ロシア連邦海軍の中でも最強と言われる北方艦隊の船が、思わぬ“敵”からの攻撃を受けて撃沈された。その“敵”とは、巨大な2本の牙が特徴の海獣・セイウチさん。


地元紙によると、北方艦隊と地理学会の共同遠征隊が北極圏のフランツ・ジョセフ・ランド群島を調査するためにボートで上陸しようとしたところ、島にいたメスのセイウチに攻撃されたという。ボートは沈没したが、遠征隊員は北方艦隊の適切な判断によって全員無事に救助された。


セイウチの成獣は体長3メートル、体重1トンを超え、巨大な牙による攻撃はホッキョクグマの分厚い皮膚をも貫き死に至らしめることもあるほど強力。子育て中のメスは攻撃的になることがあり、今回の攻撃も子供を守るための行動だったとみられる。



沈没したのはこちらの北方艦隊所属のアルタイ号……ではなく、上陸用のゴムボート。遠征隊は北極圏の島々で動植物や氷河の観測をしていた。ロシアは近年、温暖化で海氷が小さくなってきている北極海の新たな航路を開拓し、大型クルーズ船などを呼び込みたい思惑から、これらの地域の調査を進めているようだ。


画像とソース引用:『thebarentsobserver.com』『pixabay.com』及びロシア国防省公式サイトより

https://thebarentsobserver.com/en/arctic/2019/09/walrus-attacked-and-sank-northern-fleet-boat[リンク]

https://structure.mil.ru/structure/okruga/north/news/more.htm?id=12252943@egNews[リンク]


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情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 荒ぶるセイウチさんがロシア海軍の船を攻撃して撃沈してしまう