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バイトやサークルなどで後輩と接する機会のある、あなた。
後輩とのコミュニケーションがなかなか思い通りにいかなくて、イライラしたり怒ってしまうこと、ありませんか?
でも大丈夫。
本『相手に本音を語らせて、思いのままに動かす技術(※)』に、こうあります。
(※) https://www.amazon.co.jp/dp/4756919014/
人は自分の話を聴いてほしいのです。
そして、話を聴いてくれる人に対して、好感と信頼感を寄せるのです。この大前提はどんな人間関係でも変わりません。
好感と信頼感を得ることができれば、必ず相手は本音を語ってくれます。こちらの言うことを聴いてくれ、思うように動いてくれるのです。
P.8
こちらの言うことを聴いてもらおうと思ったら、まず相手の言うことを聴く必要があるということですね。
では、どのように相手の話を聴けば良いでしょうか?
今日は本書から、後輩の本音を聞き出し、やる気にさせる3つのワザを紹介しましょう。
警察と消防士の採用試験の面接(1人45分、15分のセクションを3回行う面接)において、「面接官が積極的に『うなずき』を行うセクション」と、「うなずいたり微笑んだりという承認的な行動を行わないセクション」の2パターンを試してみたところ、面接官が積極的にうなずいたセクションでは、なんと応募者の85%が、発言数を増加させるという結果になりました。
反対に、面接官がうなずかないセクションでは発言量が減少するという結果になりました。
P.123
採用面接と先輩後輩のやりとりは若干違いますが、下の立場の人間が上の立場の人間に話すときの事例としては参考になります。
先輩側がすることは単純。首を縦に振るだけですから、難しくありませんよね。
たったそれだけで、相手は「私の話を聴いてくれているんだ」と安心し、どんどん話してくれるのです。
何を言っても否定してくる人、周りにいませんか?
A:「ランチはカフェに行こうよ」
B:「え〜、無理〜」
A:「この服、似合ってる?」
B:「いや、白の方が似合うんじゃない?」
A:「このバッグ、最近買ったんだ〜」
B:「そんな高そうなの、よく買うよね〜」
これではガッカリですね。
あいづちは、「共感」を示すことが大切です。
相手の話に合わせて首を縦に振るのがうなずき。そして、声を出して「へぇ」「そうなんだ〜」「なるほど」と声を出すのが相槌です。相槌も「あなたの話を聴いていますよ」というメッセージを伝える技術です。
さらにこの相槌で共感を示す言葉を使うと、相手からの好感度はぐっと高まります。「わかるわかる」「だよなぁ〜」「そうそう」「私も」などの言葉が、相手の話に共感を示す相槌言葉です。
P.124
たとえばバイト中の仲間との会話なら、AとBどちらが良いでしょうか?
A:
相手「眠いなぁ〜、やる気出ない〜」
あなた「だよねぇ、私も〜。あとちょっとだね!」
B:
相手「眠いなぁ〜、やる気出ない〜」
あなた「はぁ?そんなこと言ってないで、シャキっとしなよ!」
Bの場合、相手はあなたにこれからは本音を言ってくれないかもしれません。
話を「聴く」ことができるようになったら、もう一歩。l
「質問」をして、さらに相手の本音を引き出しましょう。
「拡大質問」といって、たとえば5W1H(When、Where、Who、What、Why、How)のように相手の話が広がる質問をするのがコツです。
しかし、気をつけるべきことが本書に書かれています。
ネガティブな切り口で質問されると、相手は前向きな回答ができなくなってしまいます。
例えば、「なぜ、目標を達成できないんですか?」と質問すると、相手は詰問されているように感じてしまいます。この場合には、「どうすれば目標を達成できると思いますか?」と質問するようにしましょう。
P.168
「できない」でなく「できる」にフォーカスして質問していますね。
こうしたポジティブな質問を意識することで、相手だけでなくあなた自身もポジティブになれるかもしれません。
1.うなずくだけで、相手はどんどん発言する
2.あいづちで共感を示せば、相手が好感を持ってくれる
3.ポジティブな質問をすれば、相手は自分からやる気になる
あなたはできていますか?
実はこれ、後輩にだけではありませんよね。
友だちはもちろん、先輩やバイト先の店長にだって、同じようにすればどんどん心を開いてくれ、あなたの話も聴いてくれるようになります。
さぁまず、誰に対して意識してみますか?
※この記事はタウンワークマガジンとガジェット通信で共同制作しました。
文:ホラノコウスケ 企画:ガジェット通信