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2018年2月15日、イタリアの映画賞Oniros Film Awardが受賞作品を発表。日本のショートフィルム『The Sea』が、ミュージックビデオ部門の最優秀作品賞(Best Music Video)と最優秀振付賞(Best Dance Choreography)の2部門で受賞した。
Music Short Film『The Sea』は、ガールズロックバンドLAZYgunsBRISKYの同名楽曲をモチーフに作られた8分の短編映画。ドラマ『西郷どん』『ひよっこ』のオープニング映像等を手掛ける佃尚能監督がライブに訪れた際に、「何か他の曲と違う」ものを感じ、メンバーに聞いたところ、バンド内で実際に起こったある悲しい出来事を振り返って歌ったメッセージソングであることを知り、映像化を持ちかけた。
作品内に出てくるセリフは3つだけ。他は全て「歌詞を心の声」として、音楽と効果音のみで構成されている。
【68th Berlinale】_The Sea_ 4K Special Trailer _ LAZYgunsBRISKY –YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=dn_Kcfwia8g [リンク]
ほぼ全編、コンテンポラリーダンスと音楽で作られたこの作品で、最も大変だったのは<踊れる女優>探しだったと言う。白羽の矢が立ったのは、映画『チア☆ダン』でデビューしたばかりの新人女優・山田佳奈実。振付の龍 美帆と、わずか6時間でこのダンスを作り上げ、房総半島の岩場で行われた撮影では、疲れも見せずに1日中踊り続けたそうだ。
今回、優れたダンス作品に贈られる、最優秀振付賞(Best Dance Choreography)を受賞したのもうなずける。
同作は1月に、アメリカで開催された音楽と映像の祭典 Logcinema Music Film Festivalでも、最優秀音響効果賞(Best Sound Effect)を受賞。そして、今月21日には第68回ベルリン国際映画祭で4Kプレミア上映される。
今回振付賞を受賞した龍美帆は、佃監督と共に20日にベルリン入りし、上映に登壇予定。過去2年連続、カンヌ国際映画祭で作品上映されている佃監督は「三大映画祭のうちの2つに参加できて嬉しい、幅広く世界マーケットをリサーチして来たい」と語る。
『The Sea』は、2018年2月21日(水)午前11:30よりベルリン・ポツダム広場 CinemaxX11で世界の短編映画10作品と共に上映される。
“The Sea”公式HP
https://www.lazy-the-sea.com/ [[リンク]
Oniros Film Award 受賞結果
https://onirosfilmawards.com/winners/ [リンク]
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(執筆者: 荏谷美幸) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか