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もうすぐ終わる「平成」の時代。そして、5月1日には新元号「令和」が始まります。多くの方は5月1日が10連休の真っただ中ということもあり、元号が変わるという実感よりも「連休中はどこに遊びに行こう?」ということで頭の中はいっぱいなのではないでしょうか。
昭和から平成へと時代が変わった1989年と、平成から令和へと変わる2019年。30年前と今の大きな違いは、私たちが暮らす社会にコンピューターやインターネットが不可欠なものになったということ。世の中を動かす様々なシステムが、現在新元号への対応を急ピッチで進めています。それは私たちの生活にも無関係ではありません。いつも使っているパソコンも、放っておくと新元号への対応が遅れる場合もあります。
「元号なんて日常生活では使わないし!」と思う人もいるかもしれません。確かに、ITシステムの多くは西暦で管理されていますが、ある日突然新元号のデータを処理しようとしたときに、パソコン側が新元号に対応していないと予期しないエラーを起こす恐れも考えられます。日頃、元号を使うことが少ない人も、パソコンが新元号に対応するための準備をしておきましょう。今回は、WindowsとMacOSそれぞれで更新プログラムの対応状況をまとめます。
マイクロソフトのWindows10では、Windows Updateを通じて更新プログラムを配布することで新元号に対応するとアナウンスしています。時期は未定ですが、新元号のスタート直前または直後に配布を開始するのではないでしょうか。いつでも更新ができるように、マイクロソフトはWindows10の設定にある『更新とセキュリティ』でソフトウェアの自動更新を有効にするよう呼び掛けています。新元号に対応した更新プログラムはWindows8.1、Windows7でもWindows Updateを通じて提供されます。
Windows Updateで自動更新できるようにしておこう
新元号を使うシーンが多いのが、ワードやエクセルなどのOfficeソフトウェアです。こちらも、Windowsと一緒に新元号に対応した更新プログラムを適用する必要があります。更新方法はWindowsと同じく、Windows Updateを通じて更新プログラムが配布されるため、自動更新を有効にしましょう。この場合は、更新オプションにある「Windows の更新時に他の Microsoft 製品の更新プログラムも入手します。」のチェックボックスにチェックをお忘れなく。なお、Office365を使っている人も、Windows Updateで更新が可能です。
Windowsと一緒にOfficeの更新も有効にしておこう(Windows Updateの設定画面)
AppleのmacOS Mojaveでは、新元号に対応したプログラムの開発者向けベータ版が公開されていますが、一般ユーザーへのリリース時期や対応方法については未定です。こちらも新元号スタート前後に配布が開始されるものとみられます。また、Macで使えるOffice for Macについては、Windows版と違いOfficeソフトの更新メニューからアップデートする必要があります。Office for Macにはソフトウェアを自動更新する機能があるので、有効にしておきましょう。
MacOSも新元号に対応したベータ版をテスト中(Apple開発者向けウェブサイトより)
日常のパソコン利用で元号を使用するシーンは少ないですが、見積書や請求書、申請書類などを作成することの多い会社員や個人事業主、そして毎年確定申告している人は、書類に元号を使うことが多いため特に注意が必要です。経理や確定申告に使用する会計ソフトをはじめとした業務用ソフトウェアの多くは、提供する各社が新元号に対応するためのアップデートを行いますので、自分の使っているソフトが更新できるかを事前に確認しましょう。『会計freee』や『マネーフォワード』をはじめとしたクラウドサービスを使用している場合は、パソコン側で特に対応は必要ありません。
OSも個別のソフトウェアも、多くの場合は更新プログラムの配布によって順次新元号に対応していきます。しかし、使っているソフトウェアが古すぎてサポート対象外の場合には、更新プログラムの配布がない場合もあります。自分が日常的に使っているソフトウェアが更新プログラム配布の対象になっているかを確認して、自動更新の設定をしておくようにしましょう。
参考サイト
Microsoft「日本の新元号対応に向けて Windows と Office を準備する方法」
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4497197/how-to-prepare-windows-and-office-for-the-may-2019-japan-era-change
Apple「macOS Mojave 10.14.5 Beta 3 Release Notes」
https://developer.apple.com/documentation/macos_release_notes/macos_mojave_10_14_5_beta_3_release_notes
トップ画像:いらすとや
https://www.irasutoya.com/
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