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『関ジャム 完全燃SHOW』ゴールデンSP(テレビ朝日系 7月29日放送)にてジャニーズメンバーやミュージシャンが選ぶ歴代ジャニーズNo.1ソングが発表されました。
この日の番組前半では、ジャニーズ事務所所属のアーティストたち、そしていきものがかりの水野良樹さんや秦基博さん、椎名林檎さんなどミュージシャンたちがジャニーズNo.1ソングを選び、その理由が放送されました。
ミュージシャンからのコメントや視点も面白いですが、ジャニーズ事務所にいるからこそ感じる、それぞれが選ぶNo.1ソングの凄いポイントなど、とても興味深いコメントが紹介されました。
◆少年隊 東山紀之
【選曲】近藤真彦「ハイティーン☆ブギ」(1982年)
作詞:松本隆/作曲・編曲:山下達郎
山下達郎さんのアレンジ、作曲だが、今聞いてもアレンジのパワーが半端ない。ジャニーズの分岐点になったと思う曲。近藤真彦というビッグバンがなければ、今のうちの事務所もないし、後輩も生まれていないと思う。そういう意味でも、マッチさんの存在と達郎さんとジャニーズの出会いは大きいと思う。
◆Sexy Zone 佐藤勝利
【選曲】修二と彰「青春アミーゴ」(2005年)
作詞: zopp、作曲・編曲: Shusui, Fredrik Hult, Jonas Engstrand, Ola Larsson、コーラスアレンジ:高橋哲也
日本中誰しもが踊れる1曲。当時小学生でしたが、学校の踊り場でみんな踊っていたのをすごく覚えています。僕の中でみんなが踊れるジャニーズソングNo1は青春アミーゴです。
あとタイトルも秀逸。曲中に1回も「青春アミーゴ」とは出てこない……。ジャニーさんのアイデアで、ドラマスタッフさんとかも「えっ!?」みたいな感じだったらしいですが、結果として大ヒット。ジャニーさんの偉大さがわかる1曲でもあるのかなと思います。歌詞、リズム、振り、ジャニーズのすべてを凝縮したような1曲です。
◆関ジャニ∞ 安田章大
【選曲】KinKi Kids「ジェットコースター・ロマンス」(1998年)
作詞:松本隆 / 作曲:山下達郎 / 編曲:船山基紀
山下達郎・松本隆 最強タッグの1曲。軽やかな音楽の中に不思議な世界観の歌詞。考えれば考えるほど、深追いしちゃう歌詞たちばかりです。
だって“夏はアミューズメント・パーク”って言うたことないですもんね。それを紡いでったあの歌詞の世界観で何もおかしくないように作っているのが、松本さん凄いなと思います。
◆関ジャニ∞ 丸山隆平
【選曲】光GENJI「ガラスの十代」(1987年)
作詞・作曲:飛鳥涼 / 編曲:佐藤準
最初の「チャッチャッチャーララララ」で一気にもっていかれる。バラードから入って、耳を離れない。その後の伴奏のリフ(繰り返し)がやっぱりすごい。
◆KinKi Kids 堂本光一
【選曲】少年隊「まいったネ 今夜」(1989年)
作詞・作曲:宮下智/編曲:石田勝範
音楽もジャジーで大人っぽく、詞も曲も素晴らしい。そこに少年隊のパフォーマンスも相まって最高の楽曲。東山さんの華やかさ、植草さんのチャーミングさと皆さん素晴らしいが、特に錦織さんの色気とダンス力の成熟具合が半端ない。特に間奏部分のダンスに注目。軸の安定の仕方がマネできないし、振り付けがないところでの空間の埋め方もすごい。当時24歳だと思うが、このパフォーマンスをしながら、この色気を表現できる人は今のジャニーズにはいない。
◆KinKi Kids 堂本剛
【選曲】KinKi Kidsのデビュー曲「硝子の少年」(1997年)
作詞:松本隆 / 作曲・編曲:山下達郎
当時、ユーロビートとかアッパーとか「アイドルはこういう曲だ」というセオリーがあったにも関わらず、マイナーな曲調で歌謡曲の匂いがプンプンするこの曲でデビューをしたのは、強烈なインパクトがあったと思う。後にも先にも、いろいろなデビュー曲を聴いてみても、硝子の少年は威力のある曲だと思う。
◆いきものがかり 水野良樹
【選曲】田原俊彦「抱きしめてTONIGHT」(1988年)
作詞:森浩美/作曲:筒美京平/編曲:船山基紀
イントロのフレーズが印象的です。でもこの楽曲、よく聴いてみると意外と「どこがサビなんだろう?」と思う楽曲で、AメロからBメロへと変わり、再びAメロと同じような雰囲気に戻る。一方で、それが終わった後にイントロに戻り、聴き終わった後には、イントロが妙に耳に残っています。つまり、この楽曲はイントロがサビのような役割を果たしています。
数十年後に流行るEDM(ダンスミュージック)でも多いシンセサイザーがサビ的な役割を果たす曲の先駆けかもしれません。
◆秦基博
【選曲】SMAP「夜空ノムコウ」(1998年)
作詞:スガシカオ/作曲:川村結花/編曲:CHOKKAKU
ジャニーズ楽曲の中で、自分が初めて“カゲ”のようなものを感じた、とても印象的な楽曲です。それは夜明け前のような薄暗さであったり、煮え切らない現状やそれに対する心模様であったり。「僕の心のやらかい場所を今でもまだしめつける」の部分で本当に胸がぎゅっとなります。
◆椎名林檎
【選曲】少年隊「stripe blue」(1987年)
作詞:松本隆/作曲:筒美京平/編曲:馬飼野康二
やはりこれは、このキャストへ、この楽曲と振り付けと歌い分けをあてられたこと自体が伝説。東山紀之氏の几帳面なポージングの連続のような美しさ。かたや、錦織一清氏のビートを長く捉えた大胆な動きの色っぽさ。そして植草克秀氏の実直で硬派で一本気な可愛さ。それらが三位一体となって発光し、「かっこいい」と印象づける少年隊を、まさに象徴するトラックだと思います。
歌い分けやリリックもさることながら、ユニゾンの振り付けにも三者三様の個性が際立つポイントがいくつもあります。ここまで眩しい夏の曲には、未だ出会えておりません。
◆ヒャダイン
【選曲】少年隊「デカメロン伝説」(1986年)
作詞:秋元康、作曲:筒美京平、編曲:新川博
錦織さんが遊びで入れた「ワカチコ!(ワカチコン)」の言葉をサンプリングした音と、音階をいうだけの女性とのユニゾンという衝撃のイントロから始まる。歌詞の世界観も古典の「デカメロン」から引用されたものとはいえ、何を伝えたいかまったくわからない。けど、かっこいい。
KinKi Kidsの「Harmony of December」という曲名はジャニーさんが付けたもの。「ジャニーさんに『良いタイトルはないか』と歌詞を見せたら、歌詞もあまり見ずに、『YOUたち2人でハーモニーじゃん。今、何月?』『12月です』『ハーモニーオブディセンバーじゃん』と速攻決まった。ジャニーさんが言うことは大体とんでもないけど、『ジャニーさんがこう言ったからやろう』というエネルギーは素晴らしかったと思う」と堂本光一さんが明かしました。
また、Sexy Zoneの「バィバィDuバィ~See you again~」について、「この曲を作ったのは、ジャニーさんがドバイに行きたかったからだとジャニーさんから聞きました。テレビでドバイの特集を観て、ドバイ欲が高まって、翌日のCDの打ち合わせでもドバイ欲が抜けなかったらしいです。しかし、実際はPV撮影でドバイに行くときに、暑いからという理由で欠席。だからSee you againがタイトルに入っているんです」と佐藤勝利さんのコメントで明かされたエピソードにスタジオも爆笑。
ゲストで出演していた松本潤さんは「あり得るけど、俺は嘘だって言ってほしいけどね(笑)」、関ジャニの大倉忠義さんは「公私混同すごすぎて(笑)」など、笑いつつも驚いたようでした。
嵐のデビュー曲「A・RA・SHI」も次々と変わる曲構成について、「2曲が一緒になってる。後半でロックになっていったりするところで別の曲が入ってきたり、というのは、ジャニーさんが『1曲じゃつまんないよ。もう一緒にしちゃいなよ』みたいなことを言ったから、ああなってます」と松本さんが経緯を述べました。
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