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カップ麺やスナック菓子、ファストフードなどのアレンジレシピを研究する“B級フード研究家”としても活動している、ノジーマこと野島慎一郎です。
ガジェット通信ではアレンジレシピを紹介する記事を中心に執筆していますが、普段から研究としてカップ麺を食べる機会が多いため、1か月で食べたカップ麺のなかから個人的に美味しいと感じたカップ麺ベスト5をご紹介します。
新作のカップ麺をすべて食べているわけでもないですし、新旧織り交ぜたあくまでも個人的なランキングとなりますが、皆さまのカップ麺選びの参考になりましたら幸いです。
5位に選んだのは「日清のどん兵衛 スパイシー豚カレーうどん」です。2019年春に期間限定で発売された商品が最近になって再発売されたようですね。
どん兵衛のカレーうどんはすでに定番となっています。そちらは和風カレーという味に仕立てられていて抜群に美味しいのですが、それと比べるとスパイシー豚カレーうどんは和風だしの存在感が薄まり、スパイスがガッツリ効いた味付けになっています。
しかしスパイスが効いているからといって辛すぎるわけでもなく、豚のまろやかな味で全体がやさしく包まれている印象。スープの完成度が非常に高いです。従来のカレーうどんとスパイシー豚カレーうどん、どちらが美味しく感じるかは完全に個人の趣向に委ねられますね。
ただどうも納得できなかったのは、かやくとして入っている豚肉っぽいものは実際は豚肉ではなく、大豆を加工して作られた“豚肉もどき”だということ。これを使うこと自体は全然構わないですし、科学の進歩ってすごいなと思うのですが、豚カレーを謳っているんですからやっぱり本物の豚肉を入れてほしかった……。
4位にはノンフライ麺のカップラーメンの大定番。日清食品の「麺職人 鶏ガラ醤油」を選出しました。こちらは別の記事の企画で久しぶりに食べたのですが、やっぱりウマいなあと再確認させられましたね!
検証:カップ麺の乾燥麺はお湯を入れると何グラム増えるのか調べてみた https://t.co/SOAI5REUXF#getnews#ガジェット通信pic.twitter.com/t1JG3pts2y—ガジェット通信(公式) (@getnewsfeed) August 19, 2020
麺職人は期間限定でいろいろな種類の味が発売され続けている人気シリーズなのですが、やっぱり原点となる鶏ガラ醤油ラーメンが完成されているからこそ続々と新商品が出てくるのでしょう。
ネギ、なると、海苔、メンマというシンプルなかやくにコクのある鶏ガラスープ、そして細麺でもっちりツルツルのノンフライ麺が最高に合う!
麺職人の麺には全粒粉が練り込まれているのですが、その小麦の風味もしっかり感じられます。マルちゃん正麺や日清ラ王など、本物のラーメンとの差をどんどん詰めるように進化し続けているカップ麺もありますが、昔ながらのノンフライ麺の良さを堪能できる一杯でした。
渋谷や新宿に店舗を構える「ラーメン凪 豚王」とマルちゃんのコラボカップ麺を3位に選びました。これはスープがぶっちぎりで美味しかったですね。濃厚でまろやかな豚骨スープがメチャクチャウマい!
店舗ではじっくり煮込んで作り上げている豚骨スープを、粉末スープと液体スープに熱湯を注ぐだけで再現できてしまうなんて、ほんと恐ろしいことですよ。
麺はフライ麺特有の油っぽさがあったので、店の再現度という点では劣ってしまうのかもしれません。しかしこの油っぽさがまたスープと最高に合うんですよね。豚王という看板を外し、純粋に「濃厚豚骨ラーメン」のカップラーメンだと思って食べたらこんなに美味しいものはないですよ。
かやくの寂しさも気になってしまいましたが、これはせっかくならコンビニやスーパーで好きなトッピングを買い足してしまいましょう。スープの完成度が高いのでチャーシュー、青ネギ、紅ショウガ、辛子高菜などなど、お好みの具を追加することでさらに自分好みの豚骨ラーメンに進化させられます!
2位にはニュータッチの凄麺シリーズから「静岡焼津かつおラーメン」を選びました。凄麺シリーズは麺もスープも本当に完成度が高いのですが、このかつおラーメンも本当に秀逸でしたね。
かつおラーメン自体がなかなか珍しいジャンルのラーメンだと思います。例えるなら魚介つけ麺をスープ割したあとのような味で、優しい口当たりの食べやすいラーメンとなっています。
味の好みは分かれるかもしれませんが、ツルツル食感で繊細なストレート麺とスープがよく合いますし、後味で広がるかつおの風味も気持ちいい!
麺もスープもしっかりしているのでつけ麺にアレンジもしてみましたが、これもぶっちぎりで美味しくなりました。ぜひお試しを!
カップラーメンをつけ麺にすると抜群にウマい! ニュータッチ凄麺「焼津かつおラーメン」をつけ麺にしたら武者震いするほど激ウマな魚介つけ麺に! https://t.co/zYcQyZZvlx#getnews#ガジェット通信pic.twitter.com/Hn91ilSTdu—ガジェット通信(公式) (@getnewsfeed) September 2, 2020
ここぞとばかりにラーメン二郎インスパイア系のカップ麺を発売しまくっている日清食品。「ついにU.F.O.までもが二郎系に手を染めてきたか!」と、正直あまり乗り気じゃない状態で食べてみましたが、もう速攻で手のひら返しするほどにウマかった。
というわけで2020年8月の1位は「焼そばU.F.O. 新・極太 汁なし豚らーめん ニンニク背脂醤油味」です!
乾麺で130g、エネルギーは800kcalに迫るという圧倒的なボリューム感。麺にタレを混ぜるだけで異臭騒ぎを起こしそうなほどのニンニク臭とラード臭。
とにかくなにかと強烈なのですが、そんな猛獣たちを手懐けるようにいい仕事をしているのが卵黄ペースト。味の暴力的な部分を適度に削ぎ落とし、信じられないほど食べやすい味に中和させる役割を果たしているのです。
超極太麺の食感もまさに二郎インスパイア系のそれですし、カップ麺にしてはキャベツの量も多め。ものすごいボリューム感なのに最後の一本までまったく飽きずにペロリと平らげてしまいました。これまでに発売された二郎インスパイア系カップ麺のなかで一番好きですね……!
ラーメン二郎が好きならぜひ一度は食べてみてほしい一品です!
普段からまんべんなくいろいろなメーカーのカップ麺を食べるように意識しているのですが、今月は5品中3品が日清食品のカップ麺という結果になりました。こうしてランキングにしてみると平均点の高さ、安定感の高さに気付かされますね。
また、今月の1位には二郎インスパイア系の「焼そばU.F.O. 新・極太 汁なし豚らーめん ニンニク背脂醤油味」を選出しましたが、9月には日清食品の「豚ラ王 キムチ」やサッポロ一番「背徳のニンニク 豚醤油汁なし麺」など、さらに続々と発売されている二郎インスパイア系カップ麺も食べてみる予定です。このブームはいったいいつまで続くのでしょうか……。
次回9月のランキングは10月上旬頃に発表予定です。どうぞお楽しみに!
(執筆者: ノジーマ)