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みなさん、みそ汁って聞くとどんなイメージでしょう。豆腐にわかめか、それとも細く切った油揚げ? 白菜や菜っ葉、大根やじゃがいもなんかの根菜も良いですよね。
さて、今日作るのは“沖縄風みそ汁”です。
知らなかったんですが、沖縄の定番料理に“みそ汁定食”ってのがあるそうなんです。名前だけ聞くと「えっ!?」って思うんですが、沖縄の食堂なんかでは当たり前に出てくるメジャーな料理なのだとか。
そのみそ汁定食の要となる“沖縄風みそ汁”にどうやら人気の秘密がありそうです。
ササっと作れてかなりウマいという“沖縄風みそ汁”、その手順を紹介します。
材料/調理時間(4人分/20分)
木綿豆腐 1丁
ポークランチョンミート 1/2缶
白菜 1/8株
小松菜 1/2束
玉ねぎ 1/2個
にんじん 1/2本★水 6カップ
★「ほんだし」 小さじ2みそ 大さじ3
卵 4個
1. 豆腐は3㎝角に切り、ランチョンミート、にんじんは短冊切りにする。白菜、小松菜はザク切りにし、玉ねぎは薄切りする。
2. 鍋に(★)を入れて火にかけ、(1)の白菜・玉ねぎ・にんじんを加え、フタをして5分ほど煮る。(1)の豆腐・ランチョンミート・小松菜を加え、ひと煮する。
3. みそを溶き入れ、卵を1個ずつ割り入れ、好みのかたさになるまで煮る。
まず、材料です。今回はレシピの倍量でどーんと作ってみます。
こちらの材料に準じたほうが、沖縄風により近くなると思いますが、もし木綿豆腐がなければ絹ごしでも良いでしょうし、小松菜がなかったら代わりの青物でも良いのかな、って感じました。
でも、いわゆるランチョンミートはあった方が良いと思います。熱を入れることで独特のフワフワ食感が楽しめます。
まず野菜は食べやすい大きさに切っちゃいます。にんじん、白菜、小松菜、玉ねぎ、ともにだいたい同じような大きさにそろえるイメージでした。個人的な好みなのですが、白菜は固いところと柔らかいところは切り分けてみました。先に固い部分に火を入れて、柔らかいところは食感を残すべく後から入れるプランです。
そうそう、ランチョンミートを取り出しにくい場合は、缶ごと温めておくとスルリと中身が出てきますよ。
さて、お鍋の方には先に水とほんだしを入れておきます。ほんだしの分量をちゃんと測っておくと、味が決まりやすいので結果楽チンなのです。
汁物全般に言えるのですが、だしがきちんと取れていると、みそやしょうゆの量は少な目でも結構な満足感を得られます。みそ汁を作るときにはだしの量を意識してみることをおすすめします!
下ごしらえができたら、ニンジン、玉ねぎ、白菜(かたいところ)を入れて5分ほど煮込みましょう。もう、いいにおい。
先に入れた材料に火が通ったところで、豆腐、ランチョンミート、小松菜、そして白菜の葉先をどーんと投入。
入れた直後は大丈夫? ってくらいの量ですが、火が通ればすぐにかさが落ち着きます。
ひと煮立ちしたところで、みそを溶かし入れます。卵も入れて煮込めば完成です!
卵に関しては、多めの油で焼いたフライドエッグにしても美味しいと思いますよ。
出来ました。丼によそった“沖縄風みそ汁”とご飯でみそ汁定食の完成です。
しっかりとしたかつおだしと野菜、ランチョンミートの組み合わせが沖縄風たるところ。この時点で周囲は良い香りが充満!
その香りと一緒に、汁もすすります。
あったりまえだけど、ウマい。
やっぱりアレですね。ウマいモノ食べると、笑っちゃいますね。野菜のだしとかつおだしの組み合わせをベースに、ランチョンミート特有の塩気と脂で、味が階層化されています。下煮の段階でしみ込んだだしもいい仕事してる! 卵を割りつつ、溶けた黄身に具を絡めながらすするのも至福です。
これがあったら結構ご飯も進むんですが、みそ汁だけでもお代わりしたくなりますね。最後はニャンコ飯っぽくしてご馳走様でした。大満足。
もともと沖縄の家庭料理には汁物が多かったそう。これは地理的条件から米よりイモ類などが主食とされてきたことも要因のひとつ。
近海で獲れる魚や、豊富に採れる野菜類を汁物にして食べることが多かったのだそうです。
ここまででもうお気づきかもしれませんが、沖縄風みそ汁、かなり具だくさんでいて、栄養バランスがめちゃめちゃ良いんです。しかもウマいし! まんぷくになるけど罪悪感のなさも最高でした。
優等生的なこと言わせてもらえば、加熱された野菜がたっぷりなので丼一杯だけで普段不足しがちな野菜類がしっかりとれます!(笑)
みそ汁定食、かなり使えると思います。忙しい時の食卓でも是非お試しあれー!