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芸人の宮迫博之氏と田村亮氏が7月20日に行った闇営業についての緊急会見を受け、7月22日に吉本興業 代表取締役社長の岡本昭彦氏が記者会見を行った。会見には、藤原寛副社長とマネージメント部の中村氏が同席した。
会見の中で、宮迫氏と田村氏との話し合いの場で「テープを回していないだろうな」と言ったことについて、その真意を求められた岡本社長。実は「冗談」での発言だったと明かした。
今回の一連の騒動について、吉本と関連芸人の話し合いが行われていたが、2回めに「FRIDAY」に掲載された7名の芸人に関しては話し合いがスムーズに終わり、一方、1回の「FRIDAY」に掲載された4名の方は非常に時間がかかっていたという。その連絡を受け、岡本社長が話し合いに合流。
「僕的にはそのミーティングに参加して、喋りづらいのか、環境が違うのか、その打ち合わせがなかなか進んでいなかったので、冗談で『テープ録ってんちゃうの?』と言ったら、まったく受け入れられず、笑われることもなく」、「僕のダメなところなんですけど、和ませようという気持ち半分で『テープ録ってるんちゃうん?』と」と、岡本社長は振り返った。
実はこの問題の発言をした際、話し合いには藤原副社長も同席しており、「僕は(岡本社長が合流する)その前からミーティングに入っていたんですけど、途中で難航しているのを感じて岡本さんは入ってきてくれたんだと思うんです。空気を変えるために入ってきてくれたというのもあって、バッと扉を開けて言った言葉です。『お前らテープ録ってんちゃうやろな!』って。でもそんな(重い)空気なので全然ウケなかったんですけど、そんなトーンで入っていただいています」と当時の印象を伝えた。
「お前ら全員をクビにする力がある」という発言について岡本社長は、そのまま言った事実は否定したが、「『もうクビや!』とか、そういったことを言ったことはあります。それは非常に辛い思いをさせたということで、申し訳ないと思っております」とコメント。
「圧力を与えたのでは?」の追求に対し、「僕自身はまったくそんなつもりはなくって」とその経緯を説明。
当時、話し合いの中で芸人たちが「僕は発表したい」、「僕はお金もらっていない」、「いや、そんなん自分だけ発表するなんてずるいです」、「(発表する)プレスリリースの文言はこう書いて欲しい」といった要望のやり取りがあり、芸人自身の不安ももちろんあるとは思うが、岡本社長は「彼らの不安な気持ちも含めて、反社会的勢力の被害者の方がおられるということが、そのやりとりを見ていてその時点では僕はあまり感じられなかった」と、被害者のことを考えているか疑問に感じたため、「もう、ええかげんにせえ」といさめたという。
「被害者の方への思いみたいなものが伝わってこなかったので、家族や身内の感覚で『もうええかげんにせえ、と。そんなに個人バラバラで言うんやったら、もう勝手にせえ。会見するんやったら全員クビや』と言った」、「(反社会的勢力からお金を)もらったということにおいて、それはものすごくダメなことですので、すごく悲しいというか、情けないというか、父親が息子に『勘当や、ええかげんにせえ』という感じだった」と語った。
しかし、「でもそれは結果、(圧力に感じ)相手に伝わっていないということは、僕が思っている彼らへの距離感と、彼らからの距離感ということにおいてはギャップがあった。それは僕が大いに反省しないといけないと思います」、「本当に情けない話ですけども、(被害者がいるという)そういうことをわかってないのかな?と思って言ってしまった。とにかく自分たちのことをずっと言っているように感じてしまったので、会見を行うどうのではなく、やりとりの中で言ってしまった。本当に反省をしております」と述べた。
それでも、一連の高圧的な発言により宮迫氏と田村氏は何も言えなくなり、萎縮してしまったと述べている。
「社員、芸人に対して日常的な恫喝、パワハラがあったのではないか?」と問われると、「若い頃は恫喝とは思っていませんけども、当時は強い口調で怒ったりすることはあったと思います」と返答。現在はパワハラ的な言動があるのか、さらに追求されると、少し思案してから「今は、部屋で一人でいるのでないと思います」と返した。
宮迫が萎縮したということについては、「僕は彼らとの距離感みたいなもの含めて、それが身内みたいなつもりで思っていたところが、そうでなかったということについて反省しなければならいと思っております」と述べた。
また、今回の騒動で岡本社長は1年の減俸処分を発表したが、特に辞任などは考えていないことについて、「岡本社長でなければ続けられないことは何ですか?」と記者に問われると、「みんなに後で聞いてみます」と驚きの回答をした。
この返答に藤原副社長は、「『みんなに聞いてみます』というのは僕らのことを信頼してくれているということもあると思います。本当にお笑いに愛情を持って、みんなに責任をもって、厳しいですけれども、本当に愛のある社長だと僕は思っております。(それが)伝わっていない人がいるというのは本当にまだまだ僕らもしっかりしないといけないところがあると思うんですけども、しっかりやっていきたいと思っております。よろしくお願いいたします」とコメント。
マネージメントの中村氏は、「藤原が申し上げたように社長は強面ですし、確かに怖がっている社員もいると思います。ただ、本当にこれは嘘ではなく、僕個人的には藤原よりも岡本の方が頼れるところが実は大きくあったりします。これは本音です。例えば何かトラブルが起きて夜中にメールをしても、僕だからかもしれませんが、返事をくれたりするというときも本当にあります。3年前にマネージメントの部署に戻ってきたんですけど、特にこの3年間は非常に密にやり取りができていたんじゃないかなと、あくまで僕の目線では感じています。だから、さっき岡本が『みんなに聞く』と言ったのはそのとおりで、僕なんかにも基本的に中村が考えることで問題がなければどんどん進めろ、という指示をいただくので、現場に聞くというのはそういう意味が込められているんじゃないかなと思います」と、フォローした。
※画像はAbemaTVより。
吉本社長が緊急会見5 和ませようと「全員クビ」
【#吉本興業 岡本社長の会見をノーカット生中継】
ガキ使「アウト!」の声の主・藤原副社長が質疑応答「会社としては静観」と言った?という記者の質問に対し副社長の藤原さんは
「静観という言葉を使ったかどうかは覚えていない」「宮迫の説明が今までと違い信じられなかった」と答えた#AbemaNews—AbemaTV(アベマTV)@今日の番組表から (@AbemaTV) July 22, 2019