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ホラー通信がセレクトする今週公開の映画をご紹介します。今週は、“40年”がキーワードの2本です。
スタンリー・キューブリック監督作『シャイニング』(1980)の40年後を描いた続編『ドクター・スリープ』がいよいよ公開。『シャイニング』の原作者であるスティーブン・キングが、その続編として2013年に発表した同名小説が原作となっています。
原作を改変し、オリジナルの映画にしてしまったキューブリックの『シャイニング』は、たびたびキングに酷評されながらも、今なお人気を博すアイコン的なホラー映画となりました。今回、そんなキングの望まない形の『シャイニング』と、キングが執筆した続編小説『ドクタースリープ』を見事に結びつける形で映画化したのが本作。手掛けたのは、幼少期からスティーブン・キング作品を愛してやまないというマイク・フラナガン監督です。
40年間トラウマに苛まれ、あの恐ろしい父親ジャック・トランスと同じく酒浸りになってしまった息子ダニーが、自身の心と過去に向き合い、特別な力“シャイニング”を如何にして使うのか?
フラナガン監督は、キューブリックとはまた違う独自の映像美で、“恐ろしさ”と対になる“あたたかさ”を描き出し、大人になったダニーの物語を見事に映像化しました。果たして『シャイニング』の物語にどんな結末が待っているのか? キューブリック版が大好きなあなたにも是非とも見届けていただきたい! 恐ろしくて熱い熱い物語になっております。ちなみに上映時間150分超ございますのでおトイレは行っておいてくださいね!
上映館:TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国ロードショー
http://wwws.warnerbros.co.jp/doctor-sleep/
こちらもお待ちかね! ジョージ・A・ロメロ監督によるホラー映画の金字塔『ゾンビ』の、日本公開40周年を記念した『ゾンビ-日本初公開復元版-』が公開。なんと、今では見る手立てのなかった公開当時の日本独自の編集版が再現されています。その違いは後述の予告編で確認できますので是非ご覧あれ。
『ゾンビ』は現在配信やDVDなどで、米国劇場公開版、ダリオ・アルジェント版、ディレクターズカット版と、様々なバージョンを容易に観ることができますが、公開当時の日本での空気を体験するならこのバージョンしかありません。それも劇場で観られるってんですから行かないわけにはいかない。まだ『ゾンビ』を観たことがない人は、このバージョンに“初めて”を捧げるのも大変にオツかと思います!
上映館:ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショー
https://www.zombie-40th.com/
それでは今週も行ってらっしゃい!