ジーンLINEで好評掲載中の、らくだ著コミック『マイ ベイカー』を実写ドラマ化した、パン屋を舞台に恋愛ベタな男女を描く“ムズキュン”ラブストーリー、連続ドラマ『マイラブ・マイベイカー』が、7月より順次配信・放送中。



本作で町の小さなパン屋「ベーカリーミミィ」を切り盛りする店長・小岩美々子を演じるのは、本仮屋ユイカさん。そして、パン屋の新人アルバイトとして店に入ってくる美々子より6歳年下の青年・北薫を飯島寛騎さんが演じます。本仮屋さんが「私が大好きなシーン」とイチオシしている、3話の2人でパンをこねるシーンにキュンとした人も多いのではないでしょうか?


お二人に撮影の裏話や、キャスト陣の中でも物議を醸したという今後のドラマの展開など、お話を伺いました!


「美々子が酔っ払うシーンは飯島が大変」あのシーンの裏側は……


――ご自身が演じた役柄をどのように捉えていますか?


本仮屋:美々子はパンが好きで、パン屋さんになりたくてなった女の子だと思います。私も芸能界に憧れて入って、そして今も活動させてもらっているという、小さい頃から好きだったものを今も続けている点が彼女と一緒の部分だと思ったので、自分にとっての表現と、彼女にとってのパン作りをリンクさせたらパワフルに、私にとっても無理なく演じられるんじゃないかと思いました。そこを丁寧に演じるように心がけました。


飯島:僕の演じる北薫は、あることがきっかけで料理をすることがすごく好きになり、シェフになって職人としてしっかり向き合っていましたが、いろいろあってバイトとしてパン屋のミミィに入り、今度はパンと向き合うことになりました。ちょっと視野が狭いという弱点があって、真面目だけれど不器用で、原作とは少し異なるんですけど、序盤はあまり口数が多くなかったり、ちょっと棘のある言葉が、見方によっては「嫌なタイプだな」と思われるかもしれません。でも、北薫はけっこう可愛いところがあるんです(笑)。




――北くんの可愛いと思うところはどんな部分でしょうか?


飯島:僕は恋愛面に対して、「あ、年頃の男の子だな」と感じました。と言っても、そんなに僕と年齢は変わらないんですけど(笑)。


本仮屋:美々子を離れ私自身に戻って、客観的にみると「パンをこういう風にしたほうが美味しいじゃないですか」という提案を曲げないところは、可愛らしいなと思います。元スーシェフとしてのプライドもあるし、純粋に「美味しいじゃないですか!」と口を尖らせている感じが私はキュートだなと思いました。でも、美々子を演じているときは本当に腹が立っていたから、そんな風には思えなかったです(笑)。


飯島:そうだったんだ(笑)。


――美々子は美々子なりに真剣なので、演じているときは腹立たしかったんですね。


本仮屋:「なんでこの人は余計なことをするんだろう」と思っていました。でも客観的に見ると、小さい子が「え、こっちの方が美味しいじゃん!」と言うみたいに、それくらい純粋に北くんは言っているだろうから、そこに可愛さを感じますね。




――監督から受けたディレクションはありますか?


本仮屋:「もっとやっちゃっていいよ」と折に触れて言っていただきました。それは私に対して、もっとあなたやれるよね?という期待と信頼と、“やってくれたことを絶対に受け止めるし、撮りきるよ”という思いが込められている気がして、すごく嬉しかったですし、何をやっても大丈夫なんだなという安心感はありました。


――美々子が酔っ払ったシーンは素晴らしかったです。


本仮屋:ありがとうございます(笑)。私は下戸なんですけど、普段から場に酔うタイプで。酔っ払うシーンは、“酔う”と思い込めば酔える人なんです。コケたりぐらぐらしているのを、自分では計算してやっているわけではないので、全部飯島くんに引っ張ってもらったり位置を覚えてもらってやっていました(笑)。酔っ払いのリアリティーは飯島くんの支えがあったからできました。だから、飯島くんが私の腕を取りそこねると本当にコケるから、飯島くんも本気で来てくれないと危ないという。


飯島:そうなんです。それが本当に怖くて(笑)。



――本当に酔っているようで、すごく上手いなと思いました。


本仮屋:嬉しいです、酔っ払うの大好きです。


――飯島さんが受けたディレクションは?


飯島:僕も北くんの感じるように好きにやってほしいと言われて。アドバイスやセリフも足してくれたり、監督と2人で言葉を考えたりもしました。監督と協力し合って北薫を作り上げられたのかなと思います。


――お互いが演じるキャラクターの魅力はどんなところでしょうか?


本仮屋:私は北くんは優しい男性だと思っていて、本仮屋ユイカとしては、その不器用なところを含めて魅力的だと思っていますが、美々子は違ったと思います。美々子から見た北くんの一番の魅力は、おそらく彼女の人生はずっとパンが何よりも大事で、きっと他人に理解されないこだわりとかもいっぱいあって、「でもそういうものなんだ」と彼女は生きてきたと思うんです。ところが、初めて自分と同じように別の視点を持ってパンに対して熱くなってくれる人に出会えた。しかも、自分と同じようなパン職人ではなく、スーシェフというまた異なる分野のプロの方で、なおかつ、自分と同じようにパン作りを面白がってくれる。そういう人と出会って一緒にパンを作れたことは、とても幸せな奇跡だと思うんですよね。それが美々子が他の人に替えられない、北くんにしかない一番の魅力だと思います。


飯島:美々子に対しては、飯島としても北としても、好きなものにすごく真っ直ぐで純粋な方だなと感じました。北にとっては美々子がすごく素敵に映るけど、美々子の一番はパン。じゃあ僕はどうしたらいんだろう?と、美々子の“好き”に対して向き合ったかなと思います。笑顔がとても素敵な方だなということも感じましたね。美々子が酔っ払うシーンは飯島が大変でした(笑)。


本仮屋:あははは! 酔っ払って自分が足を踏み外したりしてるのに、「ちゃんと支えて?」とかわがまま言ったりして(笑)。本当にありがとう。




――恋愛ドラマではありますが、数話拝見して、パン屋のドラマとしても面白いと感じていますが、こだわっていると思った部分は?


本仮屋:まず、パンって大変なんですよ。


飯島:うん、大変。


本仮屋:これだけこねて、そこから2時間生地を寝かせる、とか工程がいっぱいあるんですよ。だからすぐにできるものじゃなくて。朝イチからお店が始まるシーンを撮らなきゃいけない場合、(パン指導の)先生は深夜2時とかから仕込んでくださって、あの可愛いパンたちを作ってくれているわけです。


――ドラマ用だとは言え、深夜から仕込むんですね。


本仮屋:普段、先生が作っている種類のパンもあると思うんですが、加えて私たちが8時から収録などになると、それに合わせて焼き上がらなきゃいけないから、ものすごく苦労して品数を揃えてくださったんだと思います。とにかくパンは全部可愛いし、丹精込めた手作りです。


飯島:忙しいのに先生は朝ごはんで「どうぞ」と焼きたてのホカホカのパンを出してくれたりしたんですよ。もう本当に感謝しかないですよね。




――ドラマ内ではお二人のパン作りシーンも多いので練習されたと思いますが、大変ではなかったですか?


飯島:感覚を掴むのは大変でした。それこそ、小麦なのでやりすぎたら手にベタベタ付いちゃうとか、形にならないとか。やり方や工程もパンの種類によって違いますから、そこはすごく難しかったですね。


本仮屋:事前練習は本当に数えるほどだったので、現場に入ってから練習という感じだったので、最初は絶対に(パン作りシーンは)吹き替えの人が来てくれると思ったんですよ。だって私たち素人には無理に決まってると思いました。先生は年上の男性で、「別に私は年上男性の手が美々子の手っていう設定になっちゃってもいいから、もう先生お願いします!」と言っていたんですけど、受け入れてもらえなくて(笑)。とにかく自分でやるということで先生に指導していただき、みんな休憩中もずっと生地をこねたりして練習していました。


――本編では、けっこうきちんと手元まで映りますよね。


本仮屋:そうなんですよ。本当にそこは目をつぶってください(笑)。後半、私たちめちゃくちゃ上手くなっているんですけど、でも後半は恋愛ばっかりしてあんまりパンをこねてないの! どうして上手くいかないんだろう、と思いました(笑)。だけど、本当に上達はしました。もっと披露したかったです。




推しキャラが変わる!? 急展開にキャスト内でも議論勃発!


――序盤だと本当にきちんとパン屋のお話になっていて、まだあまり恋愛の進展がないのですが……。


本仮屋:だから、後半は急に恋愛してますよ。お店大丈夫?っていうくらい、みんな恋愛してます(笑)。


飯島:急にね。


本仮屋:前半と後半でけっこう物語のカラーが違うと思います。


――そうなんですね。後半での見どころを教えてください。


本仮屋:私たちは先の展開を知らなかったので、「あの人はこうなるんじゃないか?」とか、それぞれが予想して盛り上がっていたんですけど、台本が来たら全然違って! 誰も予想していなかった展開になっていたので、それぞれが気持ちを作っていくのが大変だったとは思うんですけど、それくらい急展開が続きます。これから、かなりハラハラドキドキした恋愛ブロックがやってきます。


飯島:後半は時間の流れを感じると思います。その流れの中で、各々のキャラクターたちはどうパンや恋愛に向き合っていくのか、見る視点によって全然違うと思うので、男性・女性でも意見が分かれるかなと。「脚本が出来ました」と貰ったときに、女性陣から「ええ!」と声があがって、男性陣は「ちょっとここは……」みたいな、僕たちキャストの中でも意見が分かれたので。男女で感じるところが違うんじゃないかなと思います。


本仮屋:みんな役柄としての行動なのに、「北さ、なんであんなことするわけ?」とか(笑)。


飯島:それ俺に言う?みたいな(笑)。けっこう急な展開です。


本仮屋:だから観てくださっている方も、もしかしたら推しキャラクターが変更されるかもしれないし、結末も「あれ?違うかも」と予想を変える展開になるかもしれないので、ぜひいろんな感想を言い合いながら観ていただきたいですね。


――そんなにですか!? それは最後までますます見逃せないですね。


飯島:ぜひみなさんで展開を考察していただいて。僕らはそれを見ながら楽しみます。



飯島寛騎のメンズアンダーウェアブランド誕生の予感!?


――本作は「マイベイカー」の話ですが、ご自身がお店をやるならどんな「マイ〇〇」をやりたいですか?


本仮屋:私は「マイ文房具」。紙や小さな細々したものが好きなんです。ギフトに添えるようなカードや便箋、小さいエコバッグとかを置いたお店をやりたいです。


飯島:僕は「マイパンツ」。


本仮屋:パンツ!? 下着?


飯島:はい、メンズの。パンツって見えないところじゃないですか。でもその見えないところのオシャレって、心がやっぱり違うんですよ。今日はこういうパンツだからピシッとしなきゃ、みたいな。そういう気持ちによって下着も変わるから、けっこうお店にしたら面白いんじゃないかな、と今ふと思いました。


本仮屋:飯島くんのお気に入りのマイパンツはどんなものなの?


飯島:比較的ゆるっとしてますけど、あまり遊び心は今はないですね。


本仮屋:サイズ感が重要なの?


飯島:サイズというより、柄ですかね。けっこう派手な柄も持っているので、本気で気合いを入れるときとか、「今日はちょっとアメリカンな気分だ!」というときは、派手なものを選びます。基本的には落ち着いているので大体黒なんですけど(笑)。パンツの専門店は面白いかな、と今パッと浮かびました。


――飯島さんプロデュースのパンツのブランドを立ち上げましょう!


飯島:アリですね! 普通に面白そう。




――ドラマ内で、北くんがパン作りをしているときに「今生きてるって感じがします」と言う場面がありましたが、お二人が最近“生きてる”と感じたことは?


本仮屋:この自粛期間中、全然友達と会っていなくて、テレビ通話などでお茶やランチをしたりしていたんですけど、久々に友達と会ったときに、すっごい幸せでした! 直接友達に会えて、しかも好きな和菓子のカフェに行って。今まで普通にやっていたことが「なんて豊かなんだろう、私生きてるな~!」って思いました。


飯島:僕も自粛明けに感じました。ずっとサウナが好きで行っていたんですけど、3か月ぶりくらいに行って。サウナに入ってリラックス状態になることを“整う(ととのう)”って言うんですけど、整いすぎてフラフラして「生きてるな~」って。


本仮屋:それ整い過ぎなの(笑)?


飯島:久しぶりすぎて(笑)。慣れていたことだから、その当たり前の感覚がなくなって、ちょっとクラっとなってしまって。その後のコーヒー牛乳を飲んだ瞬間は生きてましたね。



――では、最後にドラマ後半にかけて楽しみにしている方にメッセージをお願いします。


飯島:急な展開はありますけど、ぜひ肩の力を抜いて、見る視点によっては全然感じ方が違いますので、いろんな楽しみ方ができると思います。もちろんパンもピックアップしていますし、香りなども画に映るように意識して演じました。そういったパンの視点からの楽しみ方、そして恋愛の視点からの楽しみ方など、いろんな楽しみ方をしていただければと思います。


本仮屋:今まで美々子はパンに対してブレが一切ない女性だったと思うんですけど、“この先女性としてどういう選択をしていこう”となったときに、けっこう揺れるんです。その揺れをぜひ見ていただきたいし、みなさんだったらどんな選択をするのか、ハラハラドキドキしながら一緒に考えて感じていただけたら嬉しいです。


――楽しみにしています。ありがとうございました!


連続ドラマ『マイラブ・マイベイカー』はひかりTV・dTVチャンネルにて配信中、カンテレ・メ~テレ・テレビ神奈川にて放送中。2人でパンをこねた第3話はTVer.で8月6日(木) 23:55まで無料見逃し配信中なのでチェックしてください!





本仮屋ユイカ

ヘアメイク:平林輝之(Allure) スタイリング:ナカイマサコ ワンピース(ROOM211) イヤリング&チャームともに(アガット) サンダル(ダイアナ/ダイアナ銀座本店)


飯島寛騎

ヘアメイク:佐藤友勝 スタイリング:中西ナオ Tシャツ/シャツ/パンツ/シューズ すべて(ティーケータケオキクチ)


[撮影:周二郎]


番組情報


連続ドラマ『マイラブ・マイベイカー』(全12話)

【配信】

・ひかりTV  7/10(金)スタート 毎週金曜23:00~

※ひかりTVではHD(ハイビジョン)映像に加え、4K映像でもお楽しみ頂けます。

・dTVチャンネル 8/4(火)スタート 毎週火曜19:00~

※「dTVチャンネル」は、NTTドコモの登録商標です。

【放送枠】

・メ~テレ  7/13(月)スタート 毎週月曜24:53~

・テレビ神奈川  7/14(火)スタート 毎週火曜23:00~

・カンテレ  7/16(木)25:10スタート 毎週木曜24:55~

※ 中国・ビリビリにて、7月9日木曜19時より配信スタート


出演:本仮屋ユイカ 飯島寛騎 信川清順 鳴海唯 小宮有紗/竹財輝之助

原作:らくだ「マイ ベイカー」(MFCジーンLINEシリーズ/KADOKAWA刊)

監督:古厩智之、二宮崇 脚本:阿相クミコ、波多野都、吉田ウーロン太 

音楽:仲西匡 主題歌:「オトメゴコロ」尾崎由香(ワーナーミュージック・ジャパン)

エンディングテーマ:「冷たくしないでよ」CHIHIRO(テイチクエンタテインメント)

企画・プロデュース:KADOKAWA、NTTぷらら 制作プロダクション:オフィスクレッシェンド

製作著作:「マイラブ・マイベイカー」製作委員会(KADOKAWA/NTTぷらら/関西テレビ放送/メ~テレ/テレビ神奈川)

(C)2020「マイラブ・マイベイカー」製作委員会


<公式サイト>www.hikaritv.net/sp/mylove-mybaker/[リンク]




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情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 推しキャラが変わるかも?後半はキャストも驚きの急展開 ドラマ『マイラブ・マイベイカー』本仮屋ユイカ&飯島寛騎インタビューでお気に入りのパンツ話に発展!?