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江戸川乱歩の「少年探偵団」シリーズを原案に今をときめくB2takes!の小澤廉さん、BOYS AND MENの弟分・祭nine.の寺坂頼我さんをW主演に迎え贈る、探偵エンターテイメント『BD~明智探偵事務所~』が10月12日よりユナイテッド・シネマ豊洲、イオンシネマ名古屋茶屋、イオンシネマ宇多津ほかで全国公開。
小澤さん、寺坂さんのW主演に加え、今注目を集めるB2takes!が主題歌を担当&メンバー総出演ということでも話題の本作。
小澤さんが演じるのは、事件を追う新米探偵の小林芳雄。そして寺坂さんは、小林とタッグを組む鉄砲玉の井上一郎を演じます。
今回は、小澤さんと寺坂さんに本作の注目ポイントや共演した印象、お互いダンスボーカルグループで活動するメンバーとして心がけていることなど、お話を伺いました!
――それぞれ演じるにあたって意識した部分を教えてください。
小澤:小林は、感情をあまり言葉にして表さない人なんですよ。僕からするとおとなしい部類の役。僕が今までやってきた役は天真爛漫でやかましい役が多かったので、その間逆な役を演じるにあたって、僕にできるんだろうか、という不安がたくさんあったんです。でも、小林は普段の僕に近しいんですよね。僕もあまり言葉では言わないような人間なので。じゃあ僕の普段はどうしているかを想像すれば、俺のイメージする小林を芝居で表現できるんじゃないかと考えて、普段の自分をちょっと意識しながら演じていました。
――小澤さんは、普段のご自分のことを冷静だとおっしゃっていますよね。
小澤:そうですね、冷静です。あと、ムカつくことをされるとたぶん顔に出すんですよ。「察して」みたいなオーラを出すところがあるから、小林に似ていると思うのはそこらへんですかね(笑)。
――寺坂さんは撮影中に小澤さんのそんな雰囲気を感じたことはありました?
寺坂:怒りはないですけど(笑)、「あ、廉くん今すごい眠気が襲ってきているんだろうな」というのは喋らずともわかりますね。
――小林の揺るがないような人間性は小澤さんに近いところがありますよね。
小澤:この作品は、小林が明智先生に「自分の歩き方は自分で選べるんだよ」というセリフをもらいます。小林は親がどうしようもないクズ人間だったんですけど、そういった親から生まれた子は、同じような道を歩まなければならないんだろうか、とやさぐれた時期に明智先生からの言葉をもらったので、井上が憧れるような小林になれたんだろうな、と思います。人に憧れられるような善き人間になるには、その指導者も必要だし、周りにいる仲間たちとの絆や笑顔などが必要だなと僕は思いましたね。
――明智先生が損得勘定で動かないとおっしゃるところも、小澤さんのポリシーに沿っているなと思いました。
小澤:そうですね。(寺坂さんに向き直って)俺、めちゃめちゃ男気で動くのよ。
寺坂:自分で言うんですか(笑)。
小澤:基本的に損得勘定で動いている人はあまり好きじゃなくて。俺は誰かが困っていたら助けに行く、みたいな感じで、よく動くの。お酒が一切飲めないから、地元の友だちで終電を逃したやつがいたら、車でどこでも迎えに行く。
寺坂:へえ~!
小澤:だけど、俺が終電逃しても大抵誰も迎えに来ない! みんなは酒が飲めるから「酒飲んじゃった、ごめん」って(笑)。
寺坂:それでも迎えに行ってあげるなんて、それは男気がありますね。
小澤:俺は男気で生きてるから(笑)。
――寺坂さんは井上をどのように捉えて演じたのでしょうか?
寺坂:井上は、やさぐれた役で口調も素行も悪い役なんですけど、普段の僕は役と正反対で、悪い口調も使わないですし、むしろちょっと天然な部分があると言われます(笑)。映像の中だと、より元の部分が見えてしまうと思うので、元々の自分が少しでも出てしまわないように常に心がけてやっていました。
――では、ファンの方が見たら、いつもと全然違う?
寺坂:そうですね。予告が解禁された段階でそういった反響はあったので、見ていただいてどんな反応をいただけるかは楽しみです。
――この作品は最後まで内容が詰まっていますよね。一見気付かなそうな注目ポイントを教えてください。
寺坂:小林と井上が自転車で二人乗りしているシーンが何回か出てくるんですけど、その自転車の乗り方によって、小林と井上の心の距離感も表しているんです。その変化に注目してほしいですね。そこに気付くと、より面白く観られるかもしれません。
――そんな演出が! かなり注目ポイントですね。
寺坂:普通に観ているだけじゃきっと気付けないと思うんですけどね。
――共演したお互いの印象は?
寺坂:廉くんは、元々すっごいクールな方だと思っていたんです。でも、撮影が始まってみると、とても優しくて大人としての気配りもできて、なおかつ、めちゃくちゃ面白い! 「いやぁ~、すごい人だな!」って感じました。
――完璧な人ですね!
寺坂:一緒にいてめちゃくちゃ楽しいですね!
小澤:お前ハードル上げ過ぎやて(笑)!
寺坂:いやいや、思っていることですよ?
小澤:このインタビューを見て会いに来てくれた人に「全然違うじゃん」と思われたらどうするの……。
寺坂:「何か面白いことやって!一発ギャグ言ってください!」とか言われるかもしれないですね(笑)。
小澤:芸人さんじゃないんだから! 僕は頼我くんと波長がとても合ったんですよ。そういう方に対しては、僕のボケたがりな一面が出てきちゃって。頼我くんはすごくボケを拾ってツッコんでくれるんです。それが嬉しくて! もし、僕が犬だったら、頼我くんにしっぽを振ってるんだろうなと思いました。
寺坂:しっぽが見えてましたよ!
小澤:見えてた? 「ボケたよ、ツッコんで!ワンワン」みたいな(笑)。
――年の差はありますが、年下の寺坂さんが構ってくれるんですね。
小澤:え、そんなに年の差ありますか?
寺坂:廉くんが27歳で僕が18歳なので。
小澤:えーっ!!!嘘でしょ!?
寺坂:何回この会話してるんですか(笑)。
小澤:僕は27ちゃい(歳)になったんですけど、「年下には負けられない!」みたいなことは意識していなくて、2人で協力して良い作品を作ろう、という想いでやっていました。
寺坂:廉くんがその姿勢で接してくれたので僕もとてもやりやすくて、初めての主演でしたが「楽しいな」という感情ばかりでした。それはやっぱり廉くんのおかげだと思います。
小澤:いやいや、たまたま波長が合ったんです。
寺坂:これは男女だったらカップルになっていましたね!
小澤:なってたかもな!
寺坂:それは言い過ぎか(笑)。
――また、今回はB2takes!のみなさん総出演ということでおめでとうございます。小澤さんはグループに対する愛が強いので、決まった時は喜びの気持ちも大きかったのでは?
小澤:まさかメンバー全員で映画に出演できるとは思っていなかったので、1つの夢が叶った瞬間でした。それが不意にきたから「おお!」と驚いたんですけど(笑)。B2takes!がなぜ好きかというと、僕はメンバーの性格がとても好きなんです。「自分さえ良ければいい」と思う人が1人もいなくて、メンバー個々にグループのことを思いながら行動できる人たちなんですよ。僕は個人的にもそういう人が好きなので、人柄が合うのかなと思います。だから、大好きなメンバーと一緒に映画に出られるのがとても嬉しかったです。1人で舞台やドラマに出たことはあるんですけど、その時にメンバーはいつも応援してくれていました。それで僕が戻ってきたらフォーメーションが変わってしまって迷惑をかけたりもするんですけど、そんな時にも一切不満を言わずに助けてくれる。そのメンバーと一緒に映画に出られるなんて、僕には初めての経験だったのですごく嬉しかったですね。
――寺坂さんはB2takes!のみなさんと一緒のシーンでどんな印象を受けましたか?
寺坂:やっぱりグループっていいな!と実感しました。B2takes!のみなさんは現場の雰囲気が良くなるように気遣ってくださったり、僕が1人にならないように優しくしてくださって、良い人たちばかりだなと感じました。本当にこの作品にB2takes!のみなさんと一緒に携わることが出来て幸せだと思いましたし、祭nine.のみんなでドラマはやったことはあるんですけど、メンバーで映画に出演する夢を僕も叶えたいなと思いました。
――今回主題歌もB2takes!が担当されていますが、聴きどころはどこでしょう?
小澤:サビが1番、2番と繋がっている物語性のある歌詞になっているので、意識して聴いてくれると嬉しいです。
寺坂:映画にめっちゃ合っていましたね!
――舞台作品などは共演例も多いですが、異なるダンスボーカルグループで活動している相手とW主演というのも珍しいですよね。
小澤:だって、ライバルみたいなものですもんね。そんな2人で仲良くW主演をやってくれという話は新しいですよね。でも、実際共演すると自然と仲良くなるし、ライバル的な関係は大人の事情だと思うんですよ(笑)。
寺坂:あはは!
小澤:僕らからすると、どんな人とも共演したいし、楽しくやりたいと思っているので、今後こういった機会が増えていったらいいなと思います。
――音楽活動や俳優業もこなす立場として、お互いに聞きたいことはありますか?
小澤:祭nine.さんのライブの時に、歌って踊って「まじでしんどい」「あ、ヤバイ、死ぬ」ってなるときある? そのときにどうやって耐えてる?
寺坂:そういうときって大体他のメンバーもヤバイんですよ。特に真夏のライブとか。そういうときには「いくぞ!!」と気合いを入れて、曲中でもお互い励ましあうように気合いを送りあう。それはライブならではのやり取りとして面白かったりするのでやっています。
――寺坂さんから小澤さんに聞いてみたいことは?
寺坂:B2takes!も活動していく中で、仲良いときばかりじゃないと思うんですけど、その時はどうしているんですか?
小澤:B2takes!は上手くまとめているのがリーダーなんですよ。リーダーが母親みたいな存在で、古株2番めの僕が父親みたいな感じなの。B2takes!も言い合いが足りない部分も多々あるんだけど、やっぱりいっぱい話し合ったね。ぶつかって、それで仲良くなって。最近は仲良くなりすぎて言い合うことが減ってきたから、それもまた悪いところだなと思っているかな。1つ1つの些細な問題にちゃんと向き合うことが重要だと思っているんだけど……、でも祭nine.は大丈夫じゃない?
寺坂:たしかに祭nine.はめちゃくちゃ仲が良くて、今年に入るまで、まったくぶつかり合いもなかったんですよ。
小澤:え!そうなの?
寺坂:今年に入ってから言い合うようになって、けっこう泣いちゃうこともあったり(笑)。みんな泣きながら意見を言い合ったりしました。
小澤:良いことだと思うよ。
寺坂:やっぱり他のグループの方と会話をする機会や間近で見ることもあまりなかったので、そういった面では、B2takes!さんとご一緒した撮影期間も(舞台挨拶を周る)今も、とてもいい刺激になっています。撮影期間中もいろいろな話を聞いて、僕もリーダーとしてみんなをまとめる包容力を持ちたいなと思いましたし、グループとしてのあり方を考えたりもしました。
――ダンスボーカルグループを続けていくにあたって、ファンの存在を一番大事にしているとは思うのですが、心がけていることを教えてください。
小澤:僕は感謝をすることですね。僕らがどれだけ練習してキレイな衣服を身にまとっても、お客さんがいなかったらB2takes!の小澤廉にはなれないと思うんですよ。お客さんが観てくれて、初めてB2takes!の小澤廉になれると思うんです。お客さんが前にいるから、踊って歌うことの意味が出てきますし、それで夢や希望を与えられたら最高だなと思っています。やっぱりファンのみんながいるという感謝を忘れずにやっていけば、もっともっと成長できるんじゃないかな。だから、そこを意識していれば、たぶん練習を怠けたりすることもなくなりますし。常に感謝の気持ちを持つことですね。
寺坂:僕ももちろん感謝の気持ちは持ってステージに立っているんですけど、「人生1回きりしかない」ということをイベントなどで言っていて。それは、僕たちの個人の人生もそうだし、グループとして、来てくれる方の人生もそう。その1回きりの人生をもっと幸せに出来たらいいなと思っているので、今しかない瞬間を、感謝だったり初心を忘れずにやるというのを常に心がけていいます。
――では、最後に作品全体を通しての見どころを教えてください。
小澤:この作品は探偵エンターテインメントで、推理を一緒にしていくと楽しめると思います。僕が個人的に観てほしいのがヒューマンドラマの中にある絆や、親子関係だったりするんです。小林は親子関係がもうダメになっていたけれど、井上はまだ間に合うから今の環境を大事にしなさい、と声をかける場面があるんです。この作品の中で、親子関係というものがすごく重要なキーポイントとなっているので、そこを見逃さずに観てほしいなと思います。
寺坂:人生いろいろあるので、観るときがたまたま辛い時期という人もいるかもしれないんですけど、きっとその糧になったりするような生きていく中でのメッセージがあると思うので、何回でも観ていただけたら、頑張るぞ!というパワーになるんじゃないかなと思います。
小澤:あ! あと僕の上裸のシーンが見どころです(笑)。撮影前にパンプアップしておいたので!
――そこも見どころですね! ありがとうございました!
ヘア&メイク/金田紗世子 スタリング/水野遼平
衣装協力:CURLY&Co./417EDIFICE
映画『BD~明智探偵事務所~』は10月12日よりユナイテッド・シネマ豊洲、イオンシネマ名古屋茶屋、イオンシネマ宇多津ほかにて全国順次ロードショー! ※追加の上映劇場は公式サイトでチェック。
寺坂さんの素晴らしいアドバイスが飛び出した舞台挨拶の様子はコチラ↓
B2takes!小澤廉×祭nine.寺坂頼我W主演映画『BD〜明智探偵事務所〜』舞台挨拶で虹コン的場華鈴がガチ相談!
https://otajo.jp/74193
<ストーリー>
ここは日本のどこか。
現代なのか過去なのかも分からない不思議な世界で稀代の盗人・怪人二十面相とそれを追う名探偵・明智小五郎の攻防戦が繰り広げられていた。
そんな世界にひっそりと門を構える「明智探偵事務所」。主人である明智は二十面相の始末に追われ長らく不在。留守を預かるのは、助手の小林芳雄と彼を慕う井上一郎、そして何故かいつも事務所にたむろしている花咲マユミ。そんな折、行方不明の娘の捜索を依頼しに、一人の母親がやってきた。
明智の留守を理由に断ろうとするも、彼女の哀願に心を打たれた小林は明智の代わりに依頼を引き受けることに……。
映画公式サイト:
http://ranpo-project.com/[リンク]