中居正広が7月13日放送の「中居正広のニュースな会」(テレビ朝日系)にて、7月9日に亡くなったジャニー喜多川氏について語った。


早くから演出の教育も……一番最初に教わったのは照明について


そして、「まだ自分たちの頃はジャニーさんは怖かった。すごく厳しくて怒られた」と振り返り、ジャニー氏から学んだことなどを語る中居。


「僕は一番最初にジャニーさんに教わったのは、照明について教えてもらいました。僕らSMAPの頃はまだアルファビームとかバリライトとか光量が強い照明がある時代じゃなかったんですけど、その照明を1つずつ教えてくれたんです」の話に、スタジオゲストから、「演出家ではない中居にそれを言う必要はないのでは?」の疑問の声が出ると「(ジャニーズの)タレントは(自身のコンサートなどの)演出家になるので。その時から教育が始まってたんじゃないですかね」と返す。


「それで、ジャニーさんはピンクがかった赤みのある80番代が好きなんですよ(笑)。そんなに強い明かりがない時代で、僕が照明を選ぶときに『YOU、80番台は赤から紫がかる番号なんだけど、躍動感のあるときはこの明かりを使ったほうがいい。ブルーから白がかった70番台は、ミディアムとかに使うほうがいい。ちなみに僕は88番(パーパー)が好きだからね』と言われたので、僕はそのライブで88番ばっかり使っていたら、終わってから『YOU、88番ばっかり使いすぎだよ! 活かすも殺すも88番ばっかり使ってたら、88番も死ぬじゃないか』と怒られて(笑)。


『照明など細かいことを積み重ねてライブや舞台は成功する』、『ライブの半分以上は明かりで決まるということも覚えていてください』というのを教わりました。16、17歳の頃はわからないので自分でメモを取りながら明かりは勉強をさせてもらいましたね」と振り返った。


トークのスキルはジャニーさんが見出してくれた


ステージ演出だけでなく、さまざまなことを細やかに中居に教えてくれたというジャニー氏。


「でも言うメンバーもたぶん、“この子にはこの学び”と考えていたんじゃないかなと思います。


僕もトーク番組やバラエティ番組が多いんですけど、トークのスキルを一番最初に見出してくれたのがジャニーさんだったんです。15、16歳の時だったんですけど、先輩の光GENJIの前説をやらせてもらって。


ライブが始まる15分前に僕1人でライブ会場に出て行って喋るんです。僕は何を喋ればいいかわからなかったので、ジャニーさんが本番前に直接台本を書いてくれて、それを丸暗記してステージに出て。『光GENJIのコンサートにようこそおいでくださいました。これから皆様に注意事項をお知らせします』と言うんですけど、僕はその注意事項も知らないので、今まで注意されっぱなしの人間が人のこと注意していいのかな?とか。それを毎回毎回! それにユーモアも入れてと言われたので、トークの中でユーモアを入れるとたまにお客さんがウケてくれるんですよ。若いからウケたら嬉しいじゃないですか。それで同じことを繰り返すと、ジャニーさんが怒るんですよ。『同じことばっかり繰り返さないでくれ。いくらウケたからってなんで同じこと繰り返すんだ。違うことを考えながら積み重ねなさい』と。


だから本当に不思議だったんです。この世界に入ったんだから、『マッチみたいになりたい!』『少年隊みたいになりたい!』と思っていたのに、なんで俺はトークばっかりさせられてるんだろう?って(笑)。それは後々気付いたんですけど、最初は不思議でした」


ジャニーさんは気遣いの人


また、ジャニー氏が“気遣いの人だった”と言われていることについても語った。


「例えば、ライブの控え室に関係者が挨拶に来て、出ていくときの扉が閉める瞬間に、ジャニーさんが『わっはっは』と大笑いするんです。それで、扉がパタンと閉まる。『え、ジャニーさんどうしたの?』と聞くと、『YOUここの間は埋めないとダメだよ』って。


『閉まる瞬間にシーンとしてしまうと、自分が悪口を言われているんじゃないか、中で目配せをされているんじゃないか、と考えてしまうから、閉まる瞬間はとにかく繋げなきゃいけない。ドアが閉まる隙間の時間でも、何も聞こえなかったら不安を掻き立てるかもしれないから、そこは埋めないとダメだよ』って。そんなこと考えたことがなかったけど、それを16、17歳のときに教えてもらって。それが今で言う配慮なのかなって」


このエピソードに、スタジオゲストは「今でも考えたこともない」と感嘆の声をもらした。中居自身も楽屋挨拶に訪れた人に意識しているか問われると、「気をつけるようにしていたり、なんとなく全然違う話題でも何か間を埋めなきゃいけないな、と今でも気にしていたりするかなと思います」とコメントした。


しかし、トーク番組で活躍するように育てられた中居だが、「僕は歌を歌いたいから」と話を切り出す。


歌うときにアドリブでマイクを投げて回して取るといったパフォーマンスをよくやっていた中居。ある時、生放送の歌番組で投げたマイクを取りそこね、落としてしまったときがあったという。その放送を観て「YOU何回もやっちゃダメだよ!」とジャニー氏に怒られた中居だが、本来ならマイクが落ちたら音が出るはずだと言われ、「YOUのマイクは入ってないんだよ!」と驚愕の事実を告げられたことを明かした。


「それから自分のマイクが入っているか気になっちゃって。俺のだけマイクがすごい軽いから。確認したら電池も入っていないの! 『ジャニーさん、俺のマイク電池も入ってないんだけど!』って。俺のは気分的に電池だけは入れてください、って言った」と笑いを誘った。


※画像は番組公式サイトより。


―― 会いたい人に会いに行こう、見たいものを見に行こう『ガジェット通信(GetNews)』
情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 中居正広 ジャニー喜多川に学んだことを明かす「ライブの半分以上は照明で決まる」「トークのスキルはジャニーさんが見出してくれた」