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『キングスマン』シリーズのタロン・エガ-トン主演、ノンクレジットながら昨年の大ヒット作『ボヘミアン・ラプソディ』の最終監督を務めたデクスター・フレッチャーが夢のタッグ! 音楽界の最高峰グラミー賞を5度受賞し、世界一売れたシングルの記録を持つ伝説的ミュージシャン”エルトン・ジョン”の半生を映画化した話題のミュージック・エンターテイメント超大作映画『ロケットマン』が大ヒット上映中です。
エルトン・ジョン”を演じるタロン・エガ-トンのほか、『リトル・ダンサー』のジェイミー・ベル、『ジュラシック・ワールド』シリーズのブライス・ダラス・ハワード、『ゲーム・オブ・スローンズ』のリチャード・マッデンといった、実力派キャストが集結した本作。昨年の大ヒット映画『ボヘミアン・ラプソディ』では製作総指揮を務め、監督のブライアン・シンガーが撮影中に降板した後には、監督を代行し、作品を完成させたことでも話題を呼んだデクスター・フレッチャーが監督を務めています。
作品のPRの為に来日したデクスター・フレッチャー監督に色々とお話を伺いました!
――本作、大変楽しく拝見いたしました。最高でした!
デクスター・フレッチャー監督:ありがとう!嬉しいよ。
――昨年の大ヒット映画『ボヘミアン・ラプソディ』に続いての音楽映画ということで、観客の高い期待を感じていたのでは無いでしょうか?
デクスター・フレッチャー監督:映画作りの順番に関しては『ロケットマン』が先なんだ。『ロケットマン』の準備にかかっている時に、「『ボヘミアン・ラプソディ』の制作が難航している」とヘルプが来て呼ばれたんだ。『ボヘミアン・ラプソディ』も自分の中で最高の映画に仕上げた自負はあるけれど、頭はもう『ロケットマン』でいっぱいだった(笑)。『ボヘミアン・ラプソディ』はそれ以前にも、5年くらい前に監督の話を一度もらっていたけど、それが無しになったので、音楽の映画はずっと作ってみたかったんだ。
――なるほど、ありがとうございます。本作の制作で監督が一番大切にしている事は何ですか?
デクスター・フレッチャー監督:エルトンを怒らせないこと!(笑)も大切なのだけど、一番大きな気をつけた部分は物語のバランスかな。暗くて惨めな部分は人生を語る上で仕方ないのだけど、ダークなシーンの中に一筋の希望がいつも見えているという、多層的な作りにすることを意識しているよ。
――そして、本作には素晴らしいミュージカルシーンの数々がおさめられていますね。
デクスター・フレッチャー監督:僕が映画の製作に入る時には、脚本は出来上がっていて、エルトン自身の視点で書かれていた。エルトンの浮き沈みを含めた人生を彼自身の視点から見ているのが面白かったし、ミュージカルで表現しやすい内容だと思ったよ。エルトンは音楽の天才であり、規格外で肩破りの人で、怒りやすくて(笑)、とにかくすごい人。人間の内面を描くことにフューチャーしたかったので、素晴らしい名曲の力を使いたいと思ったんだ。
――タロン・エガートンの憑依ぶりが素晴らしく、歌唱シーンは何度も感動しました。
デクスター・フレッチャー監督:彼は純粋に一緒に仕事をして楽しいんだ。そして、僕自身も俳優をしているので、お互い共感する部分がある。監督と主演俳優って、ある意味似ていて、孤独とプレッシャーを一人で感じている部分がある。タロンはそれを分かっていて、俳優でいながら監督の僕を励ましてくれてね。僕も俳優の気持ちが分かる部分がある。そして、挑戦する心を持っている所も素晴らしい。僕の要望に対して、「クレイジーなアイデアだね……やろう!」という人との方が素敵な仕事が出来ると思うんだ。
――本作の中でタロンが成し遂げてくれた、クレイジーなアイデアを教えてください!
デクスター・フレッチャー監督:まずピアノを弾いていて足が浮かび上がるシーンもそうだし、水深20mのプールに潜って歌ってもらったシーンとか、たくさんあるね(笑)。エリザベス女王風の衣装も見事だった。タロンの演技はここ数年で他に類を見ないほど素晴らしかったんだ。エルトンを演じるという事は高層ビルのガラスの無い窓の窓際に立っている様なものなんだ。そのまま落ちるかもしれないし、空を飛べるかもしれない。そんな大きな賭けをしているようなもので、タロンはとにかく覚悟が素晴らしかった。
――エルトン・ジョンという人を知っている人はもちろん、知らない若い世代にとっては驚きの連続の作品になると思います。
デクスター・フレッチャー監督:テスト試写をやった時に若い観客の方は、「(エルトンは)ずっとキラキラのスーパースターだと思っていたけど、こんなに酒にドラッグに溺れていたんですね」とビックリしていた。なんせ、エルトンは50年間第一線にいるんですから! 彼の規格外の天才っぷり、どれだけエネルギーに溢れていた人だったのか、ぜひ映画館で観てほしいな。
――今日は楽しいお話をどうもありがとうございました!
映画『ロケットマン』
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