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1977年のニューヨークを舞台に、騒乱の街と連続殺人鬼の影によって追い詰められていく1人の女性を描いたマインドブレイク・スリラー『ウルフ・アワー』が日本公開。ヒューマントラストシネマ渋谷にて行われる「未体験ゾーンの映画たち2020 延長戦」にて、7月31日(金)より上映となる。
治安が全米最悪だった77年のニューヨークでは、空き家となった集合住宅が立ち並び、放火や暴動、強盗が多発。街にはドラッグが蔓延し、街路には麻薬やアルコールに溺れた人々がのさばる無法地帯だった。加えて、ニューヨーク大停電も発生し、街にバイオレンスの嵐が蔓延していく。本作は、その中でも最も危険な地区とされたサウスブロンクス地区を舞台に描かれる。
サウスブロンクスのアパートで暮らす女流作家のジューンは、カウンターカルチャーの旗手として輝かしいキャリアを築いてきたが、ある事件をきっかけで筆を断っていた。それ以来外界と隔絶し、自宅に閉じこもっていたジューン。世間では、ニューヨークで若い女性を中心に13人を襲撃、うち6人を殺害した連続殺人鬼“サムの息子”の存在が、人々を恐怖のどん底に陥れている。ある日、彼女の暮らすアパートのブザーがけたたましく鳴り響く。一体、誰が彼女を訪ねてきたのか? そのブザーは、彼女を待ち受ける地獄の始まりにすぎなかった……。
ジューンを演じるのは『マルホランド・ドライブ』『ファニーゲームU.S.A.』のナオミ・ワッツ。予告編では、ワッツ演じるジューンが自宅に閉じこもり、精神的に追い詰められていく姿を見ることができる。
記録的猛暑が襲うニューヨーク。うだるような暑さのなか、テレビでは“サムの息子”のニュースが流れている。すると、ジューンの部屋のブザーが鳴らされる。ジューンの問いかけにも答えず、何度も何度も鳴り響くブザー。苛立つジューンはドアを開けて階下に降りようとするが、身体がこわばり、外に出ることができない。停電、暴動、連続殺人鬼――街の騒乱がジューンを追い詰める。ブザーを鳴らしているのはいったい何者なのか?
『ウルフ・アワー』
7月31日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷「未体験ゾーンの映画たち 2020 延長戦」にて公開
監督・脚本:アリステア・バンクス・グリフィン
出演:ナオミ・ワッツ、ジェニファー・イーリー、エモリー・コーエン、ケルヴィン・ハリソン・Jr
配給:クロックワークス
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