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『ダークナイト』『インセプション』のクリストファー・ノーラン監督の最新作『ダンケルク』が、9月9日(土)より全国公開を迎えた。今回は、一足お先に体感型シアター4DXで本作を体験してきた筆者が感想&注目ポイントを紹介する。
『ダンケルク』ストーリー:
フランス北端ダンケルクに追い詰められた英仏連合軍40万人の兵士。背後は海。陸・空からは敵――そんな逃げ場なしの状況でも、生き抜くことを諦めないトミーとその仲間ら、若き兵士たち。一方、母国イギリスでは海を隔てた対岸の仲間を助けようと、民間船までもが動員された救出作戦が動き出そうとしていた。民間の船長は息子らと共に危険を顧みずダンケルクへと向かう。英空軍のパイロットも、数において形勢不利ながら出撃。こうして、命をかけた史上最大の救出作戦が始まった。果たしてトミーと仲間たちは生き抜けるのか。勇気ある人々の作戦の行方は!?
本作は陸・海・空で異なる時間軸をひとつのストーリーとして同時進行するのだが、セリフが非常に少ないことが印象的だ。視覚的にストーリーを追うことで、観客が一人の兵士として戦場にいるかの様に感じさせるためだ。4DXでは観るだけではなくカラダ全体で体験できるので、より一層リアルにその試みが活きてくる。
陸上のシーンでは防波堤に追い詰められ、銃撃、爆撃にさらされる兵士たち。4DXでは顔や耳の辺りを「風」がかすめるギミックになっていて、飛び交う銃弾を「風」で見事に表現している。「風」が発射される度にビクビクするほどリアルな銃撃が味わえるのだ。爆撃されるシーンでは座席が激しく振動し、その衝撃に驚かずにはいられないぞ。
海上のシーンでは、「水」が顔に噴射され目の前で水しぶきがあがる。水浸しになるほどではないが、緊迫感のあるシーンと相まって息苦しくなってしまうほど。「水」の演出は手元のスイッチでON/OFFを切り替えられるので、「水」がかかるのが苦手な人でも安心して楽しめる。
ノーラン監督はCGを極力使わないことでも有名で、本作では英軍の戦闘機スピットファイアと独軍の戦闘機メッサーシュミットは実際に航空機を飛ばして撮影されている。主観カメラで描かれる空中戦は、誰もがうなる臨場感だ。4DXでは戦闘機の動きとリンクして座席が前後左右に動き、激しく揺れる。まるで実際に戦闘機に乗っているかの様な疑似体験ができる。あまりに激しく傾くので、筆者は座席から転げ落ちそうになったほど……。
2Dでも十分緊張感のある本作だが、まるで戦場にいるような臨場感を体全体で感じられるのは4DXならでは。『ダンケルク』の魅力を最大限に味わいたい方は是非4DXで観賞していただきたい。
映画『ダンケルク』オフィシャルサイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/dunkirk/
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