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ディップ総合研究所の2019年12月20日~27日に派遣社員3500人を対象にしたアンケート調査によると、約60%が転職を意識しており、70%近くの人が正社員との差を感じていることがわかりました。
「現在の転職希望を教えてください」との問いに対して、時期を明示して「転職したい」と答えた人の合計が35.3%で、「今よりいい求人があれば転職したい」と答えた24.6%と合わせると59.9%に上ります。
転職したい理由としては、「仕事自体にやりがいや楽しさがないため」が28.2%。「仕事内容の割に給与が不十分なため」が26.2%、「昇給や評価が不十分なため」が23.6%と待遇面での不満が上位になる結果となっています。また、「福利厚生・手当が十分でないため」と答えた人が15.4%となっていることにも注目に値するのではないでしょうか。
仕事の就業条件に対して不満足だと感じるものとしては、「仕事の割に給与が十分でない」が26.5%、昇給や評価が十分でない」が26.4%で、転職を検討するダイレクトな理由になっていることが見て取れます。また、「同じ業務を行っている他の派遣社員よりも給与や条件が劣っている」との答えが13.1%となっており、これも評価面での不満といえるでしょう。
現在の雇用形態への満足度に対する回答は、「とても満足」は8.4%に留まり、「やや満足」の30.5%と合わせて38.9%。「やや不満足」の17.0%、「とても不満足」の8.3%と、約25%が不満を抱えているという数字に。
また、「勤務条件が同じ業務を行っている派遣先企業の正社員と差を感じますか」という問いには、「とても差を感じる」が29.5%、「やや差を感じる」が38.0%と、合わせて67.5%に及んでいます。今後の就業に正社員を希望する人が41.7%となっており、可能であれば正規雇用として働きたいと考えている派遣社員が多いことが伺えます。人手不足が深刻になり、派遣社員が重要な戦力という企業が多い中、待遇差を埋める努力が必要だといえそうです。
※画像は『足成』より
http://www.ashinari.com/2011/12/17-354846.php