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近頃、ナニヤラ熱く話題なサメ映画。そのジャンル映画の雄であるサメ映画とともに、サメ映画を専門に紹介する<この男>を見ない日はない! と言っても過言ではないが、その時の人こそお宝映画発掘家にしてコメンテーターならぬ<サメンテーター>の中野ダンキチ氏なのだ。
もともとは<シベリアン>な日々を過ごしていたという異色のキャリアを誇る中野ダンキチ氏とは、一体何モノのか? そもそもサメ映画ってハズレがないらしいけれど、その魅力とは何なのか? だって“サメが出ているだけなのに”。そこで渦中の人、中野ダンキチ氏を緊急捕獲! ちょうど告知もあるといういい機会なのでサメ居酒屋を取材の舞台にサメ映画の魅力、サメンテーター中野ダンキチ氏の素顔に迫ってみた。
●最近サメ映画紹介業でメディアに引っ張りだこですね。大ブレイクした現在の心境は?
中野ダンキチ:2014年から『サメ。ゼッタイ。』というサメ映画紹介のイベントをやっていましたので、ついに来てくれたか! という思いはあります。やり始めたころはガラガラで、反応も薄かったことが続いてましたので、いまの状況は本当にありがたいですね。ゲスト参加でスタートして今は、進行&プロデュースをやらせてもらっている『東京国際サメ映画祭』イベントがソールドアウトになったり、まさか『MEG ザ・モンスター』までヒットするなんて、サメにも……じゃなかった、夢にも思いませんでしたよ(笑)。いや~続けてみるもんですね。
●昔から中野さんを知っている僕からすると、ある日突然サメに開眼した感がありましたが、もともとなぜサメに興味を?
中野ダンキチ:『ジョーズ』をきっかけに……と言いたいところですが、そうではないんです。アメリカの製作会社アサイラムの作品が好きだったことが、何より大きいですね。彼らの作品を2007年ころから意識して見始めて、2009年に『メガ・シャークvsジャイアント・オクトパス』がリリースされ、サンフランシスコのゴールデンゲートブリッジをサメがバクっと食いちぎる姿に大ウケ。
さらに『ダブルヘッド・ジョーズ』そして『シャークネード』と、立て続けに新しいスタイルのサメ映画を観ていく間にどっぷりハマり、そこから芋づる式にほかのメーカーのサメ映画作品にもずるずると…。気付けば出演していたラジオでは、サメ映画の話ばかりすることになってしまい、リスナーの方から”サメンテーター”と呼ばれるまでになっていました(笑)。
※実はこの中野氏、筆者の記事に一度登場していただいたことがあります。
(映画『オリエント急行殺人事件』が映画『シベリア超特急』をパクったのでは? というトンデモ当り屋企画にてモデレーターとして登場:https://getnews.jp/archives/2005078)
ご存知の方もおられるだろうが、もともとは『シベリア超特急』の日本一のファンにしてそのまま事務所に入り込み、故・水野晴郎先生の<最期の親友>としても名高い、そう、シベ寄りの人間であったのだった。
●『シベ超』時代はダンキチさんがサメに、筆者のわたしがディズニー界隈に興味が行くなど、自分たち自身でも想像していなかったですよね。
中野ダンキチ:まったくですね。『シベ超』の時もそうでしたけど、『好きだ』と言い続けて、アクションを起こしていると何かありますね。会社員時代に上司から、「お前は物事の視野が深いのは良いけど、狭いからダメだ。もっと広く浅くが出来るようになれ」と事あるごとに言われてました。でも業界が違うと、狭くて深いのが良しとされることもあるんだなあ、と実感しています(笑)。
●クソ上司ですね。そういえば話変わりますが、なんでも嫌いな映画コメンテーターがいるとかいないとか!?
中野ダンキチ:あらま! 唐突にそんなこと聞きます? 了解しました。えー、それでは発表します!……なんてわけないでしょ(笑)。こんな質問します?んー、まあ長くやってるといろいろありましたけど、今はいませんよ。
●余談ですけど、水野晴郎事務所時代はハリウッドまでテレビ番組のロケに行ってそれが無断ロケだったり、むちゃくちゃな時代でしたよね。
中野ダンキチ:楽しかったですね。水野先生に勝手にアカデミー賞を現地であげたり、ゲイタウンに置き去りにしたり(笑)。昔、新宿にシアターアプルがあった頃、『シベリア超特急4』舞台本番の日に、お客さんの笑い声が大きすぎて小林幸子事務所に怒られたり、正月から軍服を全員で着て歌舞伎町を練り歩いたり、今でもいい思い出ですよ。
●何か告知はありますか?
中野ダンキチ:第28回映画祭 TAMA CINEMA FORUM」にお呼ばれしておりまして、その中で11月24日(土)に「東京国際サメ映画祭 IN TAMA」というイベントを行います。”映画祭の中での映画祭”という、文字にするとなんだか謎だらけの感じですが、『シャークネード ラスト・チェーンソー』(2D)の上映や、「サメらを止めるな!」と題したトークショーを行います。上映とトークで約4時間。たっぷりとサメ映画の世界をお楽しみいただけます。全員参加型のサメ映画クイズも行いますので、ぜひご来場ください。
◆第28回 TAMA CINEMA FORUM 映画祭「東京国際サメ映画祭 IN TAMA」
https://www.tamaeiga.org/2018/program/D-3.php
【日時】11月24日(土)15:30~19:30
【登壇】藤田みさ、中野将樹、中野ダンキチ
【会場】聖蹟桜ケ丘 ヴィータホール
【料金】一般 前売:1,200円 / 当日:1,400円
【チケット】イープラス他、多摩市内各所で販売中
●映画祭とはすごいですね! というかマジですごいな。
中野ダンキチ:TAMA映画祭とは、随分長いお付き合いがありまして、古くは『シベ超』の上映でもお世話になりましたし、未公開映画にスポットをあてる「ブラボー映画GP」イベントでは、6年連続でやらせていただきました。でも最後に登壇したのが2011年ですから本当に久々ですね。つくづくサメ映画に感謝です(笑)。
●最後にサメの魅力がわかりかけている、この記事を読み進みていた読者にメッセージをお願いします!
中野ダンキチ:うっかりでも、ここまで読んでしまったということは、すでにサメ映画に憑りつかれる……いやカブりつかれているのかも知れません。すでにサメ映画は、恐怖やパニックだけではなく、笑えたり泣けたりなどさまざまな作品が出て来ていますので、たくさんのサメ映画をご覧いただきたいですね。
●本日はお疲れサメでした!
中野ダンキチ:SEE YOU NEXT SHARK(MOVIE) !!
ロケ地:
FOOD BAR 海酔(千葉県浦安市富士見4-1-15 サンライズ富士見1F)
店内での取材に快く応じてくださった店主さん。
サメ料理はありませんが(たぶん)新鮮な海鮮メニューが美味!
海が大好きなことが伝わる内装の数々。
ダンキチさんも撮りまくっていました!
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(執筆者: ときたたかし) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか