アカデミー賞受賞『別離』『セールスマン』のアスガー・ファルハディ監督最新作『誰もがそれを知っている』が、6/1(土)、Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国順次公開となります。


2010年代で2度のアカデミー賞に輝き、サスペンスフルな語り口と濃密な脚本で世界中の映画ファンを魅了し続けるアスガー・ファルハディ監督。15年前のスペイン旅行で目にした行方不明の子供の写真に着想を得て以来、構想を練り上げてきた物語は、”スペインで最も有名なカップル”ペネロペ・クルスとハビエル・バルデムという、長年の友人でもあるスター俳優夫婦との念願のタッグが実現! 迫感溢れる語り口で人間社会の裏に潜むテーマを鋭く描き出し、すでに揺るぎない評価を確立している名匠が、それに甘んじることなく初めてのオール・スペインロケに挑み、新たな境地を切り開いた会心の一作です。


既に試写会で鑑賞した観客からは、「華やかな結婚式から一変、後半のほの暗い人間関係の確執やぎこちなさがとても巧みで面白かった!」「結末に向かうにつれ怖さが募り、人臭さが漂うラストに余韻が残る。」「善悪も人間も単純ではない深い物語をみせてくれる」と家族で繰り広げられる巧みな人間模様のドラマに絶賛の声があがり、話題沸騰中です。


今回は、家族との再会をきっかけに明らかになる秘密や嘘といった、家族をテーマにした3作品をピックアップします。



『誰もがそれを知っている』(6月1日公開)

隠していたはずの秘密と家族の嘘がほころび始める―。その結末に誰もが息をのむ、極上のヒューマン・サスペンス。

アルゼンチンに暮らすラウラ(ペネロペ・クルス)が、妹の結婚式のため故郷スペインに帰省しワイン業を営む幼なじみのパコ(ハビエル・バルデム)や家族との再会を果たす。しかしその喜びもつかの間、結婚式の後に催されたパーティーのさなか、ラウラの娘イレーネが失踪。まもなく何者かから巨額の身代金を要求するメッセージが届き、ラウラは絶望のどん底に突き落とされる。パコは時間稼ぎに奔走し、ラウラの夫(リカルド・ダリン)もアルゼンチンから駆けつけるが、疑心暗鬼に陥った家族の内に長年隠されていた秘密が露わになっていく…。


(C)2018 MEMENTO FILMS PRODUCTION –MORENA FILMS SL –LUCKY RED –FRANCE 3 CINEMA –UNTITLED FILMS A.I.E.



『長いお別れ』(5月31日公開)

ゆっくり記憶を失っていく父との、お別れまでの7年間。笑って泣いて、前に進んでいく家族たちの、新たな愛の感動作!

父の70歳の誕生日。久しぶりに帰省した娘たちに母から告げられたのは、厳格な父が認知症になったという事実だった。それぞれの人生の岐路に立たされている姉妹は、思いもよらない出来事の連続に驚きながらも、変わらない父の愛情に気付き前に進んでいく。ゆっくり記憶を失っていく父との7年間の末に、家族が選んだ新しい未来とは―。


(C)2019「長いお別れ」製作委員会 (C)中島京子/文藝春秋



『ベン・イズ・バック』(5月24日公開)

たった一つの希望は、母の絶対に諦めない愛。クリスマス・イヴの晩、ラストに待ち受ける衝撃の運命とは?

クリスマス・イヴの朝、19歳のベン・バーンズ(ルーカス・ヘッジズ)は実家に突然戻り家族を驚かせる。薬物依存症の治療施設を抜け出し帰ってきたのだ。久しぶりの再会に母ホリー(ジュリア・ロバーツ)は喜び、温かく迎え入れた。一方、疑い深い妹アイヴィー(キャスリン・ニュートン)と良識ある継父のニール(コートニー・B・ヴァンス)は、過去の経緯から、ベンが何か問題を起こして自分たちの生活を脅かすのではと不安に駆られる。両親はベンに、24時間のホリーの監視を条件に、一日だけ家族と過ごすことを認めた。その夜、一家が教会でのクリスマスの催しから戻ると、家の中が荒らされ、愛犬が消えていた。これはベンの過去の報いに違いない。誰か分からないが昔の仲間の仕業だ。凍てつくような夜、ベンは犬を取り戻しに飛び出す。それを追うホリー。ベンが過去を清算しようとする中で、息子の人生を食い荒らす恐ろしい事実を知るホリーは、ベンを救うことが出来るのは自分だけであることに気づき、全力で守ることを決意する。だがベンはホリーの前から姿を消してしまう……。


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情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 久々の家族との再会をきっかけに描かれる深い人間ドラマ 今観るべき! 家族をテーマにした映画3選