往年の名作SF漫画「地球へ…」がAmazonのKindleストアで1冊11円、全3巻合計33円でセール販売されていたことは先日、ガジェット通信でも取り上げた。


【関連記事】『竹宮恵子先生の名作「地球へ…」全3巻がAmazonのKindleで1冊11円 計33円の衝撃価格で販売中』

https://getnews.jp/archives/2201419


しかし、これはどうやらKindleの勇み足だったようだ。


作者の竹宮惠子さんは9月4日に自身のTwitterを更新し、今回のセールが自身の許可なく無断でおこなわれていたこと、それについて若干怒っておられることを表明。


https://twitter.com/trapro2017/status/1169251447080251392




「amazon Kindleにて『地球へ…』と『アンドロメダ・ストーリーズ』が全3巻どちらも33円で販売されている件についてお騒がせしています。驚いて問い合わせたところ、収益モデルに基づいた期間限定プロモーション(5日まで)で売上増計画をベースに展開しているからご安心を…?先に許諾必要!」


これを見た漫画ファンからも大きな反響が起こっている。


「竹宮惠子の地球へ…が勝手にセールになってるのが騒がれてるけど、今月はどうかは知らないが先月アンリミテッドだと無料公開だったのよね…それも無許諾だったのかしら」


「このTweetを拝見して、寧ろ正価で販売されているものを買いたいと思いました。まさか事後承諾(無許可と言ってもいいと思う)だったとはビックリです。暴挙。」


「女性の友人に“今セールをやってるから、読んでみて!”と強烈に薦められ『地球へ…』を購入致しました。幼い頃からタイトルだけは聞いていたものの少女漫画への忌避感から手に取った事がありませんでしたが、発表から40年以上経っても色褪せないスケールの大きい物語に圧倒されました。」


「本持ってるんですけど繰り返し読みすぎたのと本が古くなったからか原稿のようにページがハズレてバラバラ状態に。初めて大人買いした漫画を初めて電子ブックで買うと言う…。時代の変化よ。」


「これは自分もTwitterで宣伝しちゃったんだよなあ。佐藤秀峰先生がkindle unlimitedで揉めたときもそうだったけど、Amazonって日本の漫画家なんて屁とも思ってなさそうでね……。だからkindle使う気になれない。」


Kindleの不誠実ともとれる行動に疑問を投げかける声が多かったが、一部で「今回のセールで竹宮先生の作品に出会った」「久しぶりに読むことができた」という声もあった。


竹宮さんは翌5日にも「強く抗議して次回からは必ず許諾を取っていただくようお願いいたしました」とTwitterを更新。


https://twitter.com/trapro2017/status/1169598713330724864?s=19




「皆様にご心配かけましたが出版社の独断でセールを実施するのはやはりフライングですので強く抗議して次回からは必ず許諾を取っていただくようお願いいたしました。電子書籍の世界はやはりスピード感がある分、心配な部分も多いのですが皆様に広く作品を読んでいただくためだと思っています。」


問題はいちおう一段落したようだが、作家にとって作品は命。販売会社はそれをを軽視しているととられるようなことがないよう、誠実な運営に努めていただきたいものだ。


※画像はTwitter(@trapro2017)から引用しました


(執筆者: 中将タカノリ)


―― 会いたい人に会いに行こう、見たいものを見に行こう『ガジェット通信(GetNews)』
情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 名作SF漫画「地球へ…」1冊11円のKindleセールは無許可だった? 作者・竹宮惠子さん抗議のツイートに注目あつまる