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ウディ・アレン監督の新作映画が12月に劇場公開するという情報を、本誌ヴァラエティはキャッチした。
『Wonder Wheel(原題)』は1950年代のコニー・アイランドを舞台にする作品で、2017年12月1日に限定公開によって上映がスタートする。同日には、ジェームズ・フランコ主演のカルト映画『The Room(原題)』のメイキングの模様を描くコメディ映画『The Disaster Artist(原題)』も公開となる。
このところ、上映スケジュールが非常にオープンになっている。
ディズニーは『Wonder Wheel(原題)』が始まる前週にアニメ映画『Coco(原題)』を公開する。『Wonder Wheel(原題)』公開後の週末には、ギレルモ・デル・トロ監督のファンタジー映画『The Shape of Water(原題)』が公開されるが、多くの作品は12月の公開を避けているようだ。これは、12月15日に公開される映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』に好影響を与えるだろう。
本作の配給は、昨年に公開した映画『カフェ・ソサエティ』でアレン監督と仕事をしたアマゾン・スタジオが担当する。『カフェ・ソサエティ』は、世界で興収4380万ドルを稼いだ。『Wonder Wheel(原題)』のキャストには、ジェームズ・ベルーシ、ジュノー・テンプル、ジャスティン・ティンバーレイク、ケイト・ウィンスレットらが名を連ねている。あらすじによれば、同作は「伝説的な」キャラクターたちや恋人たち、不貞、ギャングなどを描くという。ウィンスレットは、本作で初めてアレン監督と仕事をする。彼女は過去に、2005年に公開した映画『マッチポイント』のオファーを受けたが、家族絡みの事情で降板しなければならなかった。
12月に公開されれば、今年のアカデミー賞候補となる資格が与えられる。アレン監督はオスカー投票者のお気に入りで、映画『ハンナとその姉妹』や映画『アニー・ホール』、映画『ミッドナイト・イン・パリ』でオスカー像を獲得している。
アマゾンがオリジナル映画を作るようになって2年だが、すでに大きな存在感を確立している。同スタジオは、主演のケイシー・アフレックと脚本/監督を務めたケネス・ロナーガンにオスカーをもたらした映画『マンチェスター・バイ・ザ・シー』、また別のアカデミー賞受賞作で、外国語映画賞に輝いた映画『セールスマン』を公開した。アマゾンが今後公開する作品には、テレビシリーズ『シリコンバレー』のクメイル・ナンジアニが出演するロマンティック・コメディ映画『The Big Sick(原題)』と、トッド・ヘインズが放つオフビートな映画『Wonderstruck(原題)』がある。