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食パン一斤をとにかく薄く切ることに挑戦し、『Twitter』に結果をアップして話題のじゅんさん(@J_buriburi)が、目標に掲げている100枚に迫る99枚を記録。「スゴい」という感嘆の声が多数上がっていました。
毎度おなじみ「食ぱん薄切り選手権」
未だひとりで開催中〜。47枚から始まり77枚、88枚、93枚、95枚ときて、本日「99枚」!!
「あっと1枚!」
「あっと1枚!」
「あっと1枚!」今後も人知れずがんばりたいと思います。 pic.twitter.com/zgW6wSdQ7C
—じゅん@おぐべー㌨斬りちくわ魔王 (@J_buriburi) April 11, 2019
毎度おなじみ「食ぱん薄切り選手権」
未だひとりで開催中〜。47枚から始まり77枚、88枚、93枚、95枚ときて、本日「99枚」!!
「あっと1枚!」
「あっと1枚!」
「あっと1枚!」今後も人知れずがんばりたいと思います。
今回、じゅんさんが働いている千葉県流山市の小倉ベーカリーに取材を敢行。食パンを薄く切る秘訣や、パンへのこだわりをお聞きしました。
東武アーバンパークライン初石駅近くにある小倉ベーカリー。平成8年にオープンして以来人気だという食パンは1斤で約12cmで、粉の配分や焼き加減にオーナー独自の理論が活かされているとのこと。
じゅんさんによると、「ウチと違う食パンを同じように薄切りできるかわからないです」といい、パン耳の固さやクラム(内相)の状態によっても変わってきます。パンを焼く日の気温や湿度でパンのコンディションは変化するので、「梅雨から夏にかけては6~8枚切りにするのも大変です」と話します。パンの状態や、切る断面次第では「積んでも片側が沈んでしまう」そうなので、薄切りに挑戦するのは小倉ベーカリーの食パンの実力あってこそなのです。
もともと「スライスするのは苦手でした」というじゅんさん。オーナーに教えてもらって特訓し、キレイに切れるようになったとのこと。約4年前のある日、どれくらい薄く切れるのだろうと思ってやってみた結果、38枚切りに成功。今ではオーナーも「どうしてこのように薄くキレイに切れるのかわからない」という腕前に成長したのだとか。薄切りするには、スライサーを使う際の力加減とパンのコンディションだけでなく、「その日にやる気や根気、集中力がないとダメ。1枚2枚失敗すると“あーっ”となっちゃいますから」と話します。完全にアスリートの世界です。
「もともとは挑戦でしたが、今では仕事で薄切りをしている」ために、どんどん薄く切れるようになったというじゅんさん。99枚達成した際は約30分かかったとのことですが、「80枚ならば、かかる時間は約15分くらい」と話します。
使っているスライサーは約30年前のもの。じゅんさんによると「刃を一度交換したことがあるくらい」で、特別な改造をしていないといいます。薄切りをする時には、20枚前後で一度刃を研ぐ作業を入れるとのこと。
最初に『Twitter』で「薄切り選手権」の報告をした際の記録にちなんだ『47フィーユ』を不定期に発売している小倉ベーカリー。生クリーム、チョコクリーム、流山の農園のイチゴを使ったクリームなどを挟んだものですが、「野菜を挟んでもおいしい」とのこと。
99枚切りにされたものは、パン粉を使った自家製食べるラー油を乗せて焼いた「薄切り食ぱんのおぐらーペラペラスク」に。さっくりした食感が非常に軽く、ピリ辛の食べるラー油のパンチが効いていてお酒のつまみによく合います。
「自分が美味しいと思ったパンを作る」というオーナーの信条のもと、小倉ベーカリーでは他店にはないメニューに目を惹かれます。
流山本みりんでキャラメリーゼを作っているという『クイニーアマン』(税抜180円)は、甘みが深くてしっとりとした味わい。
見た目がまんまの『柏もちパン』(税抜150円)。中身は白あんで、葉以外はあんパンそのもの。パンという先入観なく食べてみるとよいでしょう。白パンと柏の葉、意外と合います。
ほかにも、小倉ベーカリーではさまざまなチャレンジングなパンが店頭に並びます。『Instagram』をチェックしてみると……。
じゅんさんが「毎日食べている」というちくわの見た目と味を再現した『ちくわパン』。オーナーによると、「天ぷらにしても美味しいです」といい、コッペパンにちくわパンを挟んだサンドウィッチを作ったこともあるのだとか……。焼きそばやスパゲティを入れた品は一般的なので、炭水化物on炭水化物でも少しもヘンではありませんが、どんな味なのか気になるところ。
薄いパンをクルクル巻いた『流山バーガー』。野菜などを入れた惣菜パンから、フルーツで見た目もおしゃれなお菓子パンまで、ラインナップはさまざまです。
断面がさつまいもっぽい『さつま芋デニッシュ』。個人的に一番気になりました!
近所のラーメン屋の油脂を使ったパンを開発するなど、既成概念を超えたチャレンジを続けているという小倉ベーカリー。ラインナップは毎回変わるので、一期一会の楽しみがあるかも? 「これからも自分のペースでやっていきたい」というじゅんさんの薄切り選手権の記録更新はもちろん、新開発のパンにも期待したいところです。
小倉ベーカリー
〒270-0121
千葉県流山市西初石3-12-6
04-7153-49379:30〜20:00
日曜定休