キーコーヒーが開発した世界初の新加工技術『KEY Post-Harvest Processing』(以下『KEY-POS』)を使ったコーヒーが製品化され、それが「パイナップルのようなコーヒー」であるという情報をつかんだガジェット通信。キーコーヒーの開発担当者に取材を試みたものの、肝心の味については明言を避けられてしまいました。


前回の記事:

パイナップルみたいなコーヒー? キーコーヒーから爆誕した世界初の新加工技術『KEY-POS』の秘密を開発担当者に聞いてみた

https://getnews.jp/archives/2075289[リンク]




『KEY-POS』は、2017年11月にキーコーヒーが発表した、収穫直後の“チェリー”と呼ばれる赤く熟したコーヒーの実を氷温熟成することにより、コーヒーの“香り”と“味わい”を向上させるという技術。インドネシアのトラジャ地方で『トアルコ トラジャ』コーヒーを生産するパダマラン農場で開発が進められていたそうです。



昨年、キーコーヒーが主催した『トアルコ トラジャ』の産地を回るプレスツアーに参加して現地を取材してきた筆者。取材対応いただいたトラジャの現地法人トアルコ・ジャヤ社で生産担当取締役を務める吉原聡さんにメールインタビューしてみることにしました。


参考記事:

【インドネシア・コーヒーの旅】あの『トアルコ トラジャ』の農場でコーヒー豆の収穫と生産工程を体験してきました

https://getnews.jp/archives/1893068[リンク]


――吉原さん! 昨年はプレスツアーで大変お世話になりました。『KEY-POS』みたいなスゴい技術を開発してたのに、取材のときは全然教えてくれなかったじゃないですか!


吉原:いやー、取材に来ていただいた8月は発表前(編集部注:昨年11月に発表)ということもあって、キーコーヒーの広報にしゃべるなって止められていたんですよ。もう発表になっていますし、製品化もされるので、何でもお答えしますよ!




――『KEY-POS』は収穫直後のチェリーを加工するということなので、きっとパダマラン農場に氷温熟成の加工設備があったんですよね。収穫してすぐ加工するということは、豆の水洗や乾燥をしていたあたりに氷温熟成の設備があったのでしょうか。


吉原:違いますね。



――では、焙煎や包装をする設備があった工場?


吉原:違います。



――豆の品質をチェックするカップテストをしていた部屋ですかね?


吉原:そこも違います。実は……



収穫したチェリ―を精選前に計量する場所の近くに設備を置いてたんですよ


――あー、あそこだったんですか……って、写真にモザイクかかってて分からないですよ!


吉原:設備はお見せできないんですよねー。


――むむむ……では、『KEY-POS』で加工することで、コーヒーの味はどう変わるんですか?


吉原:具体的なコメントは控えたいのですが……。


――(何でも答えるって言ったのに……)パイナップルのようなコーヒーになるんですよね? どんな味なんでしょう?


吉原:ランテパオの事務所で、コーヒーのフレーバーホイールをご覧になりましたよね? それが今出せる最大のヒントです。



フレーバーホイール……そういえば、コーヒーのフレーバーを表現する円グラフみたいな図が、事務所の壁に貼ってありました。



あっ! 写真を拡大して見てみたらありました、「PINEAPPLE」。フルーティーなフレーバーの中で、ベリーとシトラスの中間ぐらいの位置づけのフレーバーです。


とはいえ、どんな味なのかはやはり飲んでみないと分かりません。9月26日から東京ビッグサイトで開催される『SCAJ ワールド スペシャルティコーヒー カンファレンス アンド エキシビション 2018』でお披露目されるそうなので、そちらを取材してみることにします。続報にご期待ください!


『SCAJ ワールド スペシャルティコーヒー カンファレンス アンド エキシビション 2018』開催概要

日時:2018年9月26日(水)~9月28日(金) 10:00~17:00 ※最終日は16:00まで

会場:東京ビッグサイト 西3・4ホール


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情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 キーコーヒーからパイナップルみたいなコーヒー? 謎の新加工技術『KEY-POS』についてインドネシアの生産担当役員にメールインタビュー