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モンティ・パイソンのメンバーとしても知られる鬼才、テリー・ギリアム監督の最新作『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』が1月24日より公開中だ。
スペインの古典小説「ドン・キホーテ」をアレンジした本作は、30年前にその構想がありながらも、ロケ地のトラブルやキャストの病、資金繰りの問題などで9回も企画が頓挫し、映画史上最も呪われた企画とさえ言われた曰く付きの一作だ。本作の企画が頓挫するさまは、2002年に『ロスト・イン・ラ・マンチャ』のタイトルでドキュメンタリー映画にもなっている。
しかしギリアム監督はあきらめなかった。齢79歳にしてついにその夢を叶えたのだった! そんなギリアム監督から、喜びに満ちたコメントが到着している。
「スペインとポルトガルで、私の夢に現れた風景を見つけることができたおかげで、ようやく現代の観客に、この憂い顔の騎士の物語を送ることができます。本当に楽しめる映画が完成しました!
『ドン・キホーテ』の映画化に取り掛かったのは1989年のことでした。当初から多くの障害があったものの、私はワクワクしていました。作者ミゲル・デ・セルバンテスの死後400年が経ち、このプロジェクトがやっと製作にこぎつけたのです。分別のある人なら何年も前に、止めていたでしょう。でも、最後は夢を諦めないものが勝つのです!
この積年の願いを実現するために、大したお金にもならないのに、私を信じ、付き合ってくださった夢想家の皆さま全員にお礼を言いたいと思います」
ギリアム監督が「本当に楽しめる映画が完成した」と自負する本作は、自らをドン・キホーテと信じる“夢に生きる男・ハビエル”と、かつての才能と情熱を失い、“現実に生きる若手監督・トビー”の、壮大な旅を描いた物語。
ジョニー・デップやユアン・マクレガーなど錚々たる俳優たちが決定しては消えたトビー役を演じるのは、『スター・ウォーズ』シリーズや『マリッジ・ストーリー』など、活躍著しいアダム・ドライバー。自身をドン・キホーテと信じる老人ハビエル役を、テリー・ギリアムとは『未来世紀ブラジル』(85)など4度目のタッグとなる大ベテラン俳優ジョナサン・プライスが演じる。アダム・ドライバーは『マリッジ・ストーリー』で、ジョナサン・プライスは『二人のローマ教皇』で、本年度のアカデミー賞主演男優賞、ゴールデングローブ賞主演男優賞にノミネートされており、本年度の賞レースを競う話題の二人の共演となった。また、トビーのボスを名優ステラン・スカルスガルド、ボスの妻でトビーを誘惑するジャッキをオルガ・キュリレンコが演じている。
本作が完成にこぎつけるまでの過程は、公式サイトのプロダクションノートに「ヒストリー」としてまとめられている。9回の頓挫にギリアム監督も決してめげなかったわけではなく、2013年には「最近では“今回、うまくいかなかったら見限るぞ”と思い始めている。この仕事をするのに人生の多くを無駄にしすぎたよ」と心痛む発言をしている。それを踏まえて上記の喜びのコメントを読み返してもらえれば、その喜びぶりが更に伝わるだろう。
テリー・ギリアムの夢と執念が遂に結実した『テリー・ギリアムのドンキホーテ』、ぜひスクリーンでご堪能あれ。
『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』
1月24日(金)TOHO シネマズ シャンテほか全国ロードショー
配給:ショウゲート
公式サイト:http://donquixote-movie.jp/
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