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2018年6月23日に公開されてからネットで絶賛が集まり、 累計上映館数190館・15万動員突破とミニシアター久々のヒット作となった上田慎一郎監督『カメラを止めるな!』ですが、2018年8月21日に発売された週刊誌『FLASH』に、元ネタとなった舞台『GHOST IN THE BOX!』を手がけていた劇団PEACEの和田亮一氏が著作権侵害で訴訟を準備しているという記事が掲載され、波紋を広げています。
『カメラを止めるな!』はパクリだ!原作者が怒りの告発(Smart FLASH)
https://smart-flash.jp/showbiz/47826 [リンク]
和田氏は同日に『note』を更新。「原作なしのオリジナルストーリー」とされていることについて「本当に許せません」としています。
映画「カメラを止めるな!」について(note)
https://note.mu/rookey/n/ne25a640b8cc7 [リンク]
製作・配給のENBUゼミナールは、『FLASH』の記事について「内容は不正確」とする見解を発表。「舞台とは独自の形で製作を進め、ストーリーは本舞台とは全く別物である上、脚本も異なる」と主張し、「著作権侵害」「パクった」という記事が掲載されたことについて「強く憤りを感じる」としています。
「カメラを止めるな!」に関するご連絡
http://kametome.net/news.html [リンク]
以前に『ガジェット通信』が掲載した上田監督のインタビューでは、『GHOST IN THE BOX!』を観て、「原案にして映画化したいと思った」としています。
爆ヒット中の映画『カメラを止めるな!』上田慎一郎監督インタビュー「映画が観た人の現実を前向きに動かしている。これほど嬉しいことはありません」
https://getnews.jp/archives/2064457 [リンク]
双方の見解が異なっているのは、クレジットの「原作」と「原案」の部分。和田氏は前述の『note』で次のように主張しています。
「原案」は作品を作るに当たって参考にしたアイデア
「原作」はその作品を作るための元の作品
一方で上田監督は「基本的な構造以外は登場人物も展開も丸ごと変えて、新たな作品としてプロットを固めていきました」としており、ここが係争点となっています。
ハリウッドでは、こういったアイディアに対する著作権主張により訴訟が提起されることは珍しくありません。ジェームズ・キャメロン監督『アバター』も幾度にも渡り損害賠償を求められていますが、いずれも棄却されています。