- 週間ランキング
学校は春休みに入り、子供たちがスマートフォンやタブレットを使用する機会と時間が増えて心配な親御さんも多いのではないでしょうか。Googleは、子供の端末やアカウントを管理できる保護者向けツール『ファミリーリンク』の説明会を開催。その仕組みと使い方について話を聞いてきました。
まず確認しておきたいのが、Googleアカウントを所有できるのは13歳以上のユーザーであるということ。『ファミリーリンク』による子供のアカウントの管理は、“12歳以下の子供”と“13歳以上の子供”で方法が異なります。
12歳以下の子供の場合
保護者用端末:
『ファミリーリンク』の保護者用アプリを保護者用の端末にインストールし、ファミリーグループと“13歳未満の子供用のGoogleアカウント”を作成します。次に、子供用の端末で下記のように『ファミリーリンク』に接続すれば設定が完了。保護者用アプリはAndroidとiOSで利用できます。
子供用端末:
上記で作成した“13歳未満の子供用のGoogleアカウント”でAndroid端末にログイン。保護者のパスワードを入力してプライバシーポリシーと利用規約に同意すると、子供用端末に『ファミリーリンク』アプリをインストールできます。子供用端末上でアプリを確認し、「Googleのサービス」画面で同意すると親子共に設定が完了します。『ファミリーリンク』の子供用端末はAndroidのみが対応。
13歳以上の子供の場合
保護者用端末:
『ファミリーリンク』の保護者用アプリを保護者用の端末にインストールし、ファミリーグループを作成して子供用のGoogleアカウントを紐づけて設定が完了します。保護者用アプリはAndroidとiOSで利用可能。
子供用端末:
保護者用アプリではなく、18歳未満の子供向け『ファミリーリンク』アプリを子供用のAndroid端末にインストール。保護者用アプリから子供用アカウントが紐づけされていれば、保護者の管理の下で端末を利用できます。『ファミリーリンク』の子供用端末はAndroidのみが対応。
『ファミリーリンク』を使うとできることのひとつは、“コンテンツとアプリの管理”。アクティビティレポートから、アプリごとの利用時間を確認できます。
アクセスできるウェブサイトを管理したり、子供用の端末で特定のアプリを非表示にできるほか、アプリのインストールや購入には保護者の承認が必要になります。
“利用時間の管理”も可能。利用時間の上限や端末を使用させない就寝時間を設定できるほか、保護者用の端末からリモートで子供用の端末をロックすることができます。
“子供の位置情報の確認”も可能。『Googleマップ』上に子供の現在位置が表示されます。
子供たちの間で人気の『YouTube』ですが、『ファミリーリンク』をインストールした12歳以下の子供用端末で利用できるのは『YouTube Kids』のみ。子供が見ても安心な動画がセレクトされているので保護者は安心ですが、子供たちは人気YouTuberの動画が見られなくて、ちょっと物足りないかもしれません。
説明会では、小学生の娘さんを持つユーザーの体験を聞くことができました。そちらのご家庭では、親が一緒にいる場合に親の端末で通常の『YouTube』を見せてあげているとのこと。インストールするアプリも親子で相談したうえで決定しているそうです。親が決めたルールを子供に押し付けるのではなく、親子で話し合ってルールを決めていくのが理想的な使い方と言えそうです。
保護者向け監視ツール | Google セーフティ センター
https://safety.google/families/parental-supervision/