2018年5月8日に滋賀県大津市で乗用車が歩道に突っ込み、散歩中の保育園児2人が死亡した事故で、保育園側が開いた記者会見のマスメディアの質問内容などに批判が集まっていますが、都内マスコミ勤務という『Twitter』ユーザーが次のようにツイート。さまざまな反応が集まっています。





マスコミと呼ばれる会社の端くれ社員だけど、同世代の記者の多くはもう遺族取材やめたいって言ってるしそれが苦痛で何人も辞めたよ。

事件事故が起きたらまず遺族取材の慣習やめませんか。他社と比べていかに多くの情報を出したかで競うんじゃなくていかに人道的な報道をしたかで競いませんか。


これには複数のユーザーから、自身や身近な人の体験や寄せられています。





私も遺族のお宅にピンポンしたり、亡くなった方の写真を集めたりした経験あります。苦痛でたまりませんでした。あんな仕事、楽しい人がいる訳がない。遺族の声がなくても、遺族が苦しいのは誰でも分かりますよね。苦しみの声があれば、ニュースや紙面の格好が付くと考えられているような気がします。





夫は某情報番組編集マンなんだけど、上の指示でお涙頂戴の編集をさせられると仕事辞めたくなる、と言ってた。令和はもう、こういう風潮は変わっていって欲しい


「まともな精神では続けられない」という声が多数あった一方で、「内部からの変革は難しい」といった意見も。





初めまして失礼します


取材するしないを判断する上方は若い頃から記者として「犠牲者が出たら遺族取材するもの」という教育を受けているので一社がしなくなっても追従することは無いと思います


遺族取材が観てて不快であるという視聴者の声を直接局に届けるのが一番です


事件や事故における被害者取材が加熱するメディアスクラムに関しては、日本新聞協会と民放連が2001年12月に取材者が遵守あるいは留意するべき事として同じような見解を出しています。


1.いやがる当事者や関係者を集団で強引に包囲した状態での取材は行うべきではない。相手が小学生や幼児の場合は、取材方法に特段の配慮を要する。

2.通夜葬儀、遺体搬送などを取材する場合、遺族や関係者の心情を踏みにじらないよう十分配慮するとともに、服装や態度などにも留意する。

3。住宅街や学校、病院など、静穏が求められる場所における取材では、取材車の駐車方法も含め、近隣の交通や静穏を阻害しないよう留意する。


とはいえ、その後もメディア側の姿勢がネット上で批判を集める事件が後を絶たずにいることを考慮すると、現場の個々の取材者の問題ではなく、「悲しみ」や「怒り」にフォーカスすることを前提とした記事・番組作りを改める努力をするべきなのではないでしょうか。


※画像は『足成』より

http://www.ashinari.com/2009/01/26-012991.php [リンク]


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情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 「同世代の記者で何人も遺族取材が苦痛で辞めた」ツイートが反響 「まともな精神では続けられない」「内部から変えるのは難しい」