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Twitterに投稿した四コマ漫画が多くの読者の胸を打ち、熱狂的な支持を集める漫画家・世紀末の処女作にして代表作「殺さない彼と死なない彼女」が実写映画化。本作は公開後、絶賛&号泣の声がSNSで驚異的な広がりを見せ、リピーターが続出。映画レビューサイトでも軒並み高評価を獲得、感動の一大ムーブメントを引き起こしています。
観た後には誰もが作品について語り合いたくなる高い感染力を持った稀有な作品として、話題沸騰中の本作。今回は、不器用で純粋で3組の少年少女たち、それぞれの個性あふれる部屋をご紹介します。
小坂(間宮祥太朗)と鹿野(桜井日奈子)が並んで糸電話を手にした、ポスターでも使用されている画像は、小坂の部屋で撮影されました。映像は、その部屋でコントローラーを手にゲームを鹿野と一緒にやって過ごしているシーン。
【動画】映画『殺さない彼と死なない彼女』本編映像(小坂の部屋編)
https://www.youtube.com/watch?v=ypZbw2fVRLM [リンク]
サッカーで怪我をして自暴自棄になっていた時期にやっていたゲームもいくつか置かれているのが映し出される。小坂が「よっしゃー、勝ったどー」 と得意気に声を上げます。が、負けた 鹿野が席を外すと言うと、すかさず「どこいくの?うんこ?」。「ちょっとリスカ……すぐ戻ります」との まさかの答えに、「自傷行為をトイレに行くみたいなノリで言ってんじゃねーよ。手首切り落としてこい!」と小坂の冷静ながらもキツイ返しが炸裂。「死ね!」の応酬に。ちなみに、「niko and …」でアルバイトをしている小坂は、実はおしゃれでインテリアにもこだわりがある設定です。
鹿野の部屋は、小さな植物や、ぬいぐるみがこまごまと置かれ、生き物を大切にしている様子がうかがえる。さらにキャンドルもかなりあり、後半シーンではそれを生かした撮影をしています。
地味子と八千代の家は料亭で、その佇まいが生かされた部屋。地味子の部屋は、本棚にはたくさんの勉強 の本があり、整理整頓も行き届き、真面目できっちりとした性格がわかる。写真では店の手伝いをする和服姿の地味子も見られます。同じ和室でも、弟の八千代は現代風にアレンジしており、ラグ、クッションカバー、テーブルなどセンス良くコーディネート。机には、碁盤や碁石が。
写真は、姉の地味子が囲碁部に八千代が所属しているのを知らかったと、驚いているシーン。
きゃぴ子のピンクのカーテンが印象的な部屋は、もとは畳の部屋を、きゃぴ子が100円均一の店でいろいろと揃え、洋風にチェンジ。服やぬいぐるみ、化粧品があふれ、ビビッドな色合いとともに女の子らしい部屋になっている。イケメンくん はおでこにキスをするが、一緒の時を過ごしていても心が満たされないきゃぴ子のモノローグにも注目です。
農家の一軒家に住む撫子は、古風な部屋をとてもシンプルに使っています。写真にはありませんが、床の間の掛け軸や床脇は、撫子ならではのアレンジはされていないようで、まだインテリアへの興味は薄いのかも。大好きな八千代くんとスマホでやりとりをする撫子の緊張する様子がうかがえます。
登場人物たちの部屋の細部までこだわった『殺カレ死カノ』。ぜひ劇場で!
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https://getnews.jp/archives/2286164
(C)2019映画『殺さない彼と死なない彼女』製作委員会