、品揃えや入荷予定、取り扱いをやめようと思っている銘柄についてヒアリング。さらに、お客さんの声を店主に教えて感謝されるようになります。



こうして、マッチ売りの少女のもとにはマッチとお店の情報を求めて人が集まるようになり、マッチは毎日完売。さらに、お店のおじちゃんからお礼を貰えるようになって、毎日おいしいご飯が食べられるようになったとのこと。


ターゲッティングとニーズ喚起、そしてマッチングの重要性を教えてくれているほか、PRパーソンにとっても重要な視点が散りばめられているこの『マッチ売りの少女』ハッピーエンドバージョン。はしころさんによると、「マッチ売りの少女とイラストレーターってとてもよく似ている気がしたんです。“売りたい商品をを売ろうとして、失敗してしまった少女”と“好きな絵を売ろうとして、なかなか成果が出ないイラストレーター”……本質的に抱えている問題は同じだったので、自戒の念を込めて描きました」とのこと。


ビジネスをイラストで伝えるということの需要については「潜在的な需要はあると思います。実際、ビジネスの基本を考察した別のツイートもとても反響をいただいて、とてもありがたいです! 分かりやすく楽しく伝えるという点と、ビジネスの考え方を伝えるという面で、イラストはとても相性の良い方法だと思っています」と話してくれました。


これまでも、ビジネスのあり方を分かりやすく図解したイラストを発表しているはしころさん。「一見難しいことでもイラストにして噛み砕くことで一気に理解できるようになることってとても多い気がします。イラストの力を存分に発揮して、より多くの人に“ああなるほどね!”と理解して楽しんでくださる、そんなコンテンツ作りに携わっていきたいと思います」といいます。大学で西洋美術史を学んだということもあり、ロジカルなイラストを描けるという強みを活かしてフリーランスとして活動しているはしころさんのイラストやツイートからは、学ぶところが多いのではないでしょうか。


はこしろ工房

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※画像はTwitterより

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―― 表現する人、つくる人応援メディア 『ガジェット通信(GetNews)』
情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 ターゲッティングとニーズ喚起でハッピーエンドに!? 『マッチ売りの少女』がマッチングをはじめるイラストがビジネス視点で参考に