全世界に大旋風を巻き起こし、映画史に残る珠玉の名曲「ホール・ニュー・ワールド」を生んだ名作を実写映画化した『アラジン』が6月7日(金)より公開となります。


映画『アラジン』は、貧しくも人生を変えたいと願う清い心を持つ青年アラジンと自由な世界に憧れる王女ジャスミンの身分違いのロマンスと、願いを叶える魔法のランプを巡る冒険、そしてコミカルなキャラクターで爆発的な人気を誇るランプの魔人ジーニーなどの人気キャラクター、そして名曲「ホール・ニュー・ワールド」と共にディズニーが贈る、すべてが詰まった究極のエンターテイメント大作。


本作で、ジーニーを演じるのは人気俳優のウィル・スミス。プレミアム吹替版を担当するのは、ジーニーといったらこのお方! 声優の山寺宏一さんです。「お話が来なかったら暴れるところでした(笑)」と冗談まじりにジーニー愛を語る、山寺さんのインタビューをお届けします。



――『アラジン』のジーニー役に山寺さんが決定した時はネット上でも「よかった!」「待ってました」とすごい反響でした。


山寺:ありがたい限りです。『アラジン』の実写化が決まった時に、僕の出演しているラジオ番組にも「ジーニー役の日本語吹替は山寺さんがやってほしいです!」とかメールをいただいて。その後、ジーニーをウィル・スミスさんが演じることになって、ウィル・スミスさんの吹替えも担当させていただいた事もあったので、いよいよどうなるのかなと思いながら、お話がいただけるかドキドキしていました。こうして本当にまたジーニーを演じることが出来てとても光栄です。実は、ウィル・スミスさんの吹替えも3作品くらいしかやっていなくて、もっと沢山アテている方や有名な方がやるのではないか?と内心ドキドキしていました。


――ジーニーの吹替えを担当するのが山寺さん以外だったら、私も個人的にも悲しくて泣いていたと思います(笑)。


山寺:ありがたい事にそう言っていただけることが多くて嬉しいんですよ。これまで色々な声を担当させていただいていますが「山ちゃん=ジーニー」という方が多いんだと思います。アニメーションの『アラジン』が公開されたのが1992年で、もう27年前の作品なのにジーニーだけはずーっと応援していただいて。「東京ディズニーシー」に「マジックランプシアター」があって、そこでジーニーの声を聞くことが出来るので、すごく身近なキャラクターなのかもしれないですね。


――確かにそうですね。大人気のアトラクションですし、私も大好きです。ちなみに山寺さんご自身も「マジックランプシアター」に行ったことがありますか?


山寺:何度もあります! 楽しくて好きなんですよね。並んでいる時にたまにキャストの方に「どうも!」って挨拶して、(あっ!)って気付かれたことも(笑)。アニメーションの『アラジン』はもちろん、ロビン・ウィリアムズさんの演技があってそれに合わせて吹替収録をしましたが、「マジックランプシアター」は僕の声に合わせてジーニーの動きを作ってくださったので、思い入れも強いんです。



――ジーニーご本人がアトラクションにいるなんて、本当に夢の様な空間ですね! 『アラジン』はどのキャラクターもすごく魅力的なのですが、ジーニーが一番好きという方が多いですよね。


山寺:コミカルで楽しいキャラクターなのだけど、仲間思いで素直な所が良いですよね。ダンスや歌が得意なのでウィル・スミスさんが決定した時はピッタリだと思いました。実写版の本作では『フレンド・ライク・ミー』の中にラップのパートがあって、難しかったけれど僕も全力でやらせていただきました。ヒューマンビートボックスだけはウィル・スミスさんの声をそのまま使っているのですが、ラップにもご注目してほしいです。



――山寺さんのラップ、すごく楽しみです。久しぶりにジーニーの声を担当して「やっぱりしっくりくる」という感じでしたか?


山寺:そうですね、「声優の仕事って難しいけれど楽しい!」と思わせてくれた大切なキャラクターなので、今回も楽しかったです。でも「27年経っても成長していない」とか「昔のジーニーの方が良かった」と映画を観た方に思われない様にというプレッシャーもあって。成長している声を聴いて欲しかったので、音響監督さんにアドバイスをいただいたり、調整しながら進めました。


――山寺さんほどの方でも、さらに慣れ親しんだジーニーというキャラクターでも、プレッシャーは大きいものなのですね。


山寺:僕、すっごいネガティブというかね、ネットの声に一喜一憂しちゃうんですよ。マネージャーに「やめてください!」って言われてもエゴサしちゃたり(笑)。それで「あのキャラクターは山ちゃんじゃないな」とかいった意見を見ちゃうと凹んだり。そういう時にジーニーの演技は褒めてくださる方が多いので、「ジーニー 山寺」で検索して元気になったり(笑)。僕にとってジーニーって本当に特別な存在なんです。



――ますます映画が楽しみになったファンの方がたくさんいると思います! 


山寺:映画の内容も本当に素晴らしくて、まさに最高のエンターテインメント! すごく面白かったので、観終わった後ますますジーニーの役がいただけて良かったって喜びを噛み締めました。こんなに面白い映画に携われなかったら、悔しくて悔しくて落ち込んじゃう(笑)。一流の皆さんが全力で才能を発揮している、素晴らしい映画となっているので、ぜひ字幕版と日本語吹替の両方で楽しんでいただきたいです。


――今日は楽しいお話を本当にありがとうございました!



撮影:周二郎


映画『アラジン』は本日2019年6月7日(金)全国公開!

https://www.disney.co.jp/movie/aladdin.html


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配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン

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情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 「凹んだ時は“ジーニー 山寺”で検索して元気になったり(笑)」『アラジン』山寺宏一インタビュー