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普通のミツバチの4倍もある大きな体にクワガタのような巨大なアゴ。スズメバチのようですが、実はこれ、世界最大のミツバチ“Megachile pluto”。
1958年に生物学者アルフレッド・ラッセル・ウォレス氏が発見・収集したことから“ウォレスの巨大蜂”として知られていました。インドネシアの3つの島でしか確認されておらず、1981年を最後に姿を見たという報告がないため絶滅したと思われていましたが、この度、自然写真家のクレイ・ボルト氏が生きている姿の撮影に成功したそうです。
ボルト氏は2015年にアメリカの昆虫学者を訪ねた時にこの巨大蜂の標本を目にして以来、その素晴らしい姿の虜に。野生生物と環境保護に取り組むNGO、グローバル・ワイルドライフ・コンサベーション(GWC)に働きかけ、昨年12月からウォレス氏の足跡を辿ってインドネシアの島に入り、幻の巨大蜂を探していました。
このハチは木の上にできたシロアリの巣の中に巣を作ることまでは分かっていたので、ボルト氏の捜索隊は毎日、シロアリの巣を見つけてはその中をのぞき込むことを繰り返し、ついに今年1月、木の上の高さ2.4メートルほどのところにできたシロアリの巣の中で幻の巨大蜂を見つけたということです。
2018年にはオークションサイト『ebay』に出品された標本が9100ドル(約100万円)で落札されたこともある幻の巨大蜂。生息地の原生林は開発が進んでいるためにその数をさらに減らしていると考えられています。GWCはこのハチを絶滅が危惧される「脆弱」種に指定し、生物多様性の重要さを訴えています。
画像とソース引用:GWC公式サイト及び『ebay』より
https://www.globalwildlife.org/2019/02/21/rediscovering-wallaces-giant-bee/[リンク]
https://www.ebay.ph/itm/1x-WALLACES-GIANT-BEE-MEGACHILE-PLUTO-VERY-RARE-ONLY-ONE-/173225018746[リンク]
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